どんなに忙しくても、私がめざしたのは「全件全力」対応

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▲留学中のシアトル旅行

2017年、新卒でデル・テクノロジーズへインサイドセールスとして入社しました。

職種別採用のため、仕事内容など十分に理解したつもりで入社しましたが、思っていた以上に内勤以外の業務が多くありました。外勤営業(AE)や技術営業の方たちとワンチームとして動き、ときにはセミナーを開催したり、お客様をアテンドしたり……。また、Windows7のマイグレーション対応やコロナ禍に伴うビジネス課題の変化もあいまって、毎日があっという間でした。

インバウンド営業から既存顧客への深耕営業に至るまで、さまざまなお客様を担当する中で、私がいつも心がけていたのは誠実であること。効率が下がるとしても、お問合せをいただいたお客様には全件全力の対応がモットー。見込みがないからと言って、コミュニケーションを変えたくないんです。そのため、余計に忙しくなってしまうのですが(笑)。

相手をがっかりさせたくないですし、最終的には誠実さが結果に結びついてくるようにも思います。実際、初回コンタクトから再入電の確率が高く、お客様のリピート率も高くいただいていたので誠実さを大切にしてきて良かったと思っています。

多忙な分、とにかく気持ち良く無駄なく仕事を進めたい

そういう想いで仕事に向かっていました。他者とのコミュケーションでつまずいてしまうとかえって工数がかかり、メンタル的にも負荷が高まります。また、気持ちの良さは社内のやり取りにも影響します。営業経験を通して、社内外問わず、相手に快く捉えてもらう方法や伝え方を考える癖がつきました。

仕事を続けていくには「やりたいこと」が必要?

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▲新卒入社同期との飲み会。励まし合い、尊敬できる仲間と過ごす時間は入社以来、ずっと大切

入社3年目を迎えたころ、同じインサイドセールスからキャリアをスタートさせた同期たちが、「外勤営業になりたい」など具体的な目標をもって努力していました。

一方の私は、営業数字の達成で精いっぱい。忙しさを理由に、自分のキャリアについて考える時間を持てていませんでしたし、いざ考えようとしても「やりたいこと」が見つからなくて……。モヤモヤした日々が続きました。

でも、焦っても仕方ないと思ったんです。

悩まず、目の前のことに誠実に対応しながら、とりあえずなんでもやってみる

そう決めました。たとえば、採用イベントの登壇など業務から離れたことであっても「何か新しい気づきが得られるかも!」という気持ちで取り組みました。

同時に、さまざまなキャリア観を持つ人とも出会いました。ある部署で一緒になったベテランの方は、「仕事はお金を稼ぐための手段」だと話されていました。アーリーリタイア後を楽しそうに話す姿は印象的で、60歳を迎えて退職されていく様子を見ていると、仕事の捉え方やキャリアの歩み方はいろんな形があって良いと思ったんです。

生活のためと割り切って仕事したって構わないし、それも悪くない。また、やりたいことがあるのは贅沢なことかもしれないとも気づきました。やりたいことは「あれば良いかも」くらいに捉えると、だんだんと焦りが消えていったんです。

ずっと仕事を続けていきたいと考えていたので、それなら「今よりちょっと格好良いこと、新しいこと」がしてみたいなという方向性が見えてきました。

キャリアにおいて自己申告制の当社には社内公募の機会が多くあるのですが、いざ、いろんなポジションの説明会に参加してみると、まったく知らない仕事がたくさん。今後、どの企業へ転職しても役立ちそうなオンラインビジネスが学べる仕事だったり、最先端技術を使って工場の自動化に取り組む仕事だったり……。

半ば面接ハンターのような気持ちで“社内転職”活動に取り組み、そうして出会ったのが現在のサービスコマンドセンターの仕事でした。

世界6拠点しかないサービスコマンドセンターで働く

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▲東京のほか、オースティン、パナマ、リムリック(アイルランド)、ペナン、厦門に存在するサービスコマンドセンター

サービスコマンドセンターは世界に6拠点しかなく、そのうちの一つが東京大手町にあります。

当社製品を購入されたお客様に対して、自然災害時やなんらかのトラブルの際にも24時間365日、サービスレベルが順守できているどうか、人・もの・プロセスを監視する部署です。

このような保守サービスは世界165カ国で展開されており、取り扱う製品数は2億以上。にもかかわらず、日本拠点は10名未満の小さなチームで成り立っています。

社内でもあまり聞いたことがないキャリアパスに、私のミーハー心が刺さりました(笑)。グローバルという規模感と、稀少性高いロール(職種)に面接過程からわくわくしましたが、働くほどに仕事のおもしろさを実感しています。

おもしろさの理由のひとつは、営業時代の経験がしっかり活かせること。

お客様から当社が選ばれる理由のひとつに、サポート面の信頼性・安心感が挙げられます。オンラインストアを運営しているお客様であれば、万が一サーバーが止まってしまったときに何時間で解決されるかという点は死活問題です。業界問わず、基幹システムの復旧に時間がかかってしまってはビジネスに大きな損害を与えてしまいます。

こういったサポート工程は通常、テクニカルサポートの範疇ですが、フロントに立つ営業側にお客様からご指摘や依頼が入ることもありました。お客様満足度の向上のためにテクニカルサポートの観点からもっとやれることがあるのでは、と問題意識を持っていたので、今は当事者として改善に取り組める点がおもしろいですね。

また、一営業だったころよりも視座を上げて、営業組織全体にとって武器になるものを磨くことができる影響範囲の広さにもやりがいがあります。

5年間やりきったからこそつかんだ、無限の可能性

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同じカルチャーの中でまったく新しい領域にチャレンジできる“社内転職”は、これまでの経験をそのまま活かせますし、良い選択をしたと感じています。モヤモヤを乗り越え、良い波に乗ることができました。

サービスコマンドセンターの仕事は「リミットレス」だと聞いていましたが、新しく身につけられるスキル、仕事範囲の広さ、さらに将来的なキャリアなど、どの観点においても可能性は無限大

苦手だったデータ分析も、やらざるを得ない環境です(笑)。営業時代は勘所の良さや行動力で担保できていた部分がありました。でも、今はそうはいきません。自分だけで解決できる事象から、広範囲なステークホルダーと関わる事象に変化。データの読み方、仮説の立て方、人の動かし方など、スキルをロジカルにアップデートできていると感じます。

インサイドセールスを選んで新卒入社し、自分の強みや興味を認識した上で二度目に選んだ今の仕事は、楽しさでいっぱいです。

キャリアの先が見えないとき、焦る必要はありません。私のように、とにかく話を聞くなど自分のタイミングで動いてみるだけでも充分です。

キャリアをつかみとると表現すると少し気後れしますし、「動いてみたらやりたいことがあった」くらいのゆとりがちょうど良いのかもしれません。

リミットレスな環境で、ちょっと格好良い仕事や新しい仕事を重ねながら、誠実に精いっぱい頑張っていきたいと思います。

※ 記載内容は2023年6月時点のものです