業種・技術ともに幅広い事業領域の“福岡事業所”

▲福岡開発センター第一部 デジタルテクノロジースペシャリスト 吉村 直記

吉村は2020年11月に、キャリア採用でクレスコの福岡事業所に入社しました。

吉村 「福岡事業所の業務は、大きく分けて2つに分かれます。1つは地元福岡のお客さま向けの開発業務。もう1つは、東京の本社が受注した案件の一部を“福岡チーム”として受け持つ、ニアショア開発業務です。事業所全体でいうと、それぞれ同じくらいのボリュームでしたが、最近は東京の案件の割合が増えています。

福岡事業所の開発領域でいうと、銀行、クレジットカード、生命保険、物流、人材派遣、旅行といった業界のお客様が利用する業務アプリケーションの開発のほか、近年はクラウドやAI、IoT、組込み開発など、事業領域を広げています」

現在福岡事業所には、60名弱のメンバーが所属。若手社員が約半数を占めますが、上司が部下に裁量を積極的に与え、仕事を任せる雰囲気があるといいます。

吉村 「前職では、上司への報告に時間を取られ、本来やるべき業務に集中できないことにもどかしさを感じることがありました。個人の裁量に任せてもらえる今の環境では、効率良く仕事ができていると感じています」

そんな吉村は、クレスコ入社以来、2022年3月までAndroidアプリのPoC(※)案件に携わってきました。4月からは、大手旅行会社向けの案件に関わっています。
※PoC:試作の前段階で行われる、新しい概念や理論などが実現可能かを示すための簡易的な実証

吉村 「今の案件は、大手旅行会社が一般ユーザーである旅行者向けに、ツアーなどを販売したり決済したりするシステムを、従来のオンプレミスサーバーからクラウドサーバーへ移行させる、というものです。

この案件には、福岡から4名、東京から4名の合計8名が携わっていて、私は福岡側のリーダーを務めています。福岡側ではアプリ側、東京側ではインフラ側を担当していて、週に1〜2回の内部定例会などを通して連携しながら業務を進めています。

リーダーとしての業務は、主に福岡側のメンバーの作業進捗管理や課題整理、東京側との打ち合わせ調整です。メンバー各々のやり方を尊重し、作業に集中してもらえる環境づくりを心がけています」

“やりたいこと”と“ワークライフバランス”が実現する環境を求め、新天地へ

▲学生時代はバスケットボールに打ち込んだ

学生時代は電気系の勉強をしていた吉村。2014年に新卒入社した前職では、オフィスビルなどに設置する業務用のエアコンの機種開発や、iOS向けのお薬手帳アプリの開発などに携わっていました。

吉村 「前職では、設計から実装、テストまで、一通りの開発工程を経験することができました。実際に、ビルの中で私が開発に携わったエアコンを見つけて、動いているところを見たときは、とても達成感がありましたね」

そんな吉村の転機は、会社の方針転換でした。

吉村 「私が携わってきた組込み開発やスマホアプリ開発の案件から、会社が完全に手を引くことになったんです。その分野で培ってきた知識や経験をさらに伸ばしたいと考えていたタイミングでの方針転換でした。自分のやりたいことが実現できる環境に移ろうと、転職することを決めたんです」

転職先を決めるにあたり、ほかに吉村が重視したのは、福岡で働けることと、ワークライフバランスです。

吉村 「20代のころは、ワークライフバランスについて、正直あまり意識せずに働いていました。それが30代になって、考え方が変わって。仕事そのものだけでなく、“働き方”もきちんと考えていこうと思うようになったんです」

吉村が転職活動をしていた当時は、ちょうどコロナ禍の只中。採用面接はすべてオンラインでの実施でしたが、クレスコの面接は雰囲気が良かったと振り返ります。

吉村 「面接で、これまでの経験や作業環境について細かいところまで突っ込んだ質問をされ、少しやりにくさを感じた企業もあった中で、クレスコは面接官の物腰がとてもやわらかくて、雰囲気がとても良かったんです。入社するまでリアルでの接点はありませんでしたが、とても好印象を受けたことを覚えています」

重視していた福利厚生や有給休暇の消化率などを比較検討し、最もワークライフバランスが実現できそうな企業だと思えたのもクレスコだったため、吉村はクレスコへの入社を決めました。

チャレンジングな環境に立ち向かい、大きく成長

▲福岡事業所の受付の様子。2022年4月に企業ブランドマーク(ロゴ)を変更したため、プチリニューアルを行った

入社後に吉村がまず携わったのは、Android用アプリのPoC案件。豊富な経験がある組込み開発の案件を希望していたものの、当時は該当する案件がなく、慣れない業務で苦労したことも多かったといいます。

吉村 「スマホアプリに関しては2年ほどしか経験がなく、扱っていたのもiOSだったので、Androidは未経験。その上、案件のマネジャーは大阪事業所の社員で、『サーバー側は東京、アプリ側は福岡』と担当が分かれていて、福岡側は私ひとりだけ……つまり、初めて手がける開発を独力で行わなければならなかったわけです」

PoC案件のため前例がなく、ナレッジの蓄積もなかったという吉村。わからないことは徹底的に調べたり、マネジャーや東京のメンバーにアドバイスを求めたりしながら、作業を進めていきました。

吉村 「テレワークでの案件だったこともあり、開発する環境を構築するところから一人でこなす必要があったので、開発そのものができるようになるまで、時間がかなりかかりました。最初は不安や戸惑いも多かったんですが、結果的に自分のスキルが大きく向上しました。今になって思うと、良い経験ができたと感じています」

PoC案件ならではのやりがいも感じることができたと、吉村は続けます。

吉村 「PoC案件は、製品のリリースがゴールではなく、製品開発の実証実験という形で、新しい試みをどんどん行っていくことが目的。誰もやったことがない取組みに関わりながら、新たな価値を追求していくんです。前例がないため調べるときは大変でしたが、最終的にある程度カタチになって、価値を提供できたのは良かったです。チャレンジングな環境と案件を通じて、“一人でできた”という自信をつけることもできました」

人とつながって、互いを認め合い、成長を続ける

▲2022年6月現在は福岡事業所に出社して業務を進めている

現在吉村が参画している案件は出社での業務で、福岡事業所内にもメンバーがいるという、それまでのPoC案件と180度異なる環境になりました。

吉村 「同じチームのメンバーとコミュニケーションをしっかり取って、じっくり関係性を築きながら、案件を成功させていきたいと思っています」

個人のキャリアについては、新しい分野への挑戦にも意欲的です。

吉村 「今まで積み上げてきた組込み開発やスマホアプリの知識を伸ばしていきたい思いもありますが、現在携わっているクラウドも成長分野で、自分でクラウド関連の資格を取るほど興味がありました。実業務で扱うのは初めてなので、これを機に身につけていきたいですね」

また、技術スキル以外にも、 “人の考えを尊重する”ことを意識していると吉村はいいます。

吉村 「福岡事業所だけでも60名弱のメンバーがいますし、他の事業所と連携する案件になると、さらに多くの人と接点を持つことになります。中には自分と異なる意見を持つ人もいるでしょう。そういう時、『こういう考えもあるんだ』と多様性を認められるマインドがあると、視野が広がって、より良い方向に進んでいけると思っています」

いろいろな人と良好な関係性を築いておくことで、技術的に学べることの範囲も格段に広がるはずだという吉村。

吉村「人脈が広がれば、借りることができる知識の量もそれだけ増えていきます。PoC案件では、私も知見を持つ人に助けを求めました。わかることにはすぐに対応してくれて、たとえ答えられないことでも、一緒になって考えてくれたことが印象的です。

クレスコでは業務外でも知識の共有が盛んに行われていて、私も東京で開催されていたアジャイルのリモート勉強会などに参加しました。

普段は同じ案件のメンバーの中で情報共有をすることが多いですが、今後は福岡事業所内で、案件を超えて知識を共有したり、サポートし合える仕組みを作って、メンバーの力になれれば良いなと思います」

行動力を武器に、着実に得意分野を広げ、成長を重ねてきた吉村。これまでとは違う景色を見るために、今また、新しい一歩を踏み出そうとしています。