情報が直接現場に届くから、「何が必要か」にチームで取り組む

私は2021年現在、指定難病であるパーキンソン病の自社開発品のブランドリーダーをしています。パーキンソン病の患者さんとそのご家族・介助者・医師の「笑顔」のために、当社のお薬を通じてどのようなベネフィットを患者さんに届けることができるのかを考え、挑戦する日々です。

パーキンソン病は進行性の疾患のため徐々に症状が悪くなっていきます。現在の医学では完治が困難な病気ですので、現在の治療だけでなく将来を見据えて患者さんと医療従事者にどのように貢献できるのか、何を提案できるのかという視点がとても重要です。

グループのメンバー構成は、私の上にGMが1名、ブランドリーダーの私を含めた7名。私自身MRとして業務を行っていた過去がありますし、チーム員も同様です。それぞれ現場での経験を活かしながら、戦略の立案、そして戦術への展開として資材や講演会・研究会の企画、また先生方が集まる学会でのセミナーの実施等を行っています。

実際に医療従事者へ情報提供を行なうのは、CNS(中枢神経系領域)MRです。ですから、CNSMRがどのような情報提供活動を実施できたら、患者さんやご家族、そして医療従事者の笑顔につながるのかを、市場の情報分析や、各領域のエキスパートの先生方へのヒアリングを元に戦略を立てて、製品のプロモーション戦略の立案につなげています。

先生方により情報が伝わりやすい、お役に立てる媒体を検討しながら情報提供の資材や動画コンテンツなどの制作を行っており、最近ではVRも活用してみるなど、さまざまな取り組みをしているんです。

私たちが発信した情報が直接現場へ届くからこそ、「病気や患者さんのことをよりいっそう考え、貢献するために何が出来るか、何が必要か」を、私ひとりだけではなくチームのメンバーとともに考えなくてはなりません。

大事なことは情報に対する責任を自覚し「患者さんのため」を考え尽くすこと

大日本住友製薬にはMR職で入社し、初めは開業医担当として石川県に配属されます。文系出身だったので不安はありましたが、研修も含め研修体制は整っていました。医療従事者の方から見ても、理系・文系というのはあまり関係がないんですよね。

文系・理系の違いは双方強みであり、一番大切なことは「どのように医療に貢献したいか、という目的意識を持つこと。そしてそのために自分に何が出来るかを考え、行動すること」なんだと思います。

ただ、情報に関するシビアさは求められます。初めて訪問したクリニックで、先生から質問を受けた時「〇〇だったと思います」と曖昧な表現をして、非常にお叱りを受けました。それだけ責任があり、患者さんに直結する仕事であることを最初の段階で思い知らされたんです。

その時から自分が発信する情報の重みを実感し、どうすればよいのかと考えるようになりました。先生からの質問に対して、答えを持ち合わせていない場合には、「すぐに調べて回答します」と解らないことを曖昧にせずに、少し時間は掛かっても適切な回答を行なうことで、結果としては先生からの信頼を得ることができましたし、成長する良い機会をいただけたな、と感じます。 

また医療従事者と信頼関係を築くためには、自社医薬品の売り込みのみをするのではなく、患者さんの背景を考慮し、最も適した薬剤を提案することが重要です。それによって、自社医薬品が適した患者さんに使ってもらえるという状況をつくり出すことができるわけですから。

何よりも患者さんを第一に考えた薬剤選択の情報提供が、先生からの信頼につながると思います。私は開業医担当者を経た後、大学病院担当になったのですが、どちらの担当の時も先生から患者さんの処方に対しての相談を受ける時はとても嬉しかったですし、やりがいを感じましたね。

文系出身としては医療業界で仕事をすること自体が挑戦で、すべてが挑戦だったと言えます。なので、やりがいは無限大にあるんです。私は大学病院担当となったあとも、更に挑戦したいと、これまで経験したことのなかった精神科領域へのキャリアを希望しました。具体的には、特命担当のCNSMR公募に応募をしたんです。

精神領域での経験はなかったものの、公募面接では、現在のジェネラル領域に挑戦・成功した経験をCNS領域に取り入れる提案や、そこから生み出せる成果について自分の意見を述べました。もちろん熱い想いもぶつけましたね。その結果、特命担当のCNSMRとして任用していただきました。

自ら起こしたアクション・想いを伝えれば、きちんと後押ししてくれる会社だなと感じました。

周りの「笑顔」「喜び」がやりがい。だからコミュニケーションを突き詰める

CNS領域の疾患である統合失調症という病気は、患者さんによって症状や経過が異なります。そのため先生方との会話では、個々の患者さんの背景を理解した上での情報提供がより重要視されます。

CNSMRとなった私は、他社と比較してどの薬がその患者さんに適しているのか、その後患者さんがどのような経過をたどったのか、きちんと正しいデータとして情報提供することを日々行いました。

この経験は、CNSマーケティング部での業務にも活かされていると強く感じます。とくに「自分の担当エリアだけではなく、会社として患者さんを笑顔にできる活動がしたい」という、原動力とも言える想いは、MR経験によって醸造されました。

MRであっても現在のマーケティング部であっても、患者さんとそのご家族、そして医療従事者のために仕事をしていることに変わりはありません。お薬を使用して「患者さんのご家族が喜んでいる」「患者さんの表情が良くなった」「笑顔になった」というお話を聞くと、非常に嬉しく感じます。またそれを話してくださる先生の非常に嬉しそうな表情を見ると、この仕事をやっていて良かったな、と強く思うんです。

そのようないろいろな人の喜びを生み出せるように、人に伝える際の表現は常に考えています。非常に難しいと感じるのは、「伝える」だけでなく、伝えた後に「行動に移していただく」ことです。

自分が思うようにできていないことも少なくないです。自分たちが発信したことが伝わらず、プロモーションが進まない・うまくいかない・先生方に伝わらないということもありました。それを改善するために、言葉にどのように「熱」を持って伝えるかを工夫したり、論理的で誰が聞いても理解できる・納得できる・根拠があるものをつくる工夫をしたりしています。

領域を限定することなく、これからも挑戦を続けていく

▲同僚との飲み会時の一枚。大変なこともありますが、社外・社内の「笑顔」を大切にしています

人とのつながりは大切にしています。知識の面のみならず、心のケア・メンタルの面で、これまで出会った人、また、ともに働いてきた人に非常に助けてもらってきましたから。

当社の社員は社外の方を「笑顔」にしたいという想いも持っていますし、社員に対しても「笑顔」になってもらいたいという、思いやり持って接している方が多い印象です。「笑顔」になってもらうというのは、ただ単に優しくするだけを指すのではありません。その人がより成長するためにどうしたらよいかなど、意欲的かつ切磋琢磨する風土があると思います。挑戦した後の達成感や喜びを一緒に感じあえる仲間が多いですね。

振り返ってみると、入社の決め手になった人事との面接もそうでした。実際の会社の真意はわかりませんが、学生にとってこの会社はどうなのかという視点を持って一緒に考えてくれました。また、表面的な部分だけでなく、中身の部分も見ようとしてくれていたように思います。他では会社の魅力を話したり志望動機を聞いたりする面接が多かった中、非常に人に対して丁寧な印象を受け、入社したんです。

そんな環境の中で一社会人として、いっそうスピードをもって成長し続けたいと思っています。新しいことに果敢にチャレンジしていくことを燃料として、その過程で自分を見直しながら自分を高め続けていければな、と。具体的には、会社として取り組んでいる再生医療にも、機会があればチャレンジしていきたいと思っています。

個人だけでなく、もちろん会社としての成長も弊社は常に追い求めています。各領域でトップを目指しているので、別の領域だけでなく現在担当している中枢神経領域でも「大日本住友製薬さんに一番に相談したら大丈夫」と思ってもらえるよう、引き続き支援を行いたいです。

公募制以外でも、チャレンジしたいという意見には普段から耳を傾けてくれる会社であり、チャレンジの芽を伸ばす会社であると経験上実感しています。同じようにさまざまなことにチャレンジしていきたいという方にはおすすめしたいです。