お客様の大切なお金を預かる仕事。大切なのは正確性とスピード感

私は、マンション会計部の資金一課に所属しています。

マンションを維持するためには、管理費や植栽の維持費、大規模修繕工事などの費用が必要です。そうしたお金にまつわる会計業務全般をマンション管理組合様から受託して、出納から決算資料作成まで担うのが私たちマンション会計部です。私は主に、組合様の口座からの支出や口座管理に関する会計処理を行っています。

また、通帳の組合様のお金の動きを見て、仕訳処理を行うのも一つの業務です。ちなみに、組合様からお預かりするのは通帳だけで、印鑑は組合様で保管していただく形ですね。

組合様の代表者(理事長)の交代に伴う銀行の名義変更の手続きもあります。総会までに各マンションあてに書類を送ったり、代表者の名前の記載や印鑑がきちんと押されているかを確認したりと、けっこう細かな業務が多いです。

マンション会計部の仕事では、お客様の大切なお金を扱うので、正確でミスのない業務遂行が求められます。「できて当たり前」で、間違えたら大問題になる責任の重い仕事だと思っています。

事務仕事は誰でもできると思われがちですが、同じように教わってもやはり人によって差が出ます。スピードもそうですし、知識も重要です。業務量や業務の幅が増えれば増えるほど、表面的な知識だけでは違和感に気づけず、ミスにつながることがあります。

私は、入社してまず簿記3級を取得しました。改めて振り返ると、私にとって正確さはもちろん、トラブル時などのイレギュラー対応にも必要最低限の知識だと実感しています。2020年には、管理業務主任者というマンション管理の国家資格も取得しました。

1人で150~200近くの管理組合を担当するため、スピードの重要性も大きいです。そのため、クイックレスポンスにも努めています。定型的な業務も多いので、「今日は●●分で終わらせよう」と心の中でノルマを設定して、達成できたら自分をほめてみたりと、工夫しながらモチベーションも維持しています。

アパレル業界から大和ライフネクストへ。求めたのはチームワークと働き方

▲学生時代、アルバイト先の仲間たちと。前から2列目、左から2人目が本人

私は学生時代、外資系のファストファッションブランドでアルバイトをしていました。

当時まだ日本に上陸したばかりで、まさに事業を拡大していく中で働くことができ、アルバイトながら責任あるポジションを任されていました。外国人スタッフも多く、「もう少しレジのスピードを上げて」「レジは早くなったけれど、今度は笑顔が減っている。常に笑顔を心掛けてね」といった率直なフィードバックをもらえるのも性格に合っていました。自分の成長も感じられて、とても楽しかったです。

大学卒業後もそのままファッションの道に進もうと考え、アクセサリーや時計、バッグなどを販売するハイブランド系の企業に就職しました。ただ、働き始めてすぐに違和感を持つようになったんです。

というのも、アルバイト時代の職場はスピード感とチームワークを大切にしていて、年齢に関係なく切磋琢磨するような風土でした。一方で就職先は年功序列だったりと、文化がまったく違っていて……。そのとき、私はファッション自体よりも、アルバイト時代の職場の風土や働き方が好きだったのだと気付き、入社1年で転職を決意しました。

転職を考え始めて、スピードやチームワークが重視されるのはむしろ事務職なのでは、と考えるようになりました。そこで、長く働き続けることができる会社、特に女性が出産後も産休・育休を経て働き続けているような環境を探して、大和ライフネクストと出会いました。

私が入社したのは、2社が経営統合※したばかりで、マンション会計部も大混乱の時期でした。最初の半年はとにかく忙しくて、自分でも何をしていたのかよく思い出せないくらい(笑)。ただ今になって振り返ると、そんな状況でも殺伐とせず、穏やかな人が多くて、フラットに接してもらっていたと感じます。

※2015年4月、当時の大和ライフネクスト㈱と㈱ダイワサービスが経営統合し、現在の大和ライフネクストが発足。

チームを越えた業務統合、そしてステップアップの道へ

2019年には、課内のチームの壁を越えた業務統合のプロジェクトに取り組みました。

当時、口座管理を担当するチームと、マンションの支出を担当するチームに分かれていました。他のチームの業務が分からず、人手不足でもフォローに入れないという状況が、取り組みのきっかけでした。

まずは各チームから1人ずつ、2名でお互いの業務をレクチャーするトライアルから開始。徐々に人数を増やし、タスクツールやホワイトボードも活用しながらお互いにレクチャーを進め、最終的には業務ごとではなくマンションのエリアごとの新たなチーム編成が生まれました。

全員の業務の幅が広がったことで効率的にもなりましたし、お互いに意見を言いやすい環境にもなったと思います。2020年には、この取り組みについて全社規模の社内表彰も受けました。会社からの労いの意味が込められている、と思っています。

その後、新人教育のプロジェクトも動き始めました。これまで新入社員に対して1人の先輩社員がつきっきりで教えていたのですが、教育する側の負担が重すぎる。そこで、複数人でひとりを教えてはどうかと課長に提案したところ、リーダーとして取り組んでいくことになったんです。

そうした経験を経て、もっと業務の幅を広げていきたいと思うようになり、2021年4月に一般職から総合職へ職種変更しました。自分自身のモチベーションのためにも、上を目指していける環境に身を置きたいと思っていましたし、「チャレンジするなら今だ」「今やらずにいつ挑戦するんだ」という感覚もありました。

「渡會さん、総合職で忙しくなって笑顔が減ったよね」と思われないようにしたいので、周りをよく見てコミュニケーションをとるよう心がけています。また、効率化から生まれた時間でチームのために何ができるか考える中で、「もっとこうした方が良いんじゃないか」とフィードバックしてもらう機会も増えました。まだ試行錯誤の連続ですが、チャレンジしてよかったと感じています。

働く女性として、次世代に影響を与えられるような存在になりたい

▲祖母(左)・姉(中央)と。右が本人。祖母や母の姿が現在の渡會の働く姿勢につながっている

実は、中学・高校と陸上部で長距離選手をしていました。毎日同じコースを20周走ったりするので、「1周が終わるまでに頭の中で1曲歌い切れるかな」と挑戦したり、しりとりをしながら走ったりと、同じ繰り返しにも変化をつけて楽しむ工夫をしていました。その点、マンション会計部では定型的な業務が多く、繰り返しが苦にならない自分には合っていると思います。

ただ今後の課題として、抜本的な改革を見据えたアイデアや取り組みを求められる立場になったので、新たな発想も必要だと思っています。特に今は、リモートワークや通帳レスといった大きな変化の真っただ中。これまではスピードを上げて、空いた時間で新たな取り組みを進めてきましたが、もっと根本的な「本当にこのやり方でいいのか」「この業務は本当に必要なのか」といった視点が求められます。

私は繰り返しがあまり苦にならないタイプですが、逆に「面倒くさい」「嫌だ」と感じる人のほうが鋭い発想が出やすいかもしれません。これからいろいろな人や部署との関わりを持っていく中で、自分と違う視点の意見をキャッチして、視野を広げながら成長していきたいと思います。

将来的な目標としては、自分の子どもや孫の世代に勇気を与えられるような姿を見せていきたいですね。

私自身、祖母や母が働く女性として頑張ってきた姿を見て、そこからパワーをもらっています。祖母は新聞記者で、1964年の東京オリンピックも取材したそうです。母は、私が生まれてすぐに翻訳のスクールに通い出して翻訳家になり、今でも現役なんです。

特に祖母は、当時珍しかった女性の記者として、オリンピックで女性選手の取材をして、たくさんの記事を書いたそうです。ただ、当時は女性選手への関心があまり高くなく、なかなか記事が取り上げられず悔しい思いをしたと話していました。その話を聞くと、世の中を変えるためにいろいろと頑張ってきたんだなと思いますし、負けていられないな、とも思います。

私もその想いを引き継いで、「働く女性」としてのひとつの姿を見せていきたい。次世代に影響を与えられるような存在になっていけるように、さらに突き進んでいきたいと思います。