11回目の「突撃!隣のリーダーシップ」のバトンは、東松山工場でゼネラルマネージャーとして勤務する新口 哲也です。これまでのキャリアをもとに、チーム作りへの考え方を語ります。

■プロフィール

パワートレインソリューション事業部の中のECUシステム事業室 エンジニアリングサービス統括の新口哲也です。旧株式会社ゼクセルに、開発設計担当として1996年に入社しました。その時から今の仕事に繋がるパラメータ最適化の仕事も担当していました。機械と電気が繋がる感覚が楽しくて、より大きなタスクを担当してみたいと思い始めたときにちょうどドイツに行くチャンスがあり、2001〜2004年はフォイエルバッハでECUのシステム開発に携わりました。帰国後は適合エンジニアとなり、基本的には自分がやりたいことを追いかけてきたような形です。

現在の部署ではパワートレインECUのソフトウェアパラメータの適合を担当しており、国内の完成車メーカーをはじめとしたグローバル市場向け(EU・ASEAN・インド)製品を扱っています。PS-ECチームは、横浜オフィスと東松山工場の両方にあるのですが、私は東松山工場のチームでゼネラルマネージャーを務めています。

■ゼネラルマネージャーになったことで変わってきた見え方

マネージャーだった時は、プレイングマネージャーのような形でまだ自分でも仕事をしていたので、チームメンバーのことを細かく見られていたと思います。ただゼネラルマネージャーになると、どんなに心がけても1人1人を細かく見られる時間は限られてきます。なので、今は全てを自分で見て判断しようとするのではなく、課員をより間近で見ているマネージャー達の判断を信頼して、なるべく任せるようにしています。

もちろん、口を出したくなることもあるのですが、ゼネラルマネージャーがマイクを持って自分でステージに立ちにいってはいけない、と思って我慢します。課員に歌ってもらえるよう、彼らが拍手を受けるステージを設けるために、自分は裏方に徹しようと心がけているつもりです。ただ、完全に裏方になってしまうと誰もついてこないので、リーダーとして業務の方向性は示しつつ、そのあとは後ろから隊列を見守るようなイメージです。

■ロールモデルとなったリーダーの実像

色々なタイプの人の良いとこ取りをしたいので、この人のこういう考え方を真似したいな、できるようになりたいな、と思う人が何人もいます。また、振り返ってみると、今までの上司はちゃんと「人」を見てくれる方が多かったので、恵まれていたと思います。どの方も私の強み・弱みをきちんと理解しようとして、強みを生かしつつ、弱みを伸ばそうとするタスクを考えてくれていました。

必ずしも各人に合った形でタスクを采配することは厳しい部分もあります。ただ、開発職も今後はスペシャリストでありながら、マルチプレーヤーでないと生き残れないと思っています。

マルチプレーヤーというのは、例えばエンジンの違う部分を扱う経験やお客さまへの窓口(コミュニケーション)業務、実際の適合業務など、幅広い業務ができるということです。異なるタスクやチームをローテーションすることで、知識や経験の幅を広げて成長させていきたいと思っています。また、長くやっていく中で失敗をいくつか経験して、引き出しの数を増やすのも大事な経験です。

■失敗やトラブルへの対処ができるチーム環境

失敗に関連することで言うと、私は何か問題が起きた際に、そういった悪い報告が上がりやすいようなチーム環境にしておきたいと思っています。早くレポートされたほうが、時間があるので、何かしらリカバリーのためのアクションを取ることができる。悪い報告こそ、早いほうがいいんですね。

なので、上司に言いづらい雰囲気を出さないように、悪い報告があったときは「言ってくれてありがとう」と感謝を伝えるようにしています。また、仕事の悪い話だけでなく、組織に対するフィードバックもどんどん言えるチームが理想です。

■若手社会人への一言

自分が苦手・弱いと思いこんでいた部分に、実は自分の強みを発揮できる可能性があったり、またその逆もケースも結構あったりします。「成功したら自分の手柄、失敗したら上司のせい」といったような意気込みで、ぜひ自分にとっては少しチャレンジだと感じる仕事にもどんどん挑戦し、自らの経験の幅を広げていってほしいです。