既存のストックを活用して、まちを豊かにしたい。学生時代からの取り組み

▲学生時代、「満月BAR」を立ち上げた友人たちと。中央が本人

私の父は建築家で、子どものころからよく建物や街並みを見に街へ連れて行ってもらったのを覚えています。

父は木造建築のリノベーションも手掛けていたので、私も街づくりと建物単体と、両方の面白さに触れながら育ちました。

大学は工学部へ進み、大学院まで都市計画を学びました。当時から空き家問題への注目が集まっていて、これからは「今ある建物をどうしていくか」という、ストックを生かした事業が重要になるだろうという感覚を持っていましたね。

それもあって、リノベーションスクールという課外活動に参加していました。全国各地の社会人や学生が集まり、空き家等を活用してエリア全体の価値を高める取り組みをしているものです。

私はふたつのプロジェクトに参加していました。

1つ目は、閉店するジャズバーのスペース活用です。同じビル内に音楽スタジオやカラオケスナックなどが入っていることから着想を得て、「楽屋」のように、演者さんも地域の方も心を落ち着かせることのできる、コーヒーショップへのリノベーションをご提案しました。

2つ目は、店舗の軒先などを活用した、3輪自転車による移動販売のご提案です。軒下の空間を活用することで、スペースの貸し手と借り手、そして訪れるお客様との間でにぎわいが生まれ、エリア全体のリノベーションになります。また低コストで出店でき、学生がケーキや美術品を売るようなチャレンジの足掛かりにもできます。

その他にも、友人たちと協力し、大学の空きスペースを利用して月に1度、満月の日にオープンする「満月BAR」を立ち上げました。多いときは60人ほどの方が集まりましたね。

これらの空きスペース活用の経験が、現在携わっている「不動産×モビリティ」プロジェクトにもつながっています。

就職活動でも「既存のストックを活用して新しいことする」という軸で企業選びをする中で、不動産管理会社の大和ライフネクストに出会いました。

採用担当者がリノベーションスクールの活動にとても興味を持ってくれて、「この会社であれば面白いことができそうだ」と思い入社を決めました。


全社横断型の「不動産×モビリティ」プロジェクト。空き地の有効活用に挑む

2016年に入社し、最初はマンション管理の部署でフロント担当として理事会運営のサポートなどに従事しました。

そして3年が経ったころから、新たに社内の新規事業プロジェクトにも参加して、2021年現在まで取り組みを続けています。

私が携わっている「不動産×モビリティ」プロジェクトは、分譲マンションの空き駐車場や利用していない敷地などを、カーシェアや貸し駐車場などのモビリティサービスに活用しよう、というものです。

お住まいの方の利便性を高め、マンション管理組合様にとっても収益となることを目指しています。

それまでのフロント担当の業務の中で、往々にして管理組合様にとっての課題となってくるのが「資金が足りない」という問題でした。

不動産とモビリティを掛け合わせることで、空き地という社会的な課題を解決しながら、管理組合様にとっても価値を提供できる。そう感じてメンバー募集に申し込みました。

プロジェクトには、全社のさまざまな部署から工事や法務、保険などの知見を持った16人のメンバーが集まっています。みんなで相談しながら「こういうことができないか」と新しいことを考えて、それを実際に形にしていけるので、とてもやりがいがありますね。

ゼロベースで新しいことを始めるためには考えなければならないことが膨大に出てくるので、その大変さはあります。また、全員がプロジェクトとは別にメイン業務を持っていて、プロジェクトに割けるリソースも限られています。

その中で、各メンバーの知見を活かして、的確に役割分担をしながら精緻に積み上げていくところに、全社を横断しているプロジェクトならではの醍醐味を感じています。

お客様の喜びがやりがいに。暮らしを支える新サービスの提案を目指して

▲ライフサポート課のメンバーと。中央やや右の最後列が本人。※新型コロナウイルス感染拡大前に撮影

2019年10月にマンション管理部門からの異動を経て、現在はライフソリューション事業部のライフサポート課で、物品販売業務のリーダーを担当しています。

ライフソリューション事業部は、マンションにお住まいの個人のお客様向けに、日々の暮らしに関連したさまざまなサービスを提供しています。私が担当している物販系では、浄水器カートリッジや換気口フィルターなど消耗品関係のほか、宅配クリーニングや家事代行の取り扱いを行っています。

対面でお客様と接するというよりは、チラシやWeb、メールマガジンなどいろいろな媒体を通してお客様にお伝えしているので、どうすれば商品のポイントが伝わるのか、いろいろと考えながら仕事をしています。

個人のお客様だけでなくマンション管理組合様の役に立てるようなサービスも提供しています。防災用品のほか、コロナ禍を受けてアルコール除菌液の取り扱いも始めました。現場の管理員から「お客様が喜んでくれていた」という話を聞くと、とてもやりがいを感じますね。

マンション管理の業務がある程度定型化されているのと比べると、現在の業務はまだ効率的な体制や仕組みが整っていない部分があります。それを組み立てていくために、いろいろと試行錯誤しています。「不動産×モビリティ」プロジェクトの中で新しい仕組みをゼロから立ち上げてきた経験が生きていると感じますね。

サービス面もこれから新しいものを考えていく必要があります。商材が少なかったり、注文の際の入力に煩雑な部分があったりと、改善できる部分も多くあります。

効率的な仕組みや体制を整えながら、メンバー間でもっと、新しい商品は何を売っていくか、どういう販促をしていけば売り上げが上がるのか、ということを一緒に楽しく考えていけるようにしたいですね。

未来の新サービス創出を目指して、目の前の課題を着実にクリアしていく

大和ライフネクストの魅力は可能性の広さです。新しいことに抵抗感なく積極的に挑戦していく会社の風土もあります。

分譲マンションだけでなく、オフィスビルや賃貸マンション等も管理していて、いろいろな方と接する「空間」を扱っている。だからこそ、他の事業と掛け合わせて、新たなサービスをつくり出せると思っています。  

私も今、ライフソリューション事業部と「不動産×モビリティ」プロジェクトで、それぞれ新しいものをつくっていく業務に携わっています。これからももっと、いろいろな新しいことに挑戦していけると思いますし、そうしていきたいです。

その中で意識しているのは、「お客様のためになっているか」という目線です。どんなに画期的なサービスであっても、きちんとお客様のもとに届けることができ、そしてお客様からご理解いただけるものでなければなりません。

逆に、未来の大きなプロジェクトであっても、それをお客様に届けるために目の前の課題を着実にクリアしていくことが大切だ、と感じています。

それは学生時代、学内で満月BARを実現させるために、大学や保健所と連絡を取って細かい手続きを進めていった経験から学んだことでもあります。

私はどちらかといえば大きなことを考えながら進めていく方が好きで、日々の細かい業務や地道な仕事はあまり得意ではないのですが(笑)、お客様への連絡手段だったり、商品をお届けするタイミングであったり、そういった小さなことの積み重ねがサービスの大事なポイントになります。未来の姿を見据えながら、目の前の業務に取り組むようにしています。

これからも常に可能性の広がる未来のイメージを描きながら、それを確実にお客様の元へお届けできるように、ひとつひとつのステップを着実に積み重ねて、前へ進んでいきたいですね。