最年少管理職になって直面した、難しくも正解のないおもしろさ

▲ソフトダーツの国際大会で

2020年現在、ダーツPR部と海外推進部という部門に所属しています。

ダーツPR部では今年11月より部長を務めており、新規ユーザーにはダーツの魅力を知っていただくこと、既存ユーザーにはよりダーツライブのサービスを楽しんでいただけることを目指しています。

その一方、海外推進部では副部長として約20拠点ほどの海外エリアに向けてサービスを届けたり、ダーツの大会運営をしたりしています。

ふたつの部署を兼任するとなると、一見大変そうなイメージがあるかと思いますが、「自社のサービスを届けてプロモーションしていく」という共通ミッションを掲げているため、自分の中では届け先が国内なのか、国外なのかといった違いくらいの感覚で取り組んでいますね。

一般的な部長職というとマネジメントが主体になると思いますが、僕の場合は年齢やキャリア的なこともあり、プレイングマネージャのような動き方をしています。

新卒で入社した頃はいちプレイヤーとしての活躍を期待されていたので、上層部で決まったことを進めることに精いっぱいでした。無我夢中で仕事に取り組んでいましたね。しかし部長になって、それだけではいけなくなりました。部やチームのみんなに会社の課題を伝え、タスクを振り分ける側に立つことになったので、意識する部分が絶対に変わってきたなと感じています。

また、ポジションが上がっていくと、関わってくる案件が複数にも、複雑にもなります。そうすると「これをやるとこれ自体はいいけど、もう片方にはよくないな」という状況が出てくるんです。そういう中で、主観的な目線ではなく客観的な目線で、周りを見ながら仕事をするようになりました。経営方針を噛み砕いて部下に伝えるといった場面もあります。私自身、少し前までは「伝えられる」立場にいたこともあり、部下の気持ちも手に取るようにわかるので、板挟みのような気持ちになることも多く、伝え方には苦労しますね。   

良い経験だなと思いつつも正解がなく、「どう伝えて、どう形にしていけばいいのか」とずっと考え続けてしまってスッキリしない状態が続きます。大変だなと思う一方でそれがおもしろいところでもあります。

また、部下の業務目標の立て方と評価制度への理解において、評価する側と評価される側で差があると感じました。これまで評価される立場だったのに、突然評価をする方になったので、考える視点やスイッチを切り替えるのは大変でした。

管理職として、評価の考え方や評価に向けてどう行動することが求められるのかを伝えなければいけないですし、部下もそれぞれの意見があります。認識や意識のズレを、どうしたら埋めていけるのかを考え続けています。

そういう部分をいかに効率よく、みんなにとっても心地よく進めていくにはどうしたらいいのかは、自分で考えたり、周囲に相談したりしながら進めています。新卒出身の若い管理職として、新しい風穴を開けることも期待されていると思いますし、部下と距離感が近いことも上手く使いながら、時に管理職と一般職のパイプ役になれたらと考えています。

評価制度だけでなく、さまざまな課題があります。まだまだ大きく変えられてはいませんが、変えていけるタイミングに近づいているかなという実感はあります。

プロモーションの華やかさと地道さ、その先で感じる達成感

▲東京・六本木の店舗スタッフとして

新卒社員としてとしてダーツライブに入社したのは、今から10年前の、2010年です。 

入社当初からプロモーションチームへ配属となり、新規ユーザーの獲得や既存ユーザーの満足度向上のための施策を企画し運営していました。

その後に店舗運営チームに異動となったのですが、店舗スタッフとして勤務したことが大きな財産になっていると感じています。

「ダーツをもっと世の中に広めていこう」ということを社内で考えていると、どうしても規模が大きくなってしまい、ターゲット像を具体的に思い浮かべることができなかったんです。しかし、自分が担当する2店舗の中でプロモーションをするとしたら、どんなことをしたらいいだろう?と考えることで、実行のイメージを持つことができるようになりました。

また、企画やプロモーションというと、一見華やかな仕事に見えると思うのですが、働き始めてからは非常に地味な仕事であるとも感じています。

それに関して、印象に残っている案件はいくつかあって、一つは最初に日本全国でダーツのトーナメントを行うという部署に配属されたときの出来事ですね。

そのとき「トーナメントを盛り上げるために、100万円使っていいからキャンペーンを考えて」と言われました。今まで100万円単位で物事を考えたことなんてなかったので、「100万円単位で好きなことやっちゃっていいの?」とワクワクしながらいろいろ企画したんです。

でも、全然上司からOKが出ませんでした。時間をかけて練り上げた案だったので自信を持って挑んだのですが、上司からは予期していなかった指摘が次々と飛び、1時間の予定だったミーティングは2時間、3時間……と休憩も入れずノンストップで続きました。そのときに当初抱いていたハッピーなイメージから、急に現実に戻された感覚がありました。

会社のお金を使って、普段遊んでもらっている人に楽しいことを提供するのだから、しっかり考えなくてはいけないし、そう簡単なことではないんだなというのが身にしみた経験でしたね。

成功したなと思えたのは、入社4年目のころです。その時、キャンペーン企画を商品化してダーツマシン設置店舗に販売する話が立ち上がりました。これは費用をお支払いいただいたお店だけがダーツライブの特別なプロモーションの対象になるというものです。

これまでのように、ただ企画して実施するのではなく、申し込みを受けて参加費用をいただいて実施するので、費用に見合った企画の検討や準備することがたくさんありました。しかし、それまでとは違う形のスキームでキャンペーンを実施して、新しいことに挑戦できましたし、目標とする売り上げを達成できたので、達成感を感じましたね。

成長するためではなく、好きなものの先に成長があっただけ

▲海外プロモーションチーム時代

入社してから一番苦労したのは英語です。もともと海外留学の経験もなく、英語は全く話せなかったんです。しかし、海外マーケットの拡大に向けて動いていこうという話が社内で上がったときに「挑戦してみたい!」と思って、海外プロモーションチームへの異動を希望し、2015年に異動になりました。

配属が決まったときは、これからが楽しみでワクワクするという感情しかなかったのですが、最初に出張でチームメンバーとマカオに行ったとき、急に不安が襲ってきましたね。現地スタッフも日本人スタッフも英語で話をしているんですが、自分には何を言っているかがわからず、本当に何も返せなかったんです。同僚の日本人スタッフに「ちょっとこれ聞いてきて〜」と言われても、どう質問したら良いかわからず、自分だけが途方に暮れてしまいました。心がぱきっと折れた感覚がしましたね(笑) 。

悔しい気持ちもありましたし、本気で勉強しないとやっていけないなと思い、そこから英会話のスクールに通って、必死に学んでいきました。

仕事のメールの半分が英語になったり、海外のスタッフとSkypeでやりとりが始まったり、英語を使わざるを得ない環境だったのですが、だからこそなんとかできるようになった気もしています。自分の中では、一番の成長期間だったとも思っています。

ただ、これまでたまたま自分が好きなものを見つけた先に成長があったような感じで、「成長のためにこうしたい」とかはなかったですね。それだと疲れてしまうので、楽しい気持ちを先に持って取り組んでいる感じです。

ダーツライブのいいなと感じるところの一つは、人のよさです。いろいろな趣味やバックボーンを持った人がいて、話をしていると単純に楽しいです。仕事に熱い人も多くて、仕事帰りのお酒の場でさえ、仕事の話に夢中になってしまうこともあります。

もうひとつは、実際にお店に行けばユーザーさんが遊んでいる姿を見ることができることです。「こういうのがよかったな」とか「全然だめだな」という反響を自分の目で見ることができるサービスなので、反応がすぐに返ってくるし、そしてわかりやすいんです。そういう部分は働きがいがあるなと思っています。

弱みを強みに変えて、挑戦できる場を見つけていきたい

「出世欲はあるのか、ないのか?」と聞かれれば、ある方だと思います。ただ、出世をするたびに”なぜ出世した方がいいのか?”と考えるようにしています。

給料をたくさんもらいたいとか偉くなりたいとか、そういう人もいると思うんです。でも私の場合は、新卒で入社して国内や店舗、そして海外でのプロモーション業務に日々打ち込んでいく中で、自分のポジションでは実現できないことや、どうしようもない状況というものを経験してきました。だからこそ、自分のポジションが上がっていけば、自分で動かせる範囲が広がり、やりたいことも実現できるかなと考えています。

私は、課題を解決していくことが仕事かなと思っているんですよね。誰かが困っているとか、何か問題があるとか、それを改善して、よくなったら人がハッピーになると思っているんです。そう思うと、仕事は基本的に課題解決の連続です。そこが本当に問題なのか、課題なのかという見極めをしないといけないなとは思いますね。

見極めてみると、自分が課題だと思っていたことが、意外に課題ではなくて優先順位を変えてもいいものもあります。

反対に自分の中では当たり前だと思っていても、実は自分の意見の方が偏っていて、考え直すと、「これは問題だな」となることもあります。ですから、なるべくいろいろな人の意見を聞きながら、いろんな視点で考えるようにしていますね。特に、管理職としての判断をする際は、まだキャリアも浅いこともあり幅広くヒアリングするようにしています。

今後については、どういう自分になるべきかを考える時期だと思っています。30代前半だからこそ、自分が今後どのようなビジネスパーソンになればいいのかが悩みなんですよね。

周りからは「若いのに出世していいじゃん」と思われることも多いのですが、自分の中ではそう思っていなくて……正直、若手として無我夢中で仕事をしていたら部長に抜擢されたという感じだったので、昇進するスピードに対して、自分のスキルや成長が追いついていないのをすごく感じています。

もう少しいろいろな経験や勉強をしないと、今のポジションには追いつかない焦りも感じていますし、追いつかなければ今後どういう道に進むべきかも見えてこないと思うんです。

そういう状況でもすでに感じているのは、自分はスペシャリストにはなれないということ。昔から、多少できるようになると「もういいや」となってしまうんです。逆に言えば、満遍なくスキルを身に付けられるかなと思うので、マネジメント力を鍛えたりファイナンスの知識を身に付けたりして、ジェネラリストとして活躍していきたいと考えています。これから経験を積み、いずれ海外のグループ会社のCEOなどにも挑戦していきたいです。プロモーションだけでなく、ビジネスとして挑戦できる場を見つけていきたいですね。