広島エリアでの糖尿病医療発展に尽力。医師・患者を強く柔軟にサポート

私は、中国支店広島営業所で広島市南区・安芸区担当のジェネラル領域MR(医薬情報担当者)として勤務しています。基幹病院やクリニックの医師に対し、自社の医薬品を通じて患者さんに貢献できるような活動をすることがミッションです。特に糖尿病領域では、広島エリアで最初に相談したいMRになることを目指しています。

営業所には2016年11月から勤務しています。自分の役割は、先輩後輩限らず所員を巻き込み、目標に対して行動できるよう貢献することです。

先生方と話をする上で意識していることは、自社の製品軸だけで話をしないことです。「この薬が良いから使っていただきたい」ではなく相手がどのような課題を抱えているか話を聞き、一方的な会話にならないようにすることが大切です。例えば、「患者さんが○○な症状で困っている」という話があった際、自社製品以外に他社の薬剤が適していればそれを推奨するケースもあります。

課題点を聞きだす上では、先生方と信頼関係を築くことが何よりも重要です。しかし、それが一番難しい点でもあります。先生の家族構成・趣味の他、病院に置いてあるものを観察する、スタッフさんなど様々な方との交流を通しても情報収集するようにしています。また、先生の研究内容や論文に目を向けると先生同士のつながりも見えてくる、と先輩方からアドバイスをもらいました。

講演会の立案も積極的に行っています。2021年現在は、コロナの影響で、先生方が開催している講演会がリアルには開催できずオンラインとなっています。オンライン開催への変更にあたりハードルが生じる場合もあるため、DSPとしてサポートできることを提案し実行に移した経験もあります。コミュニケーションを取り、あらゆる面から先生方の期待を超えるようなサポートができるようにと心掛けています。

病院実習で目の当たりにした治療の限界──新しい薬を普及するMRの道へ

▲薬学生時代の病院実習にて

高校時代は化学が好きだったことから、慶應義塾大学薬学部に進学しました。薬学部6回生では2カ月半の病院実習に行き、その中では末期癌に苦しんでいる患者さんと接する機会がありました。その患者さんは当時の治療法だけでは助からないという現状でした。ご家族もいらっしゃり、まだまだ若く将来があるにも関わらず、力になれないという無力さをひしひしと感じました。

MRを志すきっかけになったのは、この体験がきっかけです。薬剤師も素晴らしい仕事ですし、患者さんの心のケアもできます。しかし今ある治療法だけでは助けられない患者さんを助ける仕事に携わりたいと考えるようになりました。「新しい治療法を世の中に届けることに関わりたい」と強く思い、製薬会社への入社を目指しました。

就職活動では様々な製薬会社の面接を受けましたが、その中で当社は再生細胞医療などこれまでにない治療法の開発をビジョンに掲げていた点や、働きやすい社風に魅力を感じ、入社を決意しました。

医師とのやり取りをきっかけに講演会の立案~情報と行動力で信頼を得る~

▲オンラインも活用しながら面談を行っています

実際に仕事を始めてからギャップを感じたのは、まずは先生に話を聞いてもらうための機会をつくることが大変である、という点です。

MRは、先生に困っていることがないかどうか、スムーズに話を聞くというイメージを抱いていましたが、それを実行するためには信頼関係がないと難しいのです。先生方にもお忙しい中で話を聞いていただくわけですから、関係性を築くことには注力しました。

先生方との信頼関係を築く上でカギとなるのは、事前の情報収集。先生方は忙しいですから、何回も行くと『来なくて良いよ』といわれることもあります。でも、折れずにまた伺う(笑)。社内の先輩方も、失敗経験から成功を生み出した経験があるので的確にアドバイスしてくれますし、営業所内でのサポートは非常に大きいです。

先生方に対しては、話題提供も準備の上チャレンジし続けることで、信頼関係ができると感じています。先生同士の横のつながりや興味のあるトピックを集め、コミュニケーションをとるうちに、こちらの話を聞いていただけるようになります。

先生とのつながりを深める努力を重ねるうちに、思わぬ成果が生まれたことがあります。完全アポイント制で、2カ月に1回程しか面会できなかった先生が、患者さんに対する運動療法や対話術を重視されているということを知ったのです。その点を先生ご本人にお話ししたところ、患者さんへのコーチングをテーマにした県外のセミナーにも参加していらっしゃることが分かりました。

そこで、コーチングに対して熱心でセミナー講師を務めている方を呼び、市内の医療関係者向けに講演会を開くことを提案したところ、『そういうことがしたかったんです』とおっしゃっていただけました。現在、その先生はコロナ禍の影響でアポイントは一切受け付けていらっしゃらないですが、私が訪問すると会ってくださる間柄です。

エネルギーの源は“感謝”されること。新しい価値創造を信じて突き進む

▲営業所メンバーとのオンライン集合写真

MRの仕事においては、自分の担当するエリアや医療機関に向き合い、自分なりに工夫し活動できる点が醍醐味です。

あるクリニックで、先生から「患者さんのこんな症状で困っている」という話があった際、当社製品のメリットをお伝えして実際に薬剤を処方していただきました。すると、患者さんの症状が落ち着き、手術実施に移ることができました。その結果、回復に向かい喜んでいらしたとの話を先生から聞き、心からMRをやっていて良かったと思いました。

また、社内には、チャレンジを応援してくれる風土があるので、非常に仕事がしやすいです。実際に営業所メンバーの協力を得てチャレンジしたオンライン講演会が、地域医療の手助けにつながったこともあります。

ある講演会がコロナ禍で開催できなくなってしまったという情報があり、「先生方の活動に貢献したい」と思い、当時初めてのオンライン講演会実施にチャレンジをした経験があります。準備期間が2週間程しかなかったため急ピッチでしたが、所長や先輩にも協力をいただき各機材の配線確認やオンライン投票機能の確認など、リハーサルも念入りに行いました。

結果として、50~60人の多くの先生に参加していただき、活発なディスカッションもできました。終了後、先生方に「手伝ってくれて本当に助かった」とお言葉をいただきとても嬉しかったことを今でも覚えています。講演会では当社製品の話題もあり、会に携わる著名な先生もご評価くださった結果、薬剤採用にもつながったのです。先生方のお役に立てただけでなく、営業所の実績にもつながり「実施して良かった」と感じました。

私は現在営業所内で、MRの業務のほかにも製品推進リーダー、会議のファシリテーターなども務めています。自社製品の知識を深めるだけでなく、ビジネススキルも自ら学びにいく姿勢が大切です。

私自身、じっとしているのが好きではありません。ですから今後も新しいことへのチャレンジを通して社会に貢献できると嬉しいです。開発事業部で臨床試験を担当し、製品の販売に携わる業務にも挑戦してみたいです。

また、自身の描く未来を実現するためには英語力も欠かせません。現在は、オンラインで英会話を行っており、会社のサポート制度としても、英会話強化プログラムgoFLUENT(英語e-learning,グループ英会話レッスンなど)や語学学校受講費用補助、年4回までのTOEIC無料受験等が整っているのでありがたいです。

入社時に抱いた「新しい価値の提供に貢献したい」という気持ちは今も変わっていません。ニーズは国内だけでなく世界中にあるので、将来的には海外においても「新しい価値」の提供に携わる人材へと成長を遂げたいです。