文系出身・IT未経験の2人。フラットなカルチャーに導かれるようにしてDXCへ

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▲写真左が中川、右が梶川。同期です

アナリティクス&エンジニアリング事業部 コネクティッドマニュファクチュアリング部に籍を置く梶川。現在は、生産管理システムの保守案件を担当しています。

梶川:製造業のお客様の工場で使用する生産管理システムのリプレイスにチームリーダーとして携わっています。リリース後の課題対応、変更対応が主な業務で、現在は3つのプロジェクトが同時並行で進行中です。私はチームリーダーとして2名のメンバーをまとめています。

一方の中川が所属するのは、クラウド・アプリケーション・サービス第一部。金融機関の顧客向けに基幹システムの導入・改修などを担当しています。

中川:DXCテクノロジー・ジャパン(以後、DXC)が導入したシステムを再構築する案件です。私はプロジェクトリーダーを務め、国内3人、海外チーム3人の計6名のメンバーと共に進めています。

それぞれ所属する部署は異なりますが、風通しの良い職場環境があると口を揃えます。

中川:部署のメンバーは皆さん気さくで話しやすい方ばかり。些細なことでもわからないことがあれば聞けるので、とても助かっています。

梶川:担当案件や部署が違う先輩や後輩とのコミュニケーションも取りやすいです。

当社のカルチャーのひとつに、「ちょうどよい温度感」がありますが、同期とは友達のように、マネージャーとは先輩のような感覚で話せる環境がある一方、必要以上に公私混同するところがありません。メンバーとはまさに、ちょうどよい距離感があると感じています。

梶川と中川はともに文系学部の出身でIT未経験。DXCに辿り着つくまでの道のりをそれぞれこう振り返ります。

梶川:英語の語学力が活かせるようなコンサルティング企業を探す中で、DXCと出会いました。IT業界は未知の世界でしたが、会社説明会で登壇されたベテラン社員の方をはじめ、社内に文系出身者が多いと聞いて好印象を持ったのを覚えています。

また、私は人と話すのが好きで、集団を引っ張っていくタイプ。責任者としてチームを率いるプロジェクトマネジメントに興味がありSEを志望していたことから、エンジニア採用のあったDXCを選びました。

選考の過程で、先輩同士がコミュニケーションする様子を見てフラットな組織文化があるのを感じ、自分にフィットしそうだと思ったことも入社を決めた理由のひとつです。

中川:私は学生時代、たまたまIT企業のインターンシップに参加したことがきっかけでIT業界に興味を持つようになりました。

会社選びで大事にしていたのは、上司に意見を伝えやすいフラットな環境かどうか。DXCは、社員が年次に関係なく活躍していて、とても魅力的な環境でした。

最終的にDXCを選んだ理由は、独立系のITベンダーであること。安定した組織基盤がある上、特定の製品を扱わなければならないといった制約に縛られず、さまざまなソリューションを提供できるなど、開発上の自由度の高さに惹かれて入社を決めました。

研修を受けたことで払拭されたIT未経験の不安。開発の基礎を学べたことが糧に

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2020年に入社した同期の2人。社内には文系出身者も多いとはいえ、入社前はIT未経験であることに不安があったと言います。

梶川:開発経験がまったくないので、内定式からずっと不安でした。「勉強しておいたほうがいいよ」と言われて参考書を買ってみたのですが、まったく理解できなくて、入社を悩んだ時期もありましたね。

中川:漠然とした不安は私にもありました。ただ、仕事が始まってみないことにはどう動けばいいかわからないと思っていたので、とくにこれといった準備はしませんでした。

そんな2人の不安を払拭したのが、入社後の研修。約1カ月半にわたってプログラミングの基礎を学べたことが自信につながりました。

梶川:Javaの基礎を学ぶ内容です。コロナ禍で入社した第一世代ということで不安定な環境の中での研修でしたが、チームのメンバー同士で密にコミュニケーションを取りながら、理系出身メンバーに教わったり、おすすめの参考書などを互いに教え合ったりして、協力しながら知識を深めていきました。

研修は大変ではありましたが、プログラムはしっかり作れたら動くし、間違えればエラーになる。わかりやすく結果が出るので、感覚はゲームに近く、シンプルに楽しかったです。また、今開発の現場ではほかの言語を使用していますが、Javaと基本的な考え方は同じ。研修で苦労したおかげで、新しい言語を効率的に学ぶことができています。

中川:私も当時は、自分で調べたり、わからないことがあればチーム内のプログラミングが得意な方に聞いたりしながらの学習でした。収穫だったのは、Javaを学んだおかげでオブジェクト指向が理解できたこと。私も現場では他言語を使っていますが、研修で学んだことが今も生きていると感じます。

研修を終え、それぞれの配属先でSEとしてキャリアを歩み始めた梶川と中川。実際に現場に出て、こんなギャップを感じる場面も。

中川:コードを組む仕事が中心だと思っていましたが、お客様とのやりとり、社内とのコミュニケーションやプロジェクトを管理する作業などが意外に多いです。プロジェクト管理業務に早くから携われています。

梶川:私はマネジメント志望だったので、配属されてまず開発を担当したことに驚きました。ただ、管理される側の気持ちを理解したり、今開発の工数についてお客様に説明したりできるのは開発を経験したからこそ。当時の経験が糧になっていると思います。

IT未経験を言い訳にはしない。困難を乗り越えてきたからこそ見えたもの

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▲同期でパチリ

これまで着実にキャリアを重ねてきた2人ですが、IT未経験ゆえの苦労も。それぞれがそれぞれの方法で乗り越えてきました。

梶川:理系出身の同期たちと比べて、自分の技術や知識が不足していると思い知る場面が少なくありません。でも、この業界では技術の進化が日進月歩。最前線で活躍するためには、文系・理系に関係なく勉強し続けることが欠かせません。その点では、文系であることにディスアドバンテージはないと思っています。

また、私が一貫して心がけてきたのが、実際にシステムを触ってみること。参考書を読むだけだとすぐに忘れてしまって身につかないと考えているので、社内に自分だけの開発環境を設定してもらい、そこで失敗を重ねながら正解に辿り着くプロセスを大切にしています。

中川:私はこれまで、前提知識がないためにプロジェクトを円滑に進められないと感じたことが何度かありました。システム仕様や要件、案件が始まった背景などを理解していないために、リリース後に問い合わせを受けるなど、お客様に迷惑をかけてしまったことがありました。

それ以来、時間を意識的につくって前提知識を十分に吸収した上で新しい案件に取り組むようにしています。

入社から約3年が経つ2人。仕事で大事にしていることがあります。

梶川:私が大事にしているのは、忙しさを顔に出さないこと。周囲の人からすれば、忙しく見える人って、声をかけにくいじゃないですか。実際私には、過去に忙しそうな方に遠慮してしまってコミュニケーションがうまく取れず、プロジェクトメンバーとの間に齟齬が生まれて、その結果、他のメンバーにも迷惑をかけてしまったことがありました。

そこで実感したのは、技術や知識があったとしても、チーム内での意思疎通ができなければプロジェクトを円滑には進められないということ。製品やサービスの品質、お客様との信頼関係、社内のマネジメントなど、すべての鍵を握るのはコミュニケーションです。

聞く側として遠慮しないことも必要だと思いますが、その一件以来、後輩をはじめ、メンバーが声をかけやすいよう、忙しいときほどコーヒーブレイクを取るなど、涼しい顔を装うよう心がけています。

中川:私は本番環境での不具合に対応したことがきっかけでその事象にとても詳しくなり、周囲ともナレッジを共有できたことがありました。それ以来、他案件に携わるときも、同じことが起こらないようリスクマネジメントにも力を入れるようになっています。

お客様に迷惑をかけることは避けなくてはなりませんが、失敗から学ぶことは少なくありません。失敗を歓迎するというのは言い過ぎですが、悪いことではないと今は思っています。

また、コミュニケーション面で言えば、当社はリモートワークも選択できる環境がありますが、なるべく出社してメンバーと実際に顔を合わせる機会をつくることも心がけています。対面の方が、気軽なコミュニケーションを取りやすいですよね。もちろん、チャットの返事をすぐに返すよう心がけるなど、私も話しかけやすい雰囲気づくりを意識しています。

文系/理系の枠は関係ない。自分がもっと自分らしくあるために

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IT未経験で入社しながら、それぞれの持ち場で存在感を発揮してきた2人。今後のキャリアを次のように展望します。

中川:当社ではビジネスアナリストと呼んでいる、担当するお客様の業務や業界の動向を分析して事業部の意思決定をサポートする、お客様と事業部の橋渡し的な存在になれたらと思っています。

というのも、これまで担当した業務の中で自分がもっとも積極的に取り組むことができているのが、お客様を知ること。今のお客様に関して言えば、金融業界や金融知識について理解を深めることがとても楽しいからです。

当社には「千人千色の活動フィールド」というカルチャーがあるように、ニッチな分野に詳しい方が少なくありません。自分も専門性を発揮できる存在になれたらと考えています。

梶川:私は今後もPMをめざしていくつもりです。これまで3年にわたって同じお客様を担当し、その集大成とも言えるプロジェクトが動き出そうとしています。そこに参画して、これまでやってきたこと/できなかったことを洗い出し、成長のきっかけにしていきたいですね。

まだまだ経験も知識も不足していますが、お客様との会議に参加する機会が増えてきているので、先輩の仕事ぶりを観察しながら技術をどんどん取り入れていくつもりです。

学び続ける姿勢を貫き、文系出身という枠に関係なく活躍する梶川と中川。かつての自分たちと同じ文系の学生に向けてこんな言葉を送ります。

梶川:常に勉強が必要なのはどの業界も同じ。文系/理系の枠にとらわれずに、楽しいと思えるかどうか、働きたいと思えるかどうかを軸に就職先を選んでほしいと思います。DXCはとても風通しの良い会社です。フラットな組織文化を求める方なら、きっとマッチする環境だと思います。

中川:文系出身だからといって、エンジニアになることをあきらめる必要はありません。自分で自分の可能性の幅を狭くしてしまうのは、もったいないこと。文系/理系の垣根は存在しません。自由な発想を持ってほしいと思います。

※ 記載内容は2023年8月時点のものです