特定の分野にこだわらず、成長を目指す大阪事業所

▲大阪事業所メンバーとBBQを楽しむ小関(写真後列右から2番目)

小関は、2011年に新卒でクレスコに入社して以来、エンベデッドソリューション(以下、ES)事業部でキャリアを積んできました。ES事業部では主に、家電製品等に組み込まれ、製品を制御する「組込みソフトウェア開発」を行っています。小関は、携帯電話やビデオカメラ、カーオーディオなど、さまざまな機器の組込みソフトウェア開発に携わってきました。

小関 「現在は、電力会社の制御室にある機器のシステム開発をしています。想定以上の高出力の電流が流れた時など、『こういう時は送電をストップする』と指令を送るシステムです。家で言うと、ブレーカーですね。一般の人が使うモノではないですが、正しく作動しないと大変なので、責任のある仕事です」

そんな小関の活動拠点は、大阪事業所。2013年に、関東から関西に転勤になりました。

小関 「転勤前、ビデオカメラ関連のシステム開発をしていた時は、『業務をスムーズに進めるために、ステークホルダーにどう動いてもらうか』を考えていました。

私自身はいちメンバーでしたが、お客様のリーダーとの調整など、上の立場の人が実施する業務も率先して行いました。それが評価され、抜擢されたようです。神戸でのカーオーディオ関連の開発案件が、関西でのキャリアの始まりです」

転勤当初、クレスコには、関西に事業所がなかったため、関西方面の業務は限定的で、個々の案件での活動がメインでした。しかし小関や、他のメンバーの関西案件の成功が実り、関西方面の営業拠点広域化のため、2018年に大阪事業所が開設されました。

小関 「現在、ES事業部の拠点となっている大阪事業所の特徴は、『組込みソフトウェア開発だけではない』こと。設立されたばかりなので、特定の分野にこだわるのではなく、組込みソフトウェア開発以外の案件でも、できる仕事は取りにいき、関西でのクレスコの存在感を高めていく方針です。

私が担当している電力会社の案件でも、制御室の機器の組込みソフトウェア開発だけでなく、IoTやAIを使った、お客様の社内業務を一部無人化するための開発もしています。大阪事業所はメンバー数もまだ少なく、2020年に入社1年目の新人さんがアサインされましたが、それまでは後輩がひとりしかいない状態でした」

平均年齢が高い大阪事業所ですが、産休育休を経て復帰したメンバーや、地元の関西にUターンしてきたメンバーなど、いろんな社員がいます。

小関 「多様性に富んだメンバーですが、雰囲気は和気あいあいとしています。大阪事業所では、年に一度バーベキューをしに行きますし、飲み会も多くあります。コロナ前は、月に一度は実施していましたね。大阪事業所に限らず、ES事業部は、上下関係はあるものの、みんな非常にフレンドリーです。私はES事業部しか経験していませんが、他の事業部も同じなのではと思います」

希望外の配属先にて味わった、モノづくりの醍醐味

▲大阪事業所開設当初の記念写真(小関は写真左から3番目)

組込みソフトウェア開発を通してキャリアを重ねた小関ですが、学生時代はアプリ開発を学んでいました。

小関 「もともと“モノづくり”と“原理を考える”のが好きでした。模型やミニ四駆をたくさんつくりましたし、『電気はなぜつくんだろう』など、身の回りのモノがなぜ動いているのか考えるのが、楽しかったんです。大学ではソフトもつくってみたいと思って、情報系の学部に進学しました」

就職活動では、「いろいろなモノをつくりたい」という想いが強く、お客様が変わればつくるモノも変わるだろうと考え、独立系のクレスコを選んだ小関。しかし、配属は希望通りではありませんでした。

小関 「大学で学んでいた、アプリ開発の部門が第1希望でした(笑)。でも、いざ組込みソフトウェア開発をやってみると、開発ルームにある世に出る直前の製品に、実際に触りながら作業をすることで、これまでにないくらい『つくっている!』という感覚を味わえたんです。

最初に携わった携帯電話の案件では、つくったシステムがうまく動くか心配になり、店頭に製品をいじりに行きました(笑)。その時に、『これ、俺がつくったんだよな』と実感したことは忘れられないですね。

開発したモノを実際に使っている様子を見られるのもそうですが、今では、お客様の商品をつくっていることもやりがいです。『お客様が求めているモノ(=世の中が求めているモノ)をつくる』、『そのつくったモノでお客様が商売をする』、『そして、つくったモノが世の中に認められた対価として、お客様が利益を得る』。この流れを考えると、自分たちのモノづくりが世の中に貢献している!と感じるんです。これは入社前に抱いていた想いと合致しています」

組込みソフトウェア開発の醍醐味は、一般のお客様が、自分たちがつくったモノを使っているのが見えること──その意味では、現在携わっている電力会社向けシステムは、真逆。しかし、この案件は、小関が自分で選んだ案件でした。

小関 「神戸のカーオーディオ関連の開発案件に区切りがついたタイミングで、関東に戻ることも含め、複数の選択肢を提示してもらえました。その中で今の電力会社の案件を選んだ理由は、数学です。モノづくりも好きなのですが、実は数学のほうが好きなんです。

『この案件は数学をたくさん使う』と聞いたので、クレスコで培った組込みソフトウェア開発という強みと、数学という自分の得意分野を活かすことができ、きっと楽しいだろうと思いました。予想は合っていて、今までとは違う楽しさを感じています」

いいモノをつくるために、壁を乗り越えて確立したスタンス

▲部署内のイベントにて発表を聴講する小関(写真左)

自分が好きなことを業務にしている小関ですが、モノづくりにおいては並々ならぬこだわりを持っています。その源泉は、「いいモノをつくりたい」という純粋な想いです。

小関 「組込みソフトウェア開発は、自分の携わった製品を目で見られるのが特色なので、モノづくりへの想いは、他の開発分野よりも強いかもしれません。他のメンバーもそれぞれ、自分がつくったモノに対して、熱い想いを持っていると思います」

モノづくりに対する想いが一層強まったきっかけは、自身の壁を乗り越えた経験にあると言います。

小関 「神戸に転勤して、半年くらいが大変でした。初めてカーオーディオという車関係のシステムに携わりましたが、安全面などの車特有の考え方が、それまで携わっていたビデオカメラのシステムの考え方とはまったく異なっていました。イチから身につけていかなければならず、ギャップが大きかったですね」

周囲から期待されたパフォーマンスを出せず、悔しい想いをした小関は、とにかく愚直に“やって覚える”ことを続けました。

小関 「いいモノをつくりたい気持ちと、関東で働いていた時に先輩が言っていた『最初新しいことをする時は、苦しいんだ。でも乗り越えたら楽だから』という言葉で自分を鼓舞していました。

“とにかくやる”を続けた結果、『この機能については誰よりも早く、詳しく説明できる』と実感できる分野ができ、周りからも『この機能は小関に聞くのが良い』と認知され、上位者からも質問が来るようになりました」

知識がついたことで、製品の仕様など、より重要な部分についても、上位者を通してではなく、お客様と直接話すようになった小関。この経験を通して、今まで以上に目的意識を持つようになったと振り返ります。

小関 「『開発対象が変わると考え方がガラっと変わる』ことを経験したので、新しいことに対する抵抗は、一切なくなりましたね(笑)。代わりに、『なぜこれをつくるのか、そのために何が必要か』という目的意識が強くなりました。この意識は、どの案件でも通用しますからね。

新人さんにも、『自分で書いたコードは自分で説明できるようにしよう』と伝えています。最初からこの意識を持つことは大変ですが、身につければ必要なものと不要なものがわかり、効率化につながります」

効率化も、小関のこだわりの1つです。

小関 「たとえば、深夜残業の時間帯に働く場合は、残業代が上乗せされます。つまり、上乗せ分の成果を出さなければいけないということですよね。でも、夜遅くにそんな成果を出せるわけがないんです(笑)。作業効率だけでなく、自分が効率良く働けるように、時間の使い方や体調面には気をつけています。

なので、『これ以上働いても効率は上がらない』と思えば、早い時間でも帰ります(笑)。良いモノができているのであれば、早く終わっても問題ないと思っています」

いいモノづくりがしたい──小関の考えも行動も、すべてはその想いに導かれているのです。

もっと関西を盛り上げる!大阪事業所ならではの幅広さ

▲ エンベデッドソリューション事業部 高信頼性技術推進室 エンベデッドスペシャリスト 小関 真

現在小関は、システム開発案件以外にも、さまざまな活動を行っています。大きな目標は、「関西でのビジネスをもっと広げる」ことです。

小関 「技術力を高めて、『技術で仕事を取ってくる機会』をもっと増やしたいですね。大阪事業所には、そのための活動のひとつとして、私が所長を務める“非公式研究所”があります。

現在は、とあるデモ機を開発しており、そのデモ機を通して、もう少しで案件を取れそうなところまで来ています。いかに速くつくり、いかに早くお客様にアピールするかが肝だと思っています。

そんなスピード感のあるこのデモ機づくりが、とても楽しいです。今後は、研究会や勉強会への参加など、社外活動にも取り組んでいきたいです」

モノづくりを起点とした取り組みが増えているのは、大阪事業所という環境があってこそだと、小関は言います。

小関 「大阪事業所では、扱う技術も幅広いですが、自分の担当範囲については、開発だけでなく、進捗管理や成果物管理など、管理業務を担うこともあり、担当する開発工程に関しても幅広いです。

また、メンバーそれぞれが、責任者として担当のお客様を持っています。つくっているモノに責任を持つだけでなく、お客様側の視点に立ち、お客様の成功まで考える。それぞれがプライドを持って担当しています。これは、事業所の規模が大きくないからこそできることだと思っています。若いうちに大きな経験を積むことができますね。

私は、基本的に『おもしろい仕事ができれば勤務地はどこでもいい』と思っていますが、『大阪事業所をもっと大きくするまでは、関西を離れられない!』という気持ちは大きいです。生まれも育ちも関東で、関西には縁もゆかりもないんですけどね(笑)」

メンバーそれぞれが熱い想いを持って仕事に励む大阪事業所。『良いモノづくりがしたい』という想いを形にするべく、小関はこれからも成長していきます。