世界を放浪して見えた、やりたい仕事

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▲ボリビア、ウユニ塩湖でのワンシーン

英国ロンドンの留学を終えた後、日本へ一時帰国するも、まだまだ好奇心が捨てきれずっと世界を見てみたいという想いでいました。

見たことのないものを見てみたい、食べたことのないものを食べてみたい──。

当時はとにかく、興味が外へ、外へ、と向いていましたね。20代前半の数年間は、アルバイトをしながらバックパッカーのように世界各国を飛び回りました。東南アジア、ヨーロッパ、そして中米・南米を陸路で横断したり、数カ月フランスに留学したり。とにかくフットワーク軽く、やりたいことを即行動に移していました。若さゆえに無鉄砲ながらも自分にフィットする場所を探していたように思います。ある意味、迷いの時期でもあったのかもしれません。

壮大な自然にも触れ、ドラマチックな世界をたくさん見ました。ニュースや教科書で見聞きした世界を現実のものとして知れたこと、さまざまな価値観に触れられたことは財産となり、今の自分を形成している土台になっているような気もします。

そうしてそろそろ日本に腰を据えることを決め、語学教材を扱うベンチャー会社に就職しました。

ここでの6年もまたドラマチックな毎日でした。営業職を入り口に、結果を残すことでチームを任されたり、マネジメントに挑戦したり、スクール運営の新規事業に携わる機会を得たりと、チームで結果を残し喜びを共有できるチームワークの楽しさを覚えました。

事業と組織が拡大する真っただ中を経験し、次の挑戦を意識する中で出会ったのがデル・テクノロジーズ(当時デル)でした。

インサイドセールスのおもしろさをつくる外勤営業との関わり、グローバルでのチームワーク

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2006年にインサイドセールスとしてデル(当時)へ入社しました。

ITはまったく未経験でしたが、業界そのものに勢いを感じ、その環境に身を置くことで自分も時代の波に乗っていけるのではと思ったのが動機です。

インサイドセールスを選んだ理由はとにかく効率的に仕事がしたかったから。

また、言葉だけで営業する点も、フェアに結果を出せると感じモチベーションが湧きました。

入社以来グローバルアカウント(外資系企業の日本法人)を担当し、業界問わず中小企業からFortune500に入る大企業まであらゆるお客様を担当し、お客様の業務上の課題に応じて技術情報を提供するなど、デル・テクノロジーズの多様なソリューションを提案しています。

海外で提供されているサービスの中には、日本国内で展開していないものも存在します。しかし、お客様へそのままお伝えしてお断りすることはできません。また、各国間のグローバル締結内容を順守する必要もあるため、何でも提案できない難しさもあります。どういう形であれば日本で展開できるのかを調整して作っていくことも、グローバルアカウントのインサイドセールスには求められます。

当社の営業体制として、インサイドセールスと外勤営業(AE)がペアを組みます。普段からAEと密に連携しますが、グローバルプロジェクトとなるとアジアパシフィック担当、US担当、全体統括を担うプロジェクトマネジメント(PM)などのメンバーも加わります。ワールドワイドでデル・テクノロジーズとしての一体感を持ち、世界とつながって営業を仕掛けていく仕事はとてもダイナミック。

組む相手によってキャラクターが異なるので、 AEとペアで進める営業業務はその点もおもしろさのひとつです。相手の“ここがすばらしい!” という強みを活かし、共にベストなバランスになるよう、自分がどの役割を補うかを考えていきます。

お客様との商談が大きくなるほどに関わる人たちも増えるので、ひとつずつ精度を高めながら進める必要もあります。実務を担うインサイドセールスと、一歩引いて全体を抑えるAE両輪で進めることがデル・テクノロジーズの強さの秘訣ではないでしょうか。

インサイドセールスは担当社数も多く、私は約200社のお客様を抱えています。億単位の大規模プロジェクト推進から、アダプターひとつの納品まで、まったく種類の異なる業務が同時に発生します。頭の切り替えが求められるのも、この役割のおもしろいところ。ただ、どんな案件であっても私の感覚は同じです。カスタマーコードにもある「Integrity」(誠実さ)をもって、お客様と向き合っています。

予期せぬ出来事にも柔軟に適応してくれる、会社への信頼がモチベーションに

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▲2022年、アジア地域のTop Sales Performerに贈られるAPJ President’s Awardを受賞したバリ島にて

ひとつの外資系企業で16年以上も働き続けられる理由は、“変化”に対して周りの方々の理解が大きいから。

人生必ずしも描いたように進むとは限りません。女性は、結婚や妊娠、育児といったライフステージの変化にともない、働き方を調整しなければいけないタイミングがめぐってきますし、さまざまな出来事が唐突にやってくることもあります。

私の場合、まだ子どもが幼いときに突然大切な家族を亡くす経験をしました。立ち直るまでに時間が必要で、1年半ほど休暇を取りました。 悲しみに崩れ落ちてしまい、この先の生活がどうなってしまうのかわからず、仕事に復帰できるかも考えられずにいました。いつ戻れるのか自分でもまったく想像できない中で、それでも会社とチームの人たちは私がいつでも戻ってこられるようにポジションを守ってくれていたんです。私の仕事を仲間たちが引き受け、カバーしてくれていたんですね。

個人を大切にする会社の姿勢に驚きました。決して大勢の中のひとりではなく、一人ひとりの状況に寄り添い、本人にとってベストな働き方を認めてくれることに感謝の想いが強まりました。

会社と社員の関係には“お互い様”という信頼感が大事だと思っています。

働きやすいから働きがいが生まれ、働きやすさを求めるから成果を出すための努力をする。

この好循環は、根底に信頼感があってこそ。働く側が、“人生の一部をこの会社に預けよう”という意志が持てるから、自分が持っている力をここで存分に発揮しようと思える。

会社への感謝と信頼。ここでお世話になりながら人生を預けるぞという決意を持ってから、より一層デル・テクノロジーズでがんばっていきたいと思うようになりました。

毎日がフレッシュに働ける──サポーティブな社風とテクノロジーの進歩

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嬉しいことも悲しいことも、さまざまな出来事が起こるからこそ、働く上ではバランスを取ることを意識しています。自分自身で常に良いメンタリティを保つ努力がとても大事だと思います。

忙しいときもトラブルが起きたときもギスギスしたくありませんし、とくに私たちの仕事はチームワークが基本です。誰と関わるときも気持ち良く仕事をするため、感情の波を自分で察知して自分の気持ちをうまく落ち着かせるように努めています。

また、デル・テクノロジーズの社員はどの国の人もみんないつもサポーティブです。

たとえば、某大手金融会社の大規模なデータセンター移転にともない他国のシステムを使う必要に迫られたときのこと。その実務は日本国内で前例がなく、何をしたらどこに進むのかも誰もまったくわからない状態からスタートしました。一つひとつ、作業を紐解いてプロセスを作っていきました。

そういったケースも、海外にいる同僚たちが自分事化して日本での進め方を調べてくれたり、その人でわからない際には別の人を紹介してくれたり。前例がなくても、他者とのつながりやサポートの中で新しいものができあがっていくと実感しました。

グローバルプロジェクトゆえの新規性もありますが、扱う商材やサービス自体も、テクノロジーの変化とともに常にアップデートされていきます。お客様が求めるものも、提供できるソリューションもどんどん変化しています。一つのロールを続けていると言っても同じ仕事をしている感覚はありません

そして“外資系あるある”かもしれませんが、US本社都合による突然の変更、それにともなって業務上の混乱が起きることもあります(笑)。そういった環境だからこそ、常にフレッシュな気持ちで仕事に向き合えているのかなと思います。

大規模なグローバルプロジェクト、細かい社内処理……そして子育ても行う忙しい毎日ですが、愚痴る時間があれば前に進みたいですし、営業としての成果も出したいですから。やらないという選択肢はありません。これからもデル・テクノロジーズのインサイドセールスとして、またグローバル営業部門のチームリーダーとして、ときには旅のリフレッシュも大切にしながら誠実にがんばっていきたいですね。