みんなが当たり前にできることができない。入社すぐはつらくて逃げ出したかった

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▲入社してすぐのころの奥寺

奥寺が入社したのは2006年。大学を卒業しフリーターとして働いているときでした。

奥寺 「資格取得の勉強は続けていましたが、芽が出ず悩んでいたときでした。当時のアルバイト先で、ビーモーションのメンバーと一緒に働いていたこともあって、会社名にはすごく親しみがありましたね。誘ってもらったポジションは、店頭ではなく内勤の仕事で。わけもわからない状態でしたが、自分が行き詰まっていたことは事実。『とりあえずやります!』と飛び込んでみました」

飛び込んでみたものの、店頭の仕事とのギャップもあり悩んだ時期も。

奥寺 「入社してからは、『私ってこんなにできないんだ』って気づいて。みんなが当たり前にできることができなくて、つらかった。もともと自分が不器用なこともあって。学生のときとは違うスキルが求められる。そういったことに直面して、入社して3年くらいは逃げたくて仕方がなかったですね」

そんな奥寺に、ターニングポイントとなる出来事がありました。

奥寺 「入社して数年したころ、リーマンショックにあって。会社としてもっと売上を取りに行こう、という動きの中で外勤社員として店舗で勤務しないかという話があって。自分が行き詰っていることもあって、一も二もなく『やらせてください!』と。その後4年くらいは店舗で実際に接客販売に携わっていました」

周りがしていないことを始める一歩。現場で必死でつかんだ「売る」活動

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店頭ではプリンタ販売などを経験。 「売る」ために、ライバルの多い現場でどう打ち勝つか奮闘していました。

奥寺 「当時、競合メーカーの廉価モデルがかなり売れていて。それでも自分の担当メーカーを売りたかったので、朝礼で挙手して『この価格帯でこのモデルなら、この点は訴求ポイントになります』とアピールしたんです。これって、当時の店舗の雰囲気からすると、異色というか。物販担当でそういったことをする人っていなかったんです」

勇気を出した一歩で、拡販は成功。 そして、売れただけではない成功体験も得ました。

奥寺 「周りがやっていないことを始めるのは、怖かった。でも当時、内勤で行き詰って外勤で働いている自分はとにかく必死だったんです。この件を当時の店舗リーダーだった方が覚えていてくれていて。数年たって再会したときに『あのときすごく頑張っていたよね』と店舗の方の記憶に残っていたことも嬉しかったですね。一歩踏み出すことの大事さを感じました」

店頭での接客経験も忘れない経験になっています。

奥寺 「私の名前を覚えてくれて、何度もお店に来てくれる方がいるんですよ。旧姓で「岡崎さーん!」って呼んでくれて(笑)。『自分の事務所で使いたいんだけど、どれがおすすめ?』とか、『今は何があるの?』と買わずにお話をするだけのときも。こういったことが嬉しかったですね。

量販店にはさまざまなお客様がいらっしゃるので、すべてが良いことばかりではないです。緊張もするし、お叱りを受けることもありましたが、現場でしか得られないものがある。忘れないでいるために、今でも折を見ては店頭に立っています」

苦手な仕事をブレイクスルー──自分にしかできないポジション

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4年ほど現場で活躍し、新規クライアント受注のタイミングで内勤業務へ戻ることに。

奥寺 「戻ってからはSV業務に携わり、販売スタッフのフォローをしていました。ビーモーションの社員って、ポンポン売れるとにかく売りが強いタイプの人もいて。でも私はそのタイプではなく、そういった形での刺激をスタッフさんへ与えられない。

だからスタッフさんが困ったときに連絡してくる第一窓口になろうと切り替えました。 電話でもメールでもとにかく話を聞くことを徹底しました。その結果、会社の窓口として復帰したいスタッフさんから名指しでお電話を受けることも少なくないです」

一度外勤で携わったことが、内勤業務をスムーズにするキッカケになったと奥寺は言います。

奥寺 「仕事って次工程があるバケツリレーみたいなもの。その工程で小さなひずみが出ると、後から大きなトラブルになったりしますよね。

こういったことが、つらかった入社3年間は見えていなかったんです。実際に現場に出て『だから私はあのとき、ああだったのか』というのを振り返って気づきを得ました。

複数の工程を経験してきたからこそ、スタッフ、店舗、クライアントそれぞれの特徴を理解し、受け入れてもらえるよう各部署へ申し送りができるようになりました。社内のコミュニケーションが、より円滑に進むようになったと感じています」 

やりたいことがない人こそ。最終地点ではなく何かを見つけるためのステップとして

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▲登録説明会での接点だけではなく、その後活躍しているスタッフともコミュニケーションを積極的にとるようにしている

今は採用窓口というスタッフが活躍する一連の流れの上流にいる奥寺。

さまざまなポジションを経験したからこそ、伝えたいことがあると言います。

奥寺 「学生のスタッフさんやお若い方には、よく話すことなんですけど。 将来のビジョンが明確で、やりたいことが明確な若い方っていますよね。キラキラして輝いて見える。そういった方と比べてしまって、劣等感を抱いている方を見かけることがありました。 でも、そんなのがなくても全然大丈夫だよ、って言ってあげたい。

ビーモーションを介して店頭でお仕事することは、さまざまな立場、年齢の方と出会うことができる。お客様はもちろんですが、店舗の方、クライアント、他社派遣会社の方。それぞれが違う原理で働いていて、さまざまなことが起こる。大変ではありますが、自分でも思いもよらない気づきを得ることができます。

自分がやりたいことって何だろう?と迷子になっている方は、一度ビーモーションで話を聞いてほしい。ここが最終地点でなくていい。何かを見つけるためのための土台として一緒に過ごせたらと思っています」