ラウンダー営業として入社、退社、再入社。今は情報システムの部署で活躍

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清田が情報システムグループに異動したのは2022年6月。社内公募があり、立候補して受け入れられました。業務を“しくみ化”することを得意とする清田は、さらに長所を活かすためチャレンジを決めたのです。 

それまでは営業部に所属し、ラウンダー営業としてのキャリアが最も長かった清田。家電量販店を巡回し、販促物のメンテナンスや接客スタッフたちのフォロー、担当するメーカーの製品説明などを任されていました。 

清田 「私のビーモーションでのキャリアは、10年ほど前に契約社員からスタート。入社前は紅茶専門店で店長を務めていましたが、多様な経験を積みたいという性格から、営業としての自分を試すためビーモーションに応募したことがきっかけです」

紹介された案件は家電量販店での接客とラウンダー営業で、迷わず後者を選んだという清田。

最初はパソコンの周辺機器を扱うメーカーから業務を委託され、営業代行メンバーとして活動しました。 

清田 「その約1年後にクライアントが営業ラウンダー業務の内製化を決めたため、私も退職することになりました。しかし、業務委託がどういうものか理解していたのでとくに悲観はしませんでしたね」 

清田のようなケースもあれば、クライアントの事業縮小や勤務先店舗の変更などで退職するケースもあります。しかし、各社にそれぞれの事情があることを誰もが承知しているので、ビーモーションに対してネガティブなイメージを持って辞める人間は少ないといいます。

清田 「こういう背景があるので、次に仕事を探す際、再びビーモーションを選択肢に入れるのは当然のことかもしれません。いつでも働きたくなったときにホームページを開けば、過去に経験した仕事が載っているので『とりあえず話だけでも聞いてみよう』と気軽にコンタクトを取れますから」

資金づくりのため再入社。過去を伏せて臨んだ説明会で「お久しぶりです!」

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清田はビーモーションを退職後、以前の経験を活かして日本茶カフェの店長になりました。本社勤務も経験しましたが、「自ら商品を開発して販売したい」という気持ちが芽生え、自分で事業を立ち上げたのです。ただし、会社を軌道に乗せるには資金が必要。そこで、少しでも収入を増やそうと再びビーモーションに電話をかけたといいます。辞めた会社に連絡を取ることに不安は感じませんでした。

清田 「『話を聞くだけでも』という軽い気持ちからコンタクトを取りました。ホームページに家電量販店でのラウンダー営業の案件が掲載されていて、個人事業主と無理なく両立できると判断して戻ることに決めました。ビーモーションは契約社員へのフォローが非常に厚く、きめ細やかなコミュニケーションを取れることも再入社を後押しした理由。温かいというか、安心感があるというか、何かあったら仕事以外でもサポートしてくれる雰囲気があります」

再入社にあたり、清田はかつて勤務していたことを明かさず、以前と同様に名前などの基本情報を入力するだけで応募しました。ビーモーションを離れていた期間が6年ほどあり、共に働いた担当者やメンバーも一新されていると考えたからです。

清田 「以前勤務していたことは明かさずに説明会に参加したのですが、なんと終了後に「お久しぶりです!」と声をかけてくれた方がいまして。その方は、私が担当していたクライアントのサポートを務めていた社員でした。『当社でのキャリアがあるのに、なぜ普通に応募したのですか?』と聞かれましたね。その方に希望の条件を伝えたところ、以前と同じ営業ラウンダーの仕事をいくつか紹介してくれたのです」

やがて経験にマッチする案件が見つかり、清田のビーモーションへの再入社が決まりました。

即戦力としてカムバック。「戻ってきてくれて助かる!」の言葉が嬉しかった

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ビーモーションでは、新しく入った契約社員に対して最初にトレーニング担当者がクライアントごとの基礎的な研修を実施し、運営担当者が理解度を確認していきます。そして配属される家電量販店の説明を受けて、仕事が始まるという流れ。一方、経験者である清田にはそういった確認は不要だったので、簡易的な研修のみで即戦力として営業部に配属されました。

清田 「配属先にはかつて交流のあった方々もいました。『戻ってきてくれて助かる!』と言われてとても嬉しかったですね。『あなたならできると思うから頼むよ』と、過去の働きぶりを覚えていてくれて、長時間の研修を経ずに業務を任されたことにも感激しました。人事のサポートも以前から充実しており、変わらずコミュニケーションが取りやすかったです」

ビーモーションでの仕事では、主に家電製品に関する膨大な商品知識が求められます。テレビ画面の映り方の違い、エアコンの省エネ機能の差、パソコンのスペックの特徴──など、経験者と未経験者では担当できる領域が圧倒的に違うのです。だからこそ清田の再入社に対し、歓迎の声が上がるのは当然のことでした。

清田 「再入社から1年が経ったころ、活躍が認められて正社員に誘われました。大変ありがたい話ですが、会社を立ち上げていたこともあり、葛藤しましたね。自分の事業だけで食べていくことを理想としていたので相当に悩みました。でも、次第に『長い目で見たら今は正社員として働くほうがいい』『会社や組織について学んでみたい』と考えるように気持ちを切り替え、お話を受けることにしました」

それまでは現場のみを担当していましたが、正社員になってからは売上の管理などを任されるようになりました。店舗に勤務する契約社員をフォローする機会も多く、イチから仕事を覚え直したといいます。

清田 「仕事を通し、自分の意見を相手に理解してもらう方法を考えるようになりました。私にも周囲の方々にも、それぞれに『自分のやり方』があり、その折り合いをつけられるようになったのは大きな収穫です。フォローしている契約社員にも一人ひとりの働き方があり、私が求める成果もありますから。双方に目を向けてバランスを取ることが得意になってきました」

契約社員の23%が再入社を経験。能力のある人材にいつでも門戸を開く社風

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▲相談事は普段のコミュニケーションから生まれることも多い

清田のケースが象徴するように、ビーモーションには創業当初から再入社を歓迎するカルチャーがあります。立ち上げメンバーの一人であり、現執行役員の伊藤 空もこれまで3回退職を経験しました。ちなみに2021年度のデータでは、全体の23%が再入社の契約社員です。

「優秀なのでまた仕事を頼みたい」「プライベートでも気が合う」といった理由から、退職者とのつながりを持つ従業員も少なくありません。辞めた人の近況報告を受け、スカウトの電話をかける社員もいるほどです。

もちろん、誰もが清田のように再入社できるわけではありません。たとえば店舗で接客するスタッフであれば、以前の接客態度、製品の販売実績、現場でのコミュニケーション能力などで判断されます。また、まったく同じ案件がなくても、他メーカーの仕事を任せることができます。実績をそのまま引き継いでくれる人材ほどニーズが高いのです。

清田 「やはり人との交流が好きな方に戻ってきてほしいです。緊張する気持ちもわかりますが、自分からチャレンジできるほうが好ましいですね。クライアントも、そんな方を望んでいると思いますし」

正社員になり、清田は組織や会社の在り方も考えるようになりました。社会の流れもあり、現在は効率の良い働き方に着目しているといいます。「どうすれば工数が減らせるか」「このツールやソフトはどうか」など試行錯誤し、うまくいったら横展開させるつもりだと展望を示します。

清田 「今の話に関連しますが、あらゆる質問に対して何らかのアイデアを出せる人間になれたらいいですね。これからはシステム関連の相談が増えそうです。この分野でも頼られる存在になりたいです」

ビーモーションの本社オフィスはフリーアドレス制で、部署の垣根を越えて協力し合える環境。自身をオープンにすることで相手も心を開き、互いに助け合えるといいます。さらに近年は福利厚生も増え、休暇が取りやすくなったと感じている清田。

清田 「経験者も、未経験者も、ビーモーションであれば働き方の解決策を出せるかもしれないので、悩んでいることがあれば相談してみてほしいです」

一本のメールや電話から、清田のように次の道が開かれるかもしれない可能性を秘めたビーモーション。新たなステージで活躍を続ける清田の動きから、目が離せません。