昨年より連載を開始した「突撃!隣のリーダーシップ」は大変好評で、勢いはそのままに、2021年も日本のボッシュ・グループの一線で活躍するスタッフを紹介してまいります。

2021年、1回目に取り上げるのは、開発エリアのメンバー。パワートレインソリューション事業部の伊井 正也に突撃です!

■自己紹介

2021年現在、パワートレインソリューション事業部で日本の完成車メーカー向けパワートレインセンサー開発業務を担当しています。ボッシュは3社目になるのですが、1社目ではモータースポーツ領域を担当し、設計から適合まで一人で担当できたことはとても良い経験になりました。現在ボッシュがサポートしている日本最高峰の自動車レース「SUPER GT」が当時担当していたカテゴリーになります。

5年ほど経ったころ、プライベートではイタリア車やフランス車が好きで乗っていたのですが、当時担当をしていただいていたディーラーの方と話す中で「明日から来て!」と言っていただき、2社目への転職を意識しました。その後転職し入社、自動車販売営業員として約2年半、輸入車販売に携わりました。

ボッシュに入社しサプライヤーの立場になるとエンドユーザーの声を直接聞く機会が少なくなります。OEMにもエンドユーザーがいて、高い品質を求められる背景がそこにあると実際に現場で知ることができたのは、今思えば貴重な経験だったと思います。

ボッシュには2006年に転職しました。それまではプライベートを顧みず仕事が中心のような日々でしたが、ボッシュ入社後はワークライフバランスが充実し、家族との時間も増えるようになりました。ラムダセンサー(排気ガス中の酸素濃度を検知するセンサー)の担当から始まり、今年で入社15年目。入社時には横浜も400人くらいでしたが、ずいぶんと大きくなりましたね。

プライベートでは、息子が入っているサッカーチームのコーチをしています。それぞれが違う方向を見ている子どもたちをまとめるのは大変ですが、さまざまな個性を持った人間の集まりと一つの目標に向かって進んでいく、これは会社組織にもつながるところがあるなと感じており、毎週末楽しみながら活動しています。

■ボッシュとそれまでの会社・組織と比べて、違うと感じる点や大変だったこと

転職をするまでは自分ひとりで一気通貫して担当するような業務が多かったのですが、ボッシュでは多くの部署との関わりや連帯がより大切になります。入社した当初はしょっちゅうドイツ本社と意見がぶつかっていましたが、さまざまな業務を経験する中でいかに相手を慮れるか、人の立場になって考えられるか、人と協調する事の大切さを学ばせてもらいました。

今、自分がモットーとしているのは「not WHAT but WHY(何をするかより、何故それをするか)」です。

お客様の要求に応えられず悩んでいたときに、「なぜこの人はAがほしいのだろう。Aをほしい理由・背景は何だろう。理由がxxであるならばAではなくBと言う答えもあるのでは無いだろうか?」と考えられるようになりました。顧客や社内とのコミュニケーションも改善され、良い信頼関係も築けるようになってきたと思っています。

■伊井自身が考えるリーダーシップ

「環境づくり」だと思います。「モチベーションを持って取り組もう」、「あなたが会社をリードしよう」と言うのは簡単ですが、それらを実践する土壌ができているのか?と自分に問いかけるようにしています。

私は、アウトプットが無い人にはインプットも無い、と思っています。小さなことですがチームのみんなには、メールをする際には遠慮せずCcに入れて下さいと伝え、その日に受けたメールはできる限りその日のうちにすべて目を通すようにしています。そうすると意見を求められたときに何かしらのアウトプットをすることができる。すると、次も何かしらのインプットをしてもらえる。「見てくれている」と思えるだけで仕事と向かい合う環境が変わると信じています。

あとは、カルチャーを大切にするように心がけています。現在チームが東松山工場と横浜事務所にまたがっています。それぞれに事情や背景が存在すると思うので、なぜそれが必要かを考えながら対応・環境づくりができるよう心がけています。

■最後のメッセージ

「自分の付加価値」について、ぜひ考えていただきたいと思います。人にはそれぞれ良いところがあります。その良さを生かした、自分に生み出せる付加価値とは何か?

たとえば、コンビニでおつりを20円受け取る時に、ぶっきらぼうに渡される20円より、ニッコリ笑って渡される20円の方が嬉しいですよね。これはその人が生み出して、人を幸せにできている付加価値だなと思います。

「自分とは何者なのか?」、「自分にはこれができる」と自覚すると、自分に出せる付加価値が分かってくると思います。日々、ただ言われたことだけをやっているのでは味気ないですよね。自分の付加価値をベースに考え、さらなる貢献ができるようにしていけたらと思っています。