ERG(Employee Resource Group)(※)への参加、取り組みを推進するデル・テクノロジーズジャパンでは、LGBTQ+をサポートする活動として“Ally(アライ)”の勉強会を行いました。

※ERGとは、環境問題や異文化理解、女性活躍支援などのテーマごとに、同じ興味関心をもつ社員同士が集まる有志コミュニティのこと。詳しくはこちら

Pride ERGへの関心層に対して、アライとは/カミングアウトへの適切な対応/当事者とのコミュニケーションなどを学ぶセッションとなりました。

Ally(アライ)とは

Ally(アライ)」という言葉の認知は7.7%(※)。

理解者、味方、仲間、支援者、同盟、提携を意味する英単語が語源の「アライ」は、LGBTQ+を支援する人やその考え方を指します。

近しい言葉に「LGBTQ+フレンドリー」がありますが、これはLGBTQ+の観点で社内整備や商品開発を行っている企業や団体、お店を指します。

※出典はこちら

どんな人がアライになれる?

当事者も、非当事者も、アライになることができます。最近では障がい者、外国籍の方に対するアライも生まれています。

雑談でのなにげない会話(“彼氏/彼女”で始まる問いかけや結婚の有無)、または書類の性別欄など、非当事者にとっては当たり前で何気ないひと言が、当事者を傷つけることや困惑させることにつながります。

そういった側面を理解し、仲間であるのが「アライ」の役割。対立や分断を生み出すのではなく、自分と同じように“相手を尊重する”姿勢が大切です。

「アライ」に求められるアクション

「アライ」として、特別な行動・宣言は不要です。消極的な行動もアライとしての活動のひとつです。レインボーグッズを身につける、身近な人からセクシャリティに悩んでいる話を聞いたときにゆっくり話を聞くなど、できることから始めることがサポートにつながります。

カミングアウトを受けたときには

カジュアルにカミングアウトする方もいれば、慎重にする方もいます。カミングアウトは、人によっては人生の分岐点ともなるビックイベントとも言えます。

他人のセクシャリティをばらしてしまうこと(アウティング)は、相手の信頼を裏切ることであり、精神的な攻撃・個の侵害にも該当するためパワハラに当たります。カミングアウトを受けた際には、打ち明けてくれたことへの感謝を伝えることが大切。そしてカミングアウトに至った気持ちや目的を尋ね、それにあったサポートを行いましょう。

性の在り方は一人ひとりが異なるもの。アライの考えを学び、実践したとしても、「完璧な接し方」はありません。

アンコンシャスバイアス("無意識の偏見"や"思い込み"などとも呼ばれます) に気を配るとともに、周囲からのフィードバックをもらうことも大切です。それでも、意図せず相手を傷つけることがあるかもしれません。失敗を学びに変え、柔軟に改善を続けていけば大丈夫です。

アライ参加後の変化

前職や外部コミュニティで、アライとして活動していた経験者から、アライとなった体験談がシェアされました。

「出産・育児にフォーカスした女性活用推進以外に、性別・年齢を問わず貢献できるアライの考えに惹かれたことが活動のきっかけでした。

社内での啓蒙活動の他、社内を超えて同業界でのアライの集まり、社外のボランティア活動などにも取り組みを進める中で、ときにはネガティブな意見を受けることもありました。

"具体的に誰をサポートするのか見えないと、やりづらい"
"Dos / Don’tsのDon’t が多くて面倒くさい……"
"LGBT関連の言葉や概念がどんどん生まれてキャッチアップできない……"

しかし活動を続ける中で、社会課題を自分ごと化して取り組めている実感も強く、メンバー個々の言いにくい要望を汲み取りやすくなったり、社内外との関わりを通してネットワークが広がり影響力を発揮できるようになったりと、満足度の高い活動です」(アライ参加者)

まずはオンラインイベントに参加するだけでも、ERGとして大切な行動です。業務そのもの以外から関心や知識を広げ、学びを深めていくことができます。

デル・テクノロジーズでは今後もERGの取り組みを推進していきます。

アンコンシャスバイアス("無意識の偏見"や"思い込み"などとも呼ばれます)