入社1年目で新卒社員の教育担当リーダーに抜擢。若手に裁量を与える環境で成長を実感
私がDXCテクノロジー・ジャパン(以後、DXC)に入社したのは、2022年12月のこと。実は、DXCに入社する前に証券会社に新卒で入社し、1年目でキャリアチェンジをしました。
現在は、セキュリティサービス事業部のデジタルアイデンティティチームに所属し、大手金融機関のシステム子会社のためのWebシステム認証基盤や認証アプリの開発とメンテナンス業務に携わっています。
チームメンバーは10数名。OSやハードウェアを主な管理資源とする基盤チームと、アプリケーションを管理する業務チームに分かれていて、私は後者の一員として主に基本設計書の作成と修正を行っています。
また、それと並行して、今年セキュリティサービス事業部に配属された新卒社員の教育担当リーダーも務めています。DXCに入社するまでIT未経験だったこともあり、私が主導して教えるというより、新卒社員たちと近い目線で共に知識や情報を学び、共有することを心がけています。
マネージャーからこのポジションを打診された際、どんなリーダーになるかを含め全面的に私に任されました。入社して1年経たないにもかかわらず、新卒社員に対してセキュリティの基礎を教える責任あるポジションを任されたことに、とても驚いたのを覚えています。
DXCには、「大口案件を抱える大きな企業でありながらベンチャーの気質を備えた会社」というイメージを入社前から持っていましたが、まさにその通り。1年目から大手のお客様をアサインしてもらえたり、リーダーのような役割も任せてもらえたり。若手に対しても積極的に裁量権を与える組織風土があると感じています。
そして入社以来、周囲からの充実したサポートにも助けられてきました。たとえば、お客様先のシステム全体を理解して基本設計書を作成する業務は、入社当初の私にはハードルの高い仕事でしたが、メンターの先輩社員が毎朝30分〜1時間ほど、私の知識や技術向上に付き合ってくれたんです。
基本設計書の作成には非常に高い技術と専門知識が求められますが、手厚い支援のおかげでスムーズに業務に慣れることができました。メンターの先輩社員とは雑談なども気軽にできる関係で、日々、気持ちよく仕事ができています。
証券会社で高まったIT業界への関心。未経験でのキャリアチェンジを決意するまで
私がITに関心を持つようになったのは、大学生のころ。商学を専攻して統計学のゼミに入り、PythonやRstudioを使ってビッグデータ解析したことがきっかけでした。自分でコードを書いていたわけではありませんが、経済やマーケティングの勉強よりも楽しいと思ったのを覚えています。
ただ、IT業界に進むつもりはありませんでした。文系の学生ではIT業界は難しく、別の就職先がいいと考えていたからです。今思えば、自分で自分の限界を決めてしまっていました。
そうした経緯から大学卒業後は証券会社に就職したのですが、意外なことに、就職して最初に身につけたのは金融知識ではなくセキュリティの知識でした。
同時に、ITの重要性を実感したこんな出来事も。当時は古いシステムから新しいシステムへの過渡期。新旧両方の受発注システムを使っていたのですが、圧倒的に使いやすいのは新しいシステムでした。それまで必要だった煩雑な作業が不要になり、入力ミスが大幅に減少。手続きにかかる時間も短くなったんです。ITが果たす役割の大きさを目の当たりにしました。
それに、証券会社では学部での学びを活かせていましたが、その実感があったのは最初だけ。自分が本当に興味を持っているのは、証券ではなくITとわかるにつれ、周囲と比べても、成長スピードに差が生まれていることを感じていました。好きこそ物の上手なれと言いますが、興味のある分野の方が主体的に学べると感じたんです。それならばIT業界に行こう、と転職を考えました。
IT業界の中でもDXCを選んだ理由は3つあります。
1つめは、大企業とベンチャーの要素を兼ね備えているところ。チームメンバーと共にプロジェクトに取り組めるような大規模案件を多く手がける一方、大きな裁量権が与えられる環境に強く惹かれました。
2つめは、自分のペースで成長できるところです。自分に合うのは、仕事の内容を理解しながら成長できる環境だと思っているので、成長のスピードをコントロールできるDXCはとても魅力的でした。
3つめは、自分の言語能力を発揮できる環境があること。日本語だけでなく英語も使う機会のある外資系企業で働きたいと思っていましたが、英語が得意なわけではない私にとって、急に英語が必要な仕事を担当するのは不安がありました。その点、英語を勉強しながら挑戦できるDXCは理想的な環境でした。
最終的に背中を押してくれたのは、DXCで働く高校時代からの知人です。その人が工学部の出身でないと知ったことで、未経験でIT業界に挑戦する勇気をもらいました。また、自分にとってDXCがこれ以上ない職場だと確信して他社の選考を受けなかったのも、知人を通してIT業界やDXCの文化などについて詳しく教えてもらっていたからです。
周囲のサポートと自助努力が生んだ成果。急速なスキルアップを実感
入社後、周囲の方々にサポートしてもらえたおかげでスムーズに職場や業務に馴染むことができました。私にDXCを紹介してくれた知人も、入社してからの1カ月間、身の回りのことを徹底してケアしてくれました。
業務面ではチームメンバーが手取り足取り指導してくれましたが、とくに印象に残っているのが、メンターの先輩社員にかけられた「仕事は完璧にこなすより、早く終わらせることのほうが大事」という言葉です。
知識や経験が浅いときほど、失敗を恐れて時間を掛けて仕事をしようとしたり、つまずいたときに「こんな初歩的なことを聞いていいのか」と遠慮したりしてしまいますよね。しかし、そうすると案件が片付かず、タスクも溜まる一方。当時の私は、まさにその状態だったんです。そんなときに、先輩のこの言葉を聞いて初めて、メンバーを頼れていなかったことに気づかされました。
以前は「忙しいのではないか」と勝手に思い込み、遠慮して声を掛けられずにいたこともありましたが、「すぐ戦力になってほしいから、いつでも聞いてほしい」とみんなが言ってくれるおかげで、今ではわからないことを気軽に聞けるようになりましたし、仕事に対する負担がずいぶん軽減されたと感じています。
そんな周囲の支えもあり、入社してまだ1年足らずですが、日々成長している実感があります。たとえば、入社当初はツールの使い方がまったくわからず、「コマンド」の意味さえ理解できていませんでしたが、わからないことは調べ、業務が終わった後にはテスト環境で練習を続けるうちに、数カ月後にはツールの使い方にも慣れ、ソースコードの解析やコードの修正などができるようになりました。
またDXCでは、DXC Learning というE-learningシステムが導入されていて、Udemyなど受講することができます。最初のころは会議に参加してもわからない言葉だらけでしたが、これらを積極的に活用したことで、今は完全に理解できています。
昨日できなかったことが今日にはできるようになるなど、われながら成長がとても早いと感じています。
情報収集と継続的な学習をこれからも。業界を牽引する未来のリーダーをめざして
将来的には、先輩社員のようなプロジェクトマネージャーになりたいと思っています。自らプロジェクトを立ち上げて、必要な予算や工数を割り出したり、お客様とやりとりしながらスケジュール調整をしたり、責任者としてプロジェクトの舵取りができるような存在になることが今の目標です。
そうやって自ら考える立場になることが、成長速度を加速することにもつながると考えています。実際、新卒社員の教育担当リーダーを務めたことで得られた気づきがたくさんありました。自分ができることを一つひとつやり遂げて成果を残し、多くの案件のリーダーを任されるようになりたいですね。
日進月歩のIT業界を生き抜いていくためには、アンテナを常に高く張って情報をキャッチアップしていかなくてはなりません。マネージャーに教えられたように、業界に興味を持ってリサーチしたり最新の記事を読んだり、そしてたくさんの人と出会う機会を積極的につくりながら、知識をアップデートしていきたいと考えています。
とくに私の場合、新聞記事を読んでいて新たな発想を得たり、関心の範囲が広がったりすることが多いので、これからもこの習慣は続けていくつもりです。
最後に、以前の私のように文系の学部で学んでいる方や、未経験でIT業界への転職を検討している方にお伝えしたいことがあります。私が1年目で新卒社員の教育リーダーを任されているのも、今こうして皆さんにメッセージを発信する場を設けてもらっているのも、若手社員の成長を促すような活躍の機会を積極的に与えようとする文化がDXCにあるからこそです。
それに、DXCには業務面に加え、健康も気にかけてくれるような優しい人ばかり。実際に、私のメンターの先輩社員から初めてかけられた言葉が、「メンタルや身体の調子は大丈夫ですか?」というひと言でした。配属されたばかりのころは慣れない環境だったこともあり、業務だけでなく、健康面も気遣ってくれたのだと思います。
DXCには、そういった思いやりのある人が多いのはもちろん、社員の成長を後押しする土壌があります。この恵まれた環境で潜在能力を開花させ、共に強みを発揮していきましょう。
※ 記載内容は2023年9月時点のものです