5月にボッシュの拠点のひとつである北海道女満別のテストコースで、2日間に渡るクルマの試乗会とワークショップを実施しました。対象は、2022年入社のシャシーシステム コントロール事業部の新入社員と中途採用者の一部、計19名。

日本のボッシュ・グループにおいても主要製品であるESC(横滑り防止装置 )製品の機能を実際に体験し、理解を深めることが目的でした。試乗後には、試乗した感想や今後の仕事での抱負などをグループディスカッションして発表するワークショップも開催しました。

今回が社内での初の企画でしたが、参加したメンバーによる反響が非常に大きく、今後も続けていきたいと語る企画メンバーの小原と古屋に伺いました。


▲今回の試乗会とワークショップを企画したしシャシー システム コントロール事業部の古屋と小原

新人教育の活性化を目指した社内初の試乗会

シャシーシステム コントロール事業部ではこれまで、マネージャークラスが新人教育の計画や運営を担当していました。今年は事業部内のさまざまな拠点に配属された新人教育の活性化を図るため、若手の意見を取り込んだ企画を実施しました。事業部のメンバー内でディスカッションをした際に、「女満別の自社テストコースで試乗会をしよう」といったアイデアが出てきました。2018年に中途入社した小原と2016年に新卒入社した古屋が力を合わせて企画の詳細検討を始めました。


まったく初めて実施する企画内容であったため、試乗会のコンセプトやワークショップでのテーマ決めについて、何度も打ち合わせを重ねました。特に、ボッシュの主要製品であるESCのブレーキ制御機能を体感してもらうためには、どうしても新入社員自らハンドルを握ってもらいたいという想いがありました。加えて、新入社員にはできるだけ多くの車両機能を体験してもらおうと、合計7台の試乗車を準備しました。


実施まで、女満別で勤務する多くのメンバーに運転や横乗り(※1)などをサポートしてもらうための調整を主に行ってきました。女満別勤務の同僚のサポートなしでは実現しませんでした。2月より準備を開始しましたが、各関係者との調整に一番時間をかけたと思います。

※1 助手席に乗ること

参加した新入社員に体感してもらいたかったリアルな機能

女満別のテストコースで試乗会を実施したのは、安全性を担保しながらブレーキ制御機能を実地でじっくり体感してもらいたかったからです。


たとえば、ABS(アンチロックブレーキシステム)の制御を入れるためには思い切りブレーキを踏む必要があるのですが、公道だと他車両もあり、実際にブレーキを強く踏んでしまうと危険な状況となります。テストコースという広い空間で、安全にブレーキ制御機能を作動させ、存分に機能に向き合ってほしいと思いました。

試乗会後のワークショップ


試乗会の次は、参加者でワークショップを実施し、2つのテーマで発表してもらいました。「試乗により機能への理解が深まった点、役に立つと感銘を受けた機能共有」と「試乗会の体験する前後で起きた自分たちの中の変化とこれからの抱負」です。


発表内容からは、自社製品の機能が車社会の安全に貢献できる実感が湧き、開発、製造目線で仕事へのモチベーションにつながったことが伝わってきました。ここで、ワークショップで出てきた意見を少しご紹介します。

Before
「ブレーキ制御に頼らない運転が個人的には好き」
「ボッシュにも外資系の殺伐とした雰囲気があるのでは?」
「女満別ってどんなところ!?」 

After
「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)、シャシーは世界を救う!」
「ボッシュの従業員は(想像以上に)みんな優しい。話しやすい」
「女満別は想像していたよりも過ごしやすい。寮生活も楽しそう!」

今後の仕事のモチベーションにもなった、と多くの参加者が回答


今回の試乗会とワークショップ後のアンケートでは、参加者より想定よりもいい反応をもらうことができました。たとえば、「自分たちの製品の理解を深めることができた」「ESC製品の重要性を理解することで今後の製造に対するモチベーションが上がった」といった、現場で仕事をする際のやる気につながったというポジティブな評価を得られました。すでに試乗会をしている最中にも、ブレーキ制御機能や製品に対してさまざまな質問がありました。確実に自社の製品に対する熱量が高まっていることを感じました。


今回は社内での実施となり、今後も社内はもちろん、社外の方に向けてもボッシュを知る機会として開催できたらと考えています。ボッシュの新卒・中途採用に興味をお持ちの方は、ぜひボッシュの採用ページもご確認ください。