目指すは生きた仕組みづくり──部署を超えたコミュニケーションで実現する

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2020年現在は、エコスの総務部総務法務担当としてコンプライアンス対応、ホームページの作成、株主総会の運営、契約書の管理などを担当しています。総務部には9〜10年ほど所属し、食品リサイクルなどの環境活動や経費管理など庶務担当としても仕事をしていました。

これまで契約書などの文書管理は各部署で行っていましたが、会社として統一したルールを決めることになり、その仕組みづくりを担当しました。当初は手探りで進めていましたが、文書管理に関わるリスクに備えるためにもしっかりとした仕組みを作ろうと思い、積極的に動いています。

スピードだけを意識して適当にやることも出来るのですが、そうならないように担当外の部署の方に意見を聞いたり、積極的にコミュニケーションを取ったりしながら仕組みづくりをしています。

他部署の方にとって総務からの依頼はメイン業務ではないので、なるべく邪魔しないように、しかし良い意味で図々しくコミュニケーションを取るようにしていますね。

文書管理以外にも購買のルール作りを行っています。大事なのは、最終的に出来上がったものをいかに運用するかです。なので、そこに向かってどんな仕組みにしていくべきか常に意識しています。店舗での現場経験やバイヤーとしての経験が活きている部分ですね。

いくらカッコいい仕組みが出来ても、運用してみると引っかかったり行き詰まったりすることはよくあるので、整った仕組みというよりなるべくみんなが使いやすいように注意しています。上手くいかなかったものはそのつど設計や運用を変えていき、現場でうまく運用できるよう柔軟に対応していくようにしています。

店舗勤務を経てバイヤーに、やりがいを感じて奔走していた日々

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学生時代を振り返ってみると、将来の夢が明確にあるわけでもなく、その日が楽しければいいという考えで、ぼんやりした学生でした(笑)。大学生の時はアパレルやコンビニ、塾講師などさまざまなアルバイトを経験しましたね。

就職するにあたっては、地元の茨城で働きたいと思っていました。とにかく早く就職したいという気持ちが強かったため、内定が早く出る小売業を受け、エコスへ入社しました。当時は20年以上も働くことになるなんて、正直思ってもいなかったです。

新卒で入社してから、最初は店舗でグロサリー部門を2年半ほど担当していました。その後、バイヤーアシスタントを経験した後にバイヤーになりました。店舗では、時間を忘れるくらい働いていましたね。一緒に働くスタッフやパートナーの方々は年齢層が幅広く、たとえ年上の方であっても、自分は社員なので甘えてはいけないという気持ちがあったんです。

基本的に、自分は負けず嫌いだと思います。同期に置いてかれないように、先輩に追いつけるようにと思いながら必死に働いていました。自分が扱っている商品が売れるのは楽しかったです。また、季節ごとに売り出す商品が変わり、それに合わせて季節を意識した売場づくり・店舗づくりをしていくのも面白かったです。当時は、先輩の背中を見ながら学んでいきました。

もともとバイヤーになりたいと思って、店舗で働いていました。店舗でも自由に商品を仕入れることが出来ますが、私は一店舗だけではなく、全体を見て商品を仕入れたり試したりしたいという想いがあったんです。

バイヤーになってから、 自分が拡販したかった商品が思い通りに売れたときは嬉しかったです。一方で、逆に狙っていたものが大量に残ってしまい、それをどうしてくれるんだとお店の担当の方から不満を言われてしまった時は悔しかったです。ただ、指摘してくれた分だけ助けてくれる人もいたので、非常にありがたかったですね。

ゼロから企画を立ち上げたこともあります。地元の和菓子屋さんのある和菓子が気に入り、何個入りの商品にするのか、大きさをどうするか、和菓子屋さんと打ち合わせしながら決めた商品がありました。ラベルの色味から自分で考えてつくり、思い通りに売れた時は達成感がありました。

また、「お店ではこんな商品は売れないよ」と言われても、説得して売場においてもらい、後々足を運んだ時にその商品が店頭に並んでいると嬉しかったです。お店で一緒にパンを並べ、「次はこの商品を置いてみましょう」と提案しつつ、仕事をしていましたね。

育休後は総務部へ──子ども中心の生活とバイヤー経験を活かした新たな仕事

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私は育児休暇(以下、育休)を二度経験しています。育休から復帰後は、2020年現在も所属している総務部に配属となりました。その当時、年齢が高くなっていたこともあり、仕事もしたいし、子どもとも一緒にいたいし……というジレンマがありました。

なので、子ども中心の生活で、マイペースに仕事を続けられたのは非常にありがたかったです。今日は子どもと一緒にいたい、今日は仕事をガッツリしたいなど考えが日によって変わることはよくありましたから。

最初は営業系のポジションで復帰したい気持ちもあったのですが、会社の事情もあり、総務部配属になりました。かなり悩みましたし、今でも営業をやりたい気持ちはあります。一方で、自分のような営業方面に顔が利くタイプがバックオフィスに入ったことで、現場がなかなかわからない、想像しにくい本部の方々との間を取り持ち関係性を築いてこられたのかなと思います。

同じ会社ではあるもののほとんど関わりのなかった部署への異動だったため、今まで話したことのなかったメンバーと仕事をすることに、しばらくは緊張しながら出勤していました。また、復帰直後は仕事と家事の両立に、必死でしたね。

その後二回目の育休を頂きました。戻ってきてからもしばらくは総務の仕事をしていました。消耗品の管理や行政への届出など、お店とのやりとりが多い仕事でしたね。

経費の削減、管理などではバイヤー時代に培った買い付けや仕入れでの交渉の経験が、今も取引先との交渉で活きています。私ははっきりものを言うタイプなので、先方の話を聞いた後、自分の中で結論を導き出した上でうまく交渉をまとめるようにしています。

新しい仕事にチャレンジ、会社に提案──すべてはエコスで働き続けたいから

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今後はさらに上を目指して、まだまだチャレンジしていくつもりです。店舗、バイヤーなどいろいろな仕事をさせてもらいましたが、まだまだ新しい仕事に取り組んでいきたいですし、会社にも提案していければと思っています。エコスは、夫婦や親子で働いている人が多い会社なんです。ちなみに、社長は家族で働いているとすごく喜んでくれます。

常に従業員の体調を気遣い、大事なタイミングでありがとうと言葉をかけてくれるんです。というのも、社長室と総務は席が近いこともあり、社長から書面管理をしっかりやるよう声をかけてもらえ、進捗報告などもさせてもらっています。社長にはつねづね優しい気持ちを頂いていますね。

エコスは優秀な後輩が多いので、自分が何かを教えてあげるというよりも、刺激をもらう方が多いです。そのため、後輩の目指すところになれればと思っています。

過去には、仕事が大変だな……と思ったこともありました。その時は、店舗、バイヤー、バックオフィスなどやれることは多いのに私はまだ会社でやれていないことがあると思い、仕事を続ける原動力になりました。今は会社にもらった恩を返しきれていないと思っているんです。なので、まだまだエコスで働き続けたいと思います。