手順書を超えた貪欲な学びが、エンジニアキャリアに磨きをかけた

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2013年、EMCジャパン(後に、デル株式会社と合併しデル・テクノロジーズ株式会社)に、フィールドサポートエンジニアとして就職しました。フィールドサポートエンジニアとは、ディスクやストレージといった、物理的に動いている物が故障してしまった際にお客様先へ訪問し、不具合が起きているハードウェアを交換する仕事です。

交換作業は手順書に沿って行いますが、入社早々、先輩から「良いエンジニアとはどんなエンジニアだと思う?」といわれたことが、エンジニアとしての姿勢に大きな影響を与えました。

先輩の問いかけは、手順書やプロセスに従うだけでは技術は向上せず、かといって、現場が良かれと逸脱した行動を取ることはリスクにつながると示唆していました。この言葉をきっかけに、私も一段高い視座で仕事ができたように思います。

現場作業において、想定外のエラーが発生した際には、現場作業を中断してエスカレーションすることがあります。上位エンジニアと呼ばれる、テクニカルサポートエンジニアに確認を仰ぎ、調査し、適切なアクションを取るのが規定の手順ですが、単純にルールに従うだけが必ずしもお客様満足につながるとは限りません

現場にいる自分が、手順書を越えた知識を持って、ときには臨機応変に対応にあたることも大切にしていました。お客様満足につながる自分なりの付加価値を実現するために、「エンジニアとしてスキルアップしていきたい」と思うようになりました

以降、私のキャリアの判断軸は「スキルアップができるかどうか」。そして、フィールドサポートエンジニアの次のステップとして、特定製品を担当するテクニカルサポートエンジニアを選びました

新しい技術はどんどん出てくるので、技術の勉強は飽きません。

異動に際して、SRS(リモート接続により製品の可用性を向上させるソリューション)に関するナレッジを社内で公開していたことも評価されました。学んだことを公開すれば多くの人の役に立ちますし、自分の知識やスキルで、未知の事象を解決していけることが楽しくて、技術の世界にハマっていきました

現場で対応するフィールドサポートも、リモートで製品を調査するテクニカルサポートも、原因を見つけて治療する医者のような側面と、謎解きをする探偵のようなおもしろさがあるんですよ。

会社合併に伴い、VxRailの第一人者へ

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▲VxRail Japan テクニカルサポートエンジニアチーム創設初期のチームメンバーたちと

2018年にデルとEMCが統合し、VxRailが注力製品のひとつになりました。そしてVxRailを専門にするテクニカルサポートチームが発足され、新しい組織へジョインしました。

カルチャーが異なるビックカンパニーの合併は、私にとって転機となりました。別会社の環境に触れ、外へ出ても自分のスキルは通用するのか、見ている世界が狭くないかなど、客観的に自己を見つめることができました。

それ以来VxRailに深く携わっていますが、ひとつの製品を担当しても、その学びに終わりはありません。新しいハードウェアも出てきますし、ソフトウェアがアップデートするたびに調査方法は変わってきます。仮想化基盤で使われる以上、多くのユースケースが存在し、さまざまなパターンで使用されます。どんな障害が起きるのか、ナレッジ発信を続けていきました。社内、パートナー、ユーザー向けに発信することで生まれるコミュニケーションによって、視野が広がり、さらに興味が増えていくんです。

また、これは直接関わった人の話ではないですが、EMCの主力製品を開発したイスラエル人のエンジニアの話で、「情報技術で勝負するか、戦場に出るか、という選択肢の中で技術の道を選び、今がある」というお話を聞いて、衝撃を受けたことがありました。2022年現在は社会情勢も当時と違うでしょうが、エンジニアとして上を目指すということは、そういった危機感やプレッシャーを糧にする人たちと勝負していくということ。グローバルカンパニーでエンジニアとして活躍するために、常に外に目を向けてスキルアップしていきたいと思っています。

新しい自分の可能性を開拓する──プリセールスへのチャレンジ

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▲VxRail 開発チームと上海にて

組織発足当初はマネージャーもおらず、所属メンバーは私だけの状態。グローバルのリソースを借りながらスタートしたVxRailチームも、半年後には11名となり、5年を経て30名もの大きなチームとなりました。私自身もフロント対応を離れ、チームへの貢献がメインミッションになっていきました。

メンバー育成に楽しさを感じる一方、最前線の緊迫感から遠のいてしまったことで物足りなさもありました。そこで新たな自分の可能性を開拓しようと、次のステップへ移ることを決めました

そして選んだのがVxRailのプリセールスもう1度、自分個人の実力を試したくなったんです。

製品は同じでも、プリセールスという提案フェーズに参画するのは初めてです。新人に戻って、周りの助けを借りながら日々学ぶことを楽しんでいます。学ぶにあたって、テクニカルサポートだった頃に築いた人とのつながりが活きていますね。

実は昔、職人気質でそっけない対応ばかりしていたんです(笑)。自分に余裕がなく、ロールを越えたことに手を出すことで負担が増えることを恐れていました。しかし、当時のマネージャーや組織のカルチャーから、フォローアップしてもらうことでより大きな成果が出せると教わりました。ひとりでは無理だと思っていたことも、周囲から「こういうやり方でやってみようか」といって支援してもらえば実現できたんです。「金田さんなら安心」だとか「またよろしくね」という言葉をもらい、製品を好きになってくれる人も増えていきました。

助けを借りることで、社内外で良い結果をたくさん残せたんです。助け合うことは良いことづくしだったんですね。実体験をもって、人との関わり方や仕事の進め方を変えられた経験が今の財産になっていると感じます。

サポートエンジニアのときは、私がみんなから頼られる立場でしたが、今は私が誰かに頼る立場。アウトプットの質を高めるためにも、人との協力は欠かせません。今まで以上に、人との関係性を大切にしていきたいですね。

これまでのキャリアパスを振り返ると、人脈が活きて、その延長としてキャリアが切り拓かれてきたと感じます。スキルアップを怠らず、まずは今の職務を全うしながら、来るべき次のステップに向けて進んでいきたいです。

働きやすさを活かしてキャリアを積む。自分色が輝く場所──デル・テクノロジーズ

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テクニカルサポートエンジニアの部署は、家族のような温かさがあり、仕事のスタイルも、キャリアも築き方も人それぞれ。コミュニケーションを得意とする人もいれば、職人気質で力を発揮する人も。私のようにロールチェンジしていく人もいれば、サポート一筋で数十年のベテランの人も。個人の力量が求められる仕事なので、時間管理がしやすく、子育てとの両立もしやすい環境です。私も子どもがまだ小さいので、柔軟な働き方をさせてもらっています。

多様性ある環境ですが、メンバーみんなに共通していることは「好奇心とやる気」があること。“知りたい”という欲求をもって、その分野を深堀りしていくことが、エンジニアにとして武器になっていくと思います。

デル・テクノロジーズは大きな会社なので、社内にはさまざまなポジションがあります。活躍の可能性も無限大です。自身の経験(事例)をグローバルに発信すれば日本にいながら世界に貢献することもできます。

フレキシブルな働き方をしながらスキルを高めていける環境なので、この環境を捨ててリスクを取って他の企業へ転職する必要も今のところは感じていませんね。

私自身は、プリセールスとしても一人前を目指してまた成長していくつもりですが、そんな風に、自分色でエンジニアキャリアを歩んでみたい人にはデル・テクノロジーズでのエンジニアポジションはおすすめです。