売場レイアウトやマネジメントを担当。“Kindnessでつながる”という想いを胸に

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2019年に入社した皆川。HC販売ラインのマネジャーとして、複数の売場をうけもち、メンバー(従業員)のマネジメントを行っています。

皆川 「HC販売ラインでは、お酒や飲料といった日用品などを取り扱っていて、私はそのマネジャーを務めています。快適な買い物環境の維持・改善や時期にあった展開を計画的かつタイムリーに行えるよう、担当者とコミュニケーションしながら推進しています。

また、アルバイトやパートメンバーなど16名のメンバーを管理することもラインマネジャーの重要な仕事のひとつです。効率的な作業を指示するだけでなく、新メンバーの教育も担当しています」

そんな皆川にとって、仕事をする上で大切にしていることがふたつあります。ひとつ目は、お客様目線に立った売場をつくること。

皆川 「快適な買い物環境が整った売場づくりを目指しています。カートを店内各所に配置したり、休憩いただくためのベンチを設置したり。店長らと連携しながら、居心地の良い売場づくりを意識しています。

休日には他社のお店はどうなっているのか、実際にお店に買い物に行ってみてお客様の目線で良いなと感じたことは、自分のお店づくりの参考にするなど、ラインマネジャーになってからはいつも売場のことを考えるようになりました」

ふたつ目は、お店のメンバーと密にコミュニケーションを取ること。

皆川 「一人ひとりのメンバーを尊重し、それぞれの意見をきちんと吸い上げ、お互いに納得しながら仕事に取り組めるよう努めています。パートメンバーの中には、10年近くの経験があり、私より現場を知る方もいます。教わることが多く、視野が広がるのを感じますし、レイアウト計画を立てる上で参考になるアイデアをたくさんもらっています」

上記ふたつの根底にあるのが、カインズのコアバリューでもある、“Kindnessでつながる”という価値観。皆川は次のように続けます。

皆川 「何をするときも、“親切心”を起点とするよう心がけています。お客様はもちろん、取引先様やメンバーと接する際も、その場限りの粗雑な対等をするのではなく、相手の意見にきちんと耳を傾け、お互いの考えや意図が合致するようなやりとりをすることを何よりも大切にしています」

アルバイトから正社員に。背中を押したのは“仕事に正面から向き合いたい”という想い

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▲東金店時代

学生時代はスポーツに熱中したと言う皆川。思わぬ出来事がきっかけで、カインズでアルバイトを始めることに。

皆川 「中学からサッカーを始め、サッカー部に所属して精力的に取り組みました。高校でも続けるつもりで強豪校に進学したのですが、膝を負傷してプレーができなくなってしまったんです。

入部数カ月で退部することになり、時間ができたことで始めようと思ったのがアルバイト。情報誌を見ていてたまたま目に入ったのが、カインズの募集広告でした」

アルバイトとして採用された皆川。最初は多岐にわたる業務についていけず苦労しますが、周囲の助力もあり、徐々に仕事がおもしろくなっていったと言います。

皆川 「主にレジ打ちを担当していたのですが、たまにお客様から商品の場所を聞かれたり、道具の使い方を尋ねられたりすることがあるんです。初めのころは思うように答えられず歯がゆい想いをしましたが、店舗の皆さんにていねいに教えていただきながら、一つひとつ作業を覚えていきました。おかげで高校卒業まで働き続けることができたと思っています」

接客に楽しさとやりがいを感じ、この会社でさまざまな経験をしたいという想いが芽生えていったという皆川。カインズに就職したい旨を自ら社員に伝えました。

選考の過程でほかの大型店舗を見学。社員の熱意に感化され、入社の覚悟を決めます。

皆川 「本部の方と共に売場を見せていただいたり、社員の方の話を聞いたりする中で、皆さんが真剣に仕事に取り組んでいることに驚きました。お客様に商品を買っていただくための売場づくりやメンバーにとって働きやすい環境の整備に対する真摯な眼差しや言葉に触れて、この会社で働きたいと強く思ったんです。

当時、頭をよぎったのがサッカー部をやめたときのこと。自分の中でどこか後ろめたい気持ちがあり、今度こそ逃げずに正面から向き合いたいという想いも背中を押しました」

念願かなってカインズへの入社を果たした皆川。最初に配属された東金店では慣れないDIY・資材を担当することに。正社員になったことで、働くことへの意識が大きく変わったと言います。

皆川 「たとえば、接客の際、お声かけくださったお客様にていねいに教えて差しあげたいと思うなど、お客様に気持ちよく過ごしていただきたいと考えるようになりました。正社員になってから気づいたことですが、アルバイト時代は自分のために働いていたところが大きかったと思います」 

メンバーに支えられながらラインマネジャーとして成長。皆でつくり上げた売り場が誇り

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その後、入社4年目でラインマネジャーを任されることになった皆川。印象に残っていることがあると言います。

皆川 「マネジャーを任されたとき、『これまでも同じように仕事をやってきたし、なんとかなるだろう』という根拠のない自信があったのですが、実際に始めた途端、見事に打ち砕かれました。店長やパートさんたちから質問されてもうまく答えることができず、『確認します』というのが口癖に。理想とするマネジャー像からはほど遠く、自分がまるで通用しないことを痛感し、落ち込みました。

そんな中、支えになったのは、店舗のメンバーたちからのサポートです。中でも助けになったのが、以前に私と同じラインを経験しているリフォーム資材販売のラインマネジャーの存在でした。完全に参っている自分に『肩肘を張ることはない。一歩ずつでいい』と声をかけていただいて。売場を一緒に回りながら、『ここはこうしたらいいんじゃない?』と一つひとつていねいに提案してくださいました。それが、今の自分自身につながっていると実感しています」  

ラインマネジャーになって約10カ月。仕事に向き合う気持ちに大きな変化があったと言います。

皆川 「以前は自分の持ち場を守ることだけに専念し、黙々と仕事をしていました。今は、出勤したらまずメンバーに声かけするなど、積極的にコミュニケーションを取るようにしています。視座がひとつ高くなったというか、どうすれば皆が働きやすい環境になるかを考えられるようになりました」

そんな皆川にとって仕事のやりがいを感じるのは、売場が動くこと。次のように続けます。

皆川 「担当者と一緒に、ああでもないこうでもないと相談しながらつくりあげた売場から商品が売れていくのを見るのが本当にうれしいんです。自分ひとりで売場を見ていたときとは次元の違う喜びを感じます。チームスポーツと似ているところがあるかもしれませんね」

望むキャリアを後押しする環境がある。向上心のある仲間と共に目指す理想の店づくり

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皆川のいまの夢は、店長になること。それに向けた準備も着々と進めていると言います。

皆川 「いずれは店舗の責任者になりたいなと思っています。まだまだ経験しなければいけないことだらけですが、これからしっかり実績を出して、メンバーが働きやすいお店づくりができるようなリーダーになりたいですね。

店長になるためには、ただ日々の業務をうまくこなせるようになるだけでなく、自分の武器になるようなものが必要だと思っています。最近、危険物取扱者の資格を取得しようと勉強を始めました」

これまでいくつもの壁に直面しながらも、あきらめることなく成長を続けてきた皆川。その原動力となっているのは、ある社員の存在だと言います。

皆川 「アルバイトをしていたときにお世話になった社員の方が、ずっと自分の目標になっています。お客様の対応をしたり電話を取ったりするのが誰よりも速い上に、アルバイトを含め誰に対してもいつも優しく接してくれていました。その方のようになりたい、いつかまたその方と一緒にどこかのお店で働きたいという想いが、仕事をする上での励みになっているような気がします」

自ら考えて行動することが求められる、いわば正解のないカインズの店舗業務。いま共に働きたいと思う人材についてこう話します。

皆川 「いろいろなことを吸収することに前向きで向上心のある方と一緒に働けたら、共に切磋琢磨し合いながら成長していけるのではないかと思っています。また、コミュニケーションを取ることが好きな人と互いに意見を交換し合って、より良い売場づくり、お店づくりができるといいですね」