「突撃!隣のリーダーシップ」も早いもので、10回目を迎えました。今回のバトンは、オートモーティブアフターマーケット事業部(以下AA事業部)の高塚 誠の手に握られています。

■プロフィール

私は1995年にボッシュに入社し、海外への駐在も経験していますが、入社以来AA事業部で働いています。入社後から2007年までキーアカウントマネージャーとして働いていました。2003年にマネージャーになり、2006年には大手量販店向けバッテリーのプライベートブランド(PB)を立ち上げる仕事に携わりました。当時、国内他社メーカーが価格競争力からPBビジネスを独占している状態でした。その状況において価格で勝負するのではなく、当社のバッテリー診断機やトレーニングを提供し、バッテリーが弱る前に検知することを可能とする予防整備を推進したことでお客様からの信頼を得ることが出来、初めてバッテリーでプライベート製品を獲得するに至りました。 この仕事が獲得できた時は嬉しかったのをよく覚えています。このときは、お客様のところに半分、ボッシュに半分いるような生活を送っていました。

その後、2007年から2013年にかけてシンガポール、アメリカ、ドイツでの駐在を経験しました。もともと海外志向は強くなかったのですが、AA事業部のマネジメントポジションには外国籍の従業員が多く、当時のマネジメントから、もっと海外とのネットワークを持つことを求められていました。加えて、日本の中で若手を育てる方針もあり、海外駐在の機会を得ることができました。2013年に帰国し、ゼネラルマネージャーになりました。

家庭では2児の父親で、キャンプに行ったり、サッカーなどのスポーツ観戦が趣味です。また、靴磨きも趣味の1つです。手入れをして長く使い続けることで、革が成長していく過程が好きです。 

■3か国の赴任経験から、海外の同僚とのコミュニケーションで印象に残っていること

最初の赴任時は英語ができず、苦労しました。そんな中で英語が流暢でなくても、だれもがわかるプレゼン資料を作ったりするなど、工夫をすればコミュニケーションがとれることを体感しました。また、「言わなくてもわかってもらえる」文化ではないので、恥ずかしがらずにわからないことはわかるまで確認することや、対立を恐れず自分の意見を伝えることを心掛けました。

■ビジネスに必要なリーダーシップとは?

特別なものではなく、日々の業務で全員が持つべきものです。まずは個人で持つことが原点だと思います。自分が担当している仕事の領域では、引継ぎを行っていきます。いつか次の人に引き継ぐときに、自分がもらったときよりもより良い状態にして渡すこと、その度に自分の出せる価値を生み出して高めることが必要なのではと思います。

■個人が持つリーダーシップをチームへ広げるために必要なこと

仕事は必ず他の人とつながっているので、それを意識することが大切です。個人として常により良い結果を出すということは、日ごろから意識しやすいと思いますが、それらの個々のタスクが、いかにチームや事業部、ひいては会社のターゲットや収益につながっているのかを考えることは重要です。そのつながりを理解し、オーナーシップを持って周囲と協働で取り組んでいく姿勢が重要だと考えています。今の時代、AIやロボティクスの時代で自動化が進んでいますが、人間がすることの価値は絶対的にあり、そこを理解し、強めていける人は価値も高いのではと思います。

例えば、私の担当領域として、OES(OEM向けサービスパーツビジネス)がありますが、修理を目的としたサービスパーツ部品は車のメンテナンスには必須であるため、一定の需要があります。そのため、ビジネスに対してメンバーにリアクティブな態度が見られることが気になっていました。

そこでOESビジネスの価値や我々の役割を“見える化”し、このビジネスの重要性をメンバーに理解してもらうようにしてみました。それにより、過去の慣習にとらわれず、売上げや収益向上につながる自主的な行動がみられるようになりました。それらの成功事例をチーム内で共有する時間を持ち、チーム全体に成功の輪を広げるように取組んでいます。

これまで私も失敗を繰り返してきたと思います。余計なことを言いすぎてしまった、感情的になってしまった、次の日にまた同じ失敗をしてしまった、といったこともあります。変にプライドを持たず、正直に自分が間違っていたらしっかり謝ります。長く付き合っていく仲間なので。自分自身の行動や発言を振り返ることは、とても大事です。

■今まで出会ったリーダーシップのモデル

ボッシュの社員ではないのですが、サッカーのユルゲンクロップ監督です。彼のリーダーシップは、戦術戦略はもとより、ワンチームとして闘えるための環境づくりや、外向けに選手の批判をしないなど、コミュニケーションスキルがずば抜けていると感じます。選手からも不満の声があがらず、信頼が厚いと言われています。彼のリーダーシップを参考に、会社の組織へ置き換えて、マネージャーの仕事はいかに組織力を高めることができるか、ワンチームで動ける環境を作れるか、いかにメンバーを巻き込んでいけるかを考えています。

■若手社会人への一言

ボッシュは幅広い事業をグローバルに展開しており、企業風土もオープンで多様性があるので、イニシアティブを持って行動する方には、多くの経験や成長機会を得られる環境が整っています。入社3年後のご自身の成長をイメージできる企業であるかを選択基準にすると、社会人生活の道が拓けていくと思います。