2022年11月に行われた新卒社員向けオフサイト研修。今回は、実際に参加した新卒1年目の横山、田中のふたりに、とくに印象に残ったことや得られた学びについて、話を聞きました。  
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1. 個性を活かしたチームの作り方 

──寸劇、BBQ、チームビルディングと大きく3つのコンテンツがありましたが、1日を通して得られた、とくに大きい学びはなんでしたか? 

横山 「僕にとって、とくに大きかった学びは、『個性を活かす』ことです。これは、寸劇の準備の段階からチームビルディングアクティビティまで、いろいろな場面で田中君から学びました」

──そうなんですか? 

横山 「はい。それまで僕は、苦手なこともチャレンジした方が本人のためになる、みな一通り同じことを経験すべきだと思っていたんです。けれど、田中君から『得意な所で輝く』という考えを教わりました。それぞれに得意不得意がある中で、個性をうまく活かしてチームとしてのパフォーマンスを向上させるのがチームワークなんだな、と」

──インクルーシブな考え方が素敵ですね! 

田中 私が人に気を遣いがちな性格ということもありますが(笑)。不得意な人に無理を強いることなく、やりたくないという意志も尊重したいと考えていました」

──その考え方が表れたエピソードはありますか? 

横山 「寸劇のための役割分担での一幕です。演者になりたくないという意志を尊重したいと考えて、やりたくない人たちが罪悪感をおぼえることなくその意志を表明できる仕組みづくりに心を砕きました(笑)」

田中 「最初に取ったアンケートのことですね(笑)。当然、役割は演者だけではないんですが、人前に立つ演者はとくに、『やりたい・やりたくない』が明確に分かれる役割かなと思い、アンケートの選択項目の書き方を工夫しました。『やりたい・やりたくない』ではなく『別にやってもいいよ~・やりたくないですごめんなさい』にしたんです」

▲実際のアンケート画像 

横山 「最初から『やりたくない』の選択肢に謝罪の言葉を付けることで、申し訳ない気持ちも含めて意志表明できるので、選びやすくなるかな、と」

──細やかな気遣い!結果として、配役や当日の進行はいかがでしたか? 

田中 「しっかりと適材適所な配役ができたと思います」

横山 「業務後の時間で準備したんですが、みんなとても主体的に参加してくれて、嬉しかったです。本番が終わった後は、ゴールテープを切ったような感覚でした」

──たしかに、得意不得意を加味した役割配置はモチベーションにもつながりますよね!ほかにも、「個性を活かす」チームワークの場面はありましたか? 

横山 「チームビルディングでのファシリテーションですね。 『チームとは何か』『今日の目標は何にするか』を考える時間があったんです。僕は、全員が対等に発言機会を持つよう、場を回しがちなんですが、田中君はそこに違う考えを持っていました」

田中 「みんなの前で意見を言うことを強制したくないなと。僕たちのグループには、控えめな性格の人もいれば積極的な人もいたので、全員がリーダーになる必要はないと思ったんです。

そこで、発言が苦手な人には他の役割を担ってもらいつつ、個人的に意見を聞いてみたり、小人数に分けてのブレインストーミングで意見を吸い上げてみたり、メンバー全員の意見が反映されつつも、個人の負担が少ないようなやり方を模索しました」

横山 「そうやって作り上げた当日の目標も『みんなが何かしらの役割を持つこと』でしたね」

田中 「みんなに得意な場面で能力発揮をしてもらうことで、チームとしての力を最大化しよう、という意図でした」

横山 「1人でも参加しないと達成できないワークが多く、これは仕事でも一緒だなと。みんなが何かしら役割を持って動くということと、自分がチーム内の役割差配を担う立場になったときには、みんなの得意不得意を最大限活かすこと。これがチームワークの肝だと学びました」

▲久々に会った同期とBBQも楽しみました 

2. 見えている世界の違い 

田中 「僕は、『自分の認識≠他者が見ている世界であり、相手の立場に立つことが大事』ということが一番大きな気づきでした。午後のアクティビティで気づいたことなんですが…… 」

横山 「あれか!僕たちのグループは、午後のアクティビティの1つとして、1人が目を閉じて歩き、もう1人が声だけで目的地まで誘導するというアクティビティを行いました。それぞれ別の人とペアを組みましたが、僕は誘導する側、田中君は誘導される側だったんです」

田中 「目を閉じて歩くってすごく怖くて。相手がどれだけ自分の周りに気を配って指示を出してくれているのか、この歩き方、方向で本当に合っているのかなど、右も左もわからない新卒の立場をメタ認知した感覚でした(笑)」

横山 「たしかに、怖そうだった!誘導する側も、こちらの想定通りに動いてくれずにやきもきしたり、『そうか、目を閉じているとそれも把握できないのか』と再認識したりと、発見が多かったです」

──なるほど、相手の立場を考慮して状況把握しないと、スムーズにコミュニケーションが取れないということを理解するには好事例ですね。 

田中 「そうなんです。この感覚は仕事に活かせる、と思いました。景色を共有し、認識の齟齬を確認する必要性を学びましたね。たとえば何かを教えてもらうときにも、『自分が見えている景色』をこちらから共有していくことで初めて、相手の見えている景色とすり合わせができるんだなと」

横山 「誘導する側も、学びが大きいアクティビティでしたね。引継ぎなど、自分が業務指示を出す場面で、相手にどこまで共有する必要があるか、常に考える必要があることを知りました」

▲研修中、西川社長と議論に花を咲かせる場面も 

3. 次の代にも経験してほしい、満足度の高い研修

田中 「最初は軽井沢でBBQと聞いて少し浮かれていましたが、振り返ってみると真面目に研修に参加できたという充実感があります」

横山 「そうだね。この研修を1年目に経験できて良かったなと思いましたね。周囲への配慮や時間配分を意識しながら真剣に取り組めました。終わった後、『仕事したー!』という実感が持てました(笑)」

田中 「それに、久々に会うとみんな社会人だなという実感が湧いたというか……(笑)。 入社直後の最初の全体研修ではクラスメイト感覚だった同期たちが、OJTを経て、専門領域を開拓し始めている姿は刺激になりました」

──実りと学びのある研修になったということですね!次の新卒に向け、最後にメッセージをどうぞ。 

田中 「24卒には、斜に構えず素直に取り組んでほしいですね。たとえば今回の研修もそうですが、取り組む姿勢によって、1つの経験から得られるものは180度変わってきます。

だから、 『社会人にもなって……』みたいな思考は一旦捨て、真摯な姿勢で取り組んでみてください。きっと、想像しなかったような新しい発見に出会えるはずです。DXCで企画してくれる研修は、学びのある研修ばかりです」

横山 「そうだね。ぜひいろんな所にアンテナを貼って、日々の業務からも学びを得て、抜群の吸収力で幅広くキャッチアップしてもらい、一緒にDXCで活躍していけたらいいなと思います! 」