入社6年目。LC職、教育、新規プロジェクトに挑戦する日々

私は建物のフロント担当として、分譲マンションの共用部分の維持・保全といったハード面と、会計業務や各種手続きなどソフト面の管理を行っています。また、マンション管理組合の理事会の運営と総会の運営補助なども行っています。

例えば、定期点検でフェンスが壊れていた時。まず原因を調査し、修理見積もりを取得した後に、理事会へ破損報告と修繕提案を行います。そして承認いただければ施工会社に依頼し、修理が完了した後、支払い手続きなどをします。

これら全般の「手配」をするのが、私たちフロント担当であるリビングコーディネーター(以下、LC)の仕事なんです。

この仕事のやりがいは、お客様である管理組合にとってプラスになる提案をすることが、会社の目標や事業継続に直結することです。

もともと、ルーティンワークよりも日々変化をしていくような業務が好きでした。前の職場は大きな企業ではなかったため、自分で提案して改善策を出すなど、何でも屋のように動いていましたね。

そういった土台もあって、この会社で営業とコンサルをミックスしたような仕事を始めてみたんです。仕事をする中でお客様へ改善提案をして、個人やチームの目標達成を目指すという楽しさを感じるようになりました。

今の仕事では、保全や修繕の提案に加えて、社会情勢やマンションの状況に合わせて新しい仕組みの導入なども提案します。また、収支を改善するために修繕積立金の値上げ提案をすることもあります。そういう提案に対して合意を得られた時は、とてもやりがいを感じますね。

LC職以外の部分では、教育担当として新入社員の実務教育を担当したり、新規事業プロジェクトに参画したりしています。入社6年目になったので、LC業務と並行して、新しい仕事や役割にも取り組んでいます。

1年目の苦労が大きな経験値。いつしか仕事を楽しめるように

▲入社当時、当時の上司の提案で、仕事終わり仲間とお花見に(本人最前列左)

振り返ると、1年目が苦労のピークだったかもしれません。うまくいかないことの連続でした。 

経験不足もあって、理事会に行くたびに宿題をたくさんもらい、次回までに調べてはまた宿題をもらい……という感じでした。また、建物や設備のトラブルも多発して、膨大な業務量を抱えたこともありましたね。この時はさすがにお祓いに行きました(笑)。 

それでも、辞めたいと思ったことは当時からあまりないです。それ以上に、会社のメンバーが優しくて楽しかったので、そこに支えられた部分が大きいです。同じ釜の飯を食うではないですが、みんなで苦労を分かち合いながら頑張ることができました。 

そうやって支えられながら1年目を過ごしているうちに相当鍛えられたようで、2年目からはどんなことが起きても、ある程度は対応できるようになりました。 

トラブルが起きた際は、「即対策を考えて即実行するというスピード感」を今でも大切にしています。初動までの時間がかかればかかるほど、どんな人でもストレスに感じてしまうものです。最初にその対策を打つというところに注力し、誠意をもって対応すれば、そこまで大きなトラブルにはならないと思っています。 

こうした学びも含めて、一年目に引き出しがたくさん増えたことが今の自信につながっているかもしれません。最初は苦労する部分もありますが、続ければ続けるほど自然体で仕事ができるようになる気がしています。

そういう意味では、小さい頃ゲーム好きだったこともあり、RPG感覚で楽しんでいる部分があるのかもしれません。 

どんな冒険でも、最初は経験値もなく、武器も特技もない状態からスタートしますよね。私の場合は最初からとても大変なクエストだったんですが、頼もしい仲間と一緒に進めていくうちに、いつの間にか自分も特技や武器を持ち、冒険=仕事を楽しめるようになっていた。そんなところでしょうか?

誠実な対応と安定的な管理のバランスがカギ

▲エレベーターが止まる工事の前に、高齢者・障がい者用の昇降機を試乗中

仕事をする上で大切にしていることは、お客様に対して誠実に対応することです。

ただここでいうお客様は、管理組合様全体をさしています。 

マンションは50戸あれば50通りの暮らしがあり、さまざまな価値観を持たれた方が住んでいます。そのため、役員など特定の方の要望だけで提案や計画を進めてしまうと、不満が出たり組合運営のバランスが崩れたりしてしまうんです。 

そのため、いただいたご意見で実施した際のデメリットや他マンションの事例などを紹介し、特定の方の満足度100%では無く80%ぐらいで我慢してもらうこともあります。ネガティブな意味での80%ではなく、全体最適を考えた80%という感じです。 

目の前のことに寄り添いすぎると実施内容が偏ってしまうことがあるので、物事を俯瞰しながら極端に偏らないようなバランスを意識しています。

また、私は平穏に過ごしたいと考えているタイプなので、お客様にもそうした暮らしを提供したいというのは強く思っていますね。

お客様が今もこれからも平穏に暮らせるサービスを提供して、それによって当社の経営も安定する。私も日々の仕事に楽しみを見出して、平穏に暮らしていける。そんな世界が良いなと思っています。

100%と80%の話については担当している建物の管理員にも日々伝えるようにしています。お住いの方はずっとそこに住まれるけど、建物担当や管理員は担当が変わることもある。

そういうときにもお客様が平穏に住むことができる安定的な管理が大事だと思っています。

仲間に支えられてきた6年間。今度は自分が支えていけるように

この仕事は、相手の気持ちを想像しながらやることがとても大切です。当社の社内報のタイトルにもなっているエンパシーという言葉があります。相手に影響されるということではなく、相手の気持ちを想像し、理解した上で行動するという言葉です。

それができるようになると、お客様だけでなく、同僚との会話やプライベートでの関わり方でもストレスが無くなるような気がします。

そして、相手のことを想像して動いたり考えたりしてあげるという力が、知らないうちに身に付いているんです。

この仕事を始めてからあまりイライラもしなくなりましたし、大体のことに動じなくなりました。最近、怒った記憶も思い浮かばないですね(笑)。

入社したばかりのLCの方は、多かれ少なかれ慣れない業務に戸惑いがあるかと思います。ただ、こういう仕事でなければ考えもしなかったようなことがたくさんあります。生活の知恵や人間的魅力が高まる仕事というふうに捉えて乗り越え、この仕事を楽しんでいただきたいですね。

入社してLC業務を6年、新卒メンバーの教育担当になり、新規事業プロジェクトまでも経験させてもらいました。もともと私自身、人の気持ちが分からないタイプだと思っていたのですが、いろいろな方とコミュニケーションを取るうちに自然と相手に寄り添えるようになりました。

今後、自分の「楽しい」ということはもちろん追い求めつつも、これまでの経験やそこから得た学びを周囲のメンバーにも還元していきたいと思っています。

苦労した入社1年目の時、みんなが楽しく働いていたからこそ、私もがんばれました。今度は私がそんな姿を見せながら、周りのメンバーが楽しんで働けるようにしていきたいです。