“一歩後ろ”でサポートすることに自分の新たな可能性を見出す
2017年6月1日に大和ライフネクストに中途で入社した須山。前職ではスーツの販売員として、第一線でお客様と接しながら働いていました。
須山 「学生時代に接客のアルバイトをした経験から、目の前でお客様が喜んでくださる仕事に魅力を感じ、新卒では販売員という職業を選択しました。ただ作業的に販売をするのではなく、ご要望に応じて『こういったシーンにはこういったスーツが良いですよ』と提案するなど、お客様とのコミュニケーションをする機会が多かったので、とても楽しかったですね」
須山が転職を決意したきっかけは、日々の業務を通じて見つけた「自分の新たな可能性」だったと言います。
須山 「日々販売員として業務にあたる中で『こういったマニュアルがあったら、みんなが効率的に働けるんじゃないか』といったように、一緒に働いている販売員の仲間たちがどうやったらスムーズに働けるのかを自然と思い付くようになりました。そこで実際にマニュアルをつくってみると、仲間からとても好評で。以来、自分の小さな工夫で周りの仲間をサポートすることにおもしろさとやりがいを見出すようになりました。
第一線に立ってお客様と接しながら働くというよりは、その一歩後ろでサポートすることに集中してみたい。それが自分を成長させる新たな可能性であると感じるようになり、事務職への転職を決意しました」
アパレル業界の販売員から不動産管理業界の事務職へと、大胆なキャリアチェンジに踏み切った彼女の入社の決め手は「面接」でした。
須山 「転職活動では、新卒入社の時の面接とは違って『また辞めるんじゃないか』『ちゃんと続けられるのか』といったマイナス面の確認からスタートするような印象を受けていました。なので他の会社では、面接が先に進むほど不安が大きくなっていって……。
一方で、大和ライフネクストの面接はそれまで受けてきた会社とはまったく違いました。新卒なのか中途なのかというカテゴリーで見るのではなく、「私」という人間がどういう人なのか、今の私がどんなことをやってみたいのかを知ろうとしてくれていると感じ、ここで働きたいと思って入社を決めました」
自分の強みが活きる「事務職」での新たな挑戦
マンション事業本部の業務統括担当を務める須山の主な業務は、マンションの現場で働く管理員(フロントマネージャー)の勤怠管理や、マンションのフロント担当(リビングコーディネーター)の業務サポート、問い合わせ対応などです。
須山 「事務職(大和ライフネクストではオフィスエキスパート職と呼ばれる)というと、定型の仕事が多いイメージがあると思いますが、私が担当する「業務統括」の仕事は“自分たちで考えて動く事務”だと実感しています。
『ここをこうすればもっと効率が良くなるんじゃないか』ということも、声に出せば協力してくれる仲間や上司がいて、変化を前向きに受け止めてくれる環境がある。ここでは自分らしく、いきいきと働くことができていると思います」
そして、須山がとくに魅力を感じているポイントが、事務職を対象にした「選択型講習」の制度だと言います。
須山 「私たち事務職は半期に1回、「選択型の講習」を任意で受けることができます。たとえば、エクセルの基礎講座から電話対応が学べる講座、コミュニケーションスキルを磨く講座やマニュアルの作成講座など。その内容は多岐にわたっていて、普通に働いているだけでは得られない知識を得ることができるんです。
自分自身のスキルアップにつながるほか、視野を広げることができるので、業務の中で新たな工夫や改善点を見つけるためのヒントにもなっています。社会人であっても自分が学びたいことを学べる機会を与えてもらえることは、本当にありがたいですね。受講は強制ではないのですが、私は半期ごとに、必ずどれかに参加をするようにしています」
1人ではなくチームで、一歩ずつ着実に
「自ら考えて動く」ことを大切にしている須山は、同じ業務統括課のメンバーと協力し合いながら、より働きやすい環境をつくるためのさまざまな仕掛けに取り組んできました。
その一つが、「管理員の残業代をよりきめ細やかに管理できる仕組みの構築」です。
業務統括課で3人のチームを組み実行した本取り組みは、社内表彰制度「DLN SPIRIT AWARD 2020」において300件を超える推薦の中から選出され、受賞しました。
須山 「私たち業務統括担当にとって、マンション管理の第一線で働く管理員の皆さんがいきいきと働ける環境を守っていくこと、そしてその環境をより良くしていくことは最大のミッションのひとつです。日々、勤怠の管理や問い合わせ対応などで管理員の皆さんと多くやり取りをする私たちだからこそ、管理員の立場に寄り添いながら、少しずつでも確実に改善点を見つけ出すことができますし、1人ではなくチームで力を合わせて取り組んでいくことで、より高い実効性を確保することができます。管理員の皆さんから「働きやすくなった」という声をいただくことが、とても大きなやりがいとなっています。
受賞を振り返り、あらためて自らの仕事を誇らしく感じることができたと、須山は語ります。
須山 「仕事が行き詰っていたときに上司から言われて今でも印象に残っている言葉で、『遠慮せずにやりたいことをやってみていいんだよ』というのがあります。事務職だから、中途入社だからといって縮こまる必要はないんだと、心がすごく軽くなったのを覚えています。
また、私たちの業務はサポート側ではありますが、役割としての上下はなくて、とても対等な関係を築いてもらっていると感じています。『忙しい中、調べてくれてありがとう』『助かったよ』と言ってもらえるので、自分たちの仕事が必要とされているんだという自信になりますし、もっともっとできるようになりたいという向上心にもつながっています。
自らをアップデートし「この人に聞けば間違いない」と思われる人に
今では多くの社員からの信頼を集める彼女ですが、入社当初は未経験業界ならではの苦労もあったと言います。
須山 「マンション管理は、入社するまでは外から見ていた世界でした。マンション特有のさまざまなルールもゼロベースで身につける必要があったので、苦労する部分もありましたが、業務統括で必要な知識は日々の業務の中で自然と身についていくものも多いので、誰でも挑戦しやすい仕事だと思います。
そして何より、マンション管理はそこに住む人々の暮らしの根底を支える大切な仕事です。サポート業務においても、第一線で働く仲間の先にいるお客様を想像しながら一つひとつ丁寧に取り組むことで、世の中に貢献している実感を得ることができるのは、この仕事ならではだと感じます」
また、2023年5月現在、須山が発案者となり、管理員の働き方改善を目的とした新たな取り組みがスタートしています。
須山 「今まさに新しく挑戦しようと思っているのが、『管理員』という仕事の価値を高める取り組みです。管理員の皆さんは、それぞれ担当のマンションで日々一生懸命に働いてくださっているのですが、その活躍や頑張りは事務所勤務の私たちにとっては見えにくい部分もあって、管理員の皆さん同士で分かち合う機会もそう多くはありません。でも、実は称賛されるべき取り組みがたくさんあるのです。
そういった取り組みにしっかりと焦点を当てて、管理員の皆さんと密に関わる私たち業務統括から社内に発信をしていく。管理員が社内でしっかりと評価されることにつながれば、サービス品質の向上や、従業員の士気を高めることにもつながっていくと確信しています」
最後に、今後の目標について伺いました。
須山 「私はこれまで、『この人に聞けば絶対に大丈夫』という存在に支えられてきました。未経験の業界でも上手くやってこられたのは、どんなことを聞いても親身になって教えてくれる人が身近にいたからです。なので今度は、自分自身がそういった人材の1人になりたいと思っています。
今年で入社6年目になりますが、『須山さんじゃないかもしれないけど教えてほしい』『須山さんに聞いて良かった、ありがとう』こういった言葉を聞くと、目標に少しずつ近づけているのかなと感じます」
サポート役に徹しながらも、自らのアップデートを怠らず、常に挑戦をし続ける須山。彼女の小さな工夫の積み重ねがやがて大きな変化となり、大和ライフネクストをより働きやすい会社にしていくことでしょう。
※記載内容は2023年5月時点のものです。