社員の雰囲気に惹かれて、ビーモーションへ

▲左:黒田

私は若いころ、音楽に夢中でバンドマンだったんですが、地元の熊本で就職しようと思って、事務機器を販売するベンチャー企業に入社しました。

ただ、入社した後、その企業が内部的な要因で倒産してしまい、続けることが難しくなってしまって。そんな人生の中でズタズタな状態のときに、フリーペーパーを見たんです。そのときに、ビーモーションでモニターメーカーの法人ラウンダー(店舗巡回・売場販促など)というお仕事の募集を見つけました。

それまでに、飛び込み営業や法人営業経験があったので、おもしろそうだと思ったのがきっかけとなって、ビーモーションに入社することを決意しましたね。

入社したときに、当時のトレーナーや他の社員含めたみんなが一生懸命でおもしろい会社だなと思ったことを覚えています。あとは九州の文化で酒飲みが多いので、楽しかったですね(笑)。自分に気が合いそうな人たちばかりだと思いました。

入社後は、モニターメーカーの法人ラウンダーとして、熊本・宮崎・鹿児島という九州の南側の担当をしていて、製造業や、医療系のデザイン関係のモニターを扱っていました。

たとえば製造業でCADを使って図面を書く専用のモニターであったり、人が離れると電気が消えるような消費電力のモニターであったり、製造関係の監視カメラがついた特殊なモニターなど、いろいろあって、それを各市町村に何千台と入れてもらう提案をしていました。

働き方としては、ビーモーションの正社員として働きながら、6年間出向としてメーカー勤務をしていた形です。熊本の自宅から直行直帰という形で回っていたのですが、週に一回は出向先の朝のミーティングに出席していたので、そのままビーモーションの九州支社にも顔を出し、一緒に飲みに行くこともしていました。

また熊本のスタッフの面接をしたり、店舗を巡回して「元気か?」と声をかけに行ったりしていましたね。法人ラウンダーをしながらスタッフと交流していくのは大変な部分もありましたが、それも慣れでした(笑)。

ある時、九州支社の人員が別の支社に行くタイミングと派遣法の都合上私が出向先から出なきゃいけないタイミングが重なりました。そこで、当時は熊本にいたんですが、ビーモーション社内に呼んでもらうことになりました。そうして、8年前から九州支社で働くようになりました。

仕事の中でのきっかけづくりを通じて、人生の一部のような存在になりたい

九州支社の配属となってからは、メーカーさんの販売員の教育から採用までを担当しています。

九州支社などの地方の支社は、最初に募集を出して受付をしてから会社の説明をします。そのあとに講習を組んでスタッフの導入をして、教育するという流れを全部一貫して一人でやっていることが多いんです。

受け入れ時からすべてやっていく癖がついているので、日々ヒアリングをしつつ、入り口から勤務するまでを一貫して見るのは得意です。なので、地方で良かったのかなと思います。

私も昔バンドをやっていたときに、『きっかけづくりは、つなげていかないといけない』と教わったんです。なので、ひとつのきっかけづくりを若い子たちにやっているというのはありますね。

スタッフから「学生時代にバイト先で出会ったあのオジサン強烈だったな~」と思い出してもらえる、人生の一部のような存在になりたいです。

こういう想いを抱くようになったのには、母子家庭で育ったことが理由としてある気がします。ずっと親父がいなかったので、そういう存在に憧れがあるのかもしれません。

実際に、スタッフのみんなのお父さんになっているときもありますし、ご年配のお姉さん方には旦那さんのように「もう黒田さんいやだわ〜!」なんてフランクに話しやすいと思ってもらえるように対応しています。

私のやりがいは、最初仕事を始めたころと比べて2〜3カ月後に別人のように頑張っている姿を見たときですね。

毎週報告書を見ているんですが、文章の書き方が変わる瞬間が出てくるんですよ。とくに学生は「こんな風に書いたほうが良いよ」と伝えるとどんどん変わっていくところがあるんです。

また、実家に顔を出す感覚で、「福岡来たので黒田さんに会いに来ました」と4年前に退職した学生が会いにきてくれることもあって、こういう何気ない出来事が嬉しいですね。そんなこともあり、自分は“ビーモーションとは家族”だと思っています。勝手にですが(笑)。

良いところに気づき、そこを伸ばす。そのために重要なのは、現場に行くこと

▲右から2番目奥:黒田

私は、自分のことはズボラなんですが、人生の中でいろんな浮き沈みを経験したこともあり、人が困っていると助けたくなる性格なんです。

ただ、以前はだめなところばかりを言っていた時期もありました。しかし、あるときだめなところって、誰にでも見抜けるなと気付いたんです。むしろ、人のいい所見つけて、どれだけ伸ばしてあげられるかが私達の技量なのかなと思うようになって。たとえば報告書が変わったというのは、意識が変わった瞬間ですし、いいところでもあるわけですよ。

そんないいところを見つけていくためには、やはり定期的に巡回して顔を見に行くのが良いですよね。ただその中で、良いところばかりを見つけられるわけでもないです。

たとえば、販売に集中して実績出しているから、報告書を書かなくてもいいという人や報告書を適当に書く、やる気のない人もいます。仕事を続けていくと、そういった部分も肌感覚でわかってくるので、ときどきアドバイスをしたり、実績が上がっていたら褒めたりして、良いところを引っ張って伸ばすようにしていますね。

そういう、人を見るという点では、自分がしっかり店舗を見て雰囲気もわからないと誰がどこの配置に合うのか仮説が立てられません。

お店に合う、合わない人もやっぱりいるんですよ。あそこの雰囲気だったらこのタイプの人は、大丈夫だな。このタイプの人は揉めちゃうなとか。何回も失敗を繰り返しながら、次に活かすために何かを学んでいますね。だから、現場主義で8年間現場も含めてやっていることが私の一番の強みかもしれません。

こうした部分は地道な努力ではあるのですが、給料を払うということは人の人生の一部を預かっているということでもあります。ですから、雇用を守ってあげないといけないし、できる限りのことはやりたいなと思っています。

コロナになってからの緊急事態宣言中は、毎日のように各支社とオンラインで飲み会をしていましたね。対面でスタッフとも会えなくなったことでのサポートはしていましたが、巡回に行けるようになったときは「やっと来てくれた」といわれるような部分もあったので、やはり対面コミュニケーションは大事だと思います。

おっさんにはなりたくないから、新たな挑戦と自分のアップデートをする

▲中央:黒田

スタッフとの関わり合いについては、今のまま残していきたいと思っています。面倒見の良さや、しっかりフォローすること、現場感があることは私自身の売りの部分だとも思っていますから。

しかし、30年間スタイルが変わっていない部分もあるので、アフターコロナのことを考えると、一つでも新しい何かを取り入れていかないといけないなとも思っています。そこで、うちの中でも新しい人材ビジネスの形がつくれないかとこっそり考えています(笑)。

スタッフにいえるのは、ビーモーションは、なにかのきっかけづくりを与えてくれる場所だということです。

たとえば、工業系大学を卒業後「自分のこだわりでつくりたいから」と言っても、それが相手の欲しいモノじゃない場合もあります。働く上では、うまくいかない瞬間があるじゃないですか。そのときに、「お客さんの要望はこうなんだ。じゃあ私の答えはこうだ。どうですか?」という提案ができるのはどこの業界でも役立ちますし、必要になってくるコミュニケーションです。

こういう働く中で役に立つことに気づくきっかけが、ビーモーションにはあります。やはり、生きていく上では必ず人がいるので、そのスキルは必要だといつも伝えています。

社員に対しては、「新入社員です」と入ってきても、その下にスタッフがついていくので、実は管理職であることを伝えたいです。

入社後からスタッフの声を聞いたり、面倒を見たりしないといけません。そこで、「何でこんなに私が振り回されているんですか」「何でこんなこと言われなきゃいけないんだろう」と言っていると、成長はないと思っています。

スタッフ・メーカーさん・店舗・お客さんそれぞれの顔色を伺うので、大事なのはバランスなんです。一つひとつできるようになると、相手が求めていることがわかるようになるので、すごく身になる仕事だと思うんですよね。

私自身は、今まで通りではいけないと思っています。コロナの影響で今まで対面で会っていたコミュニケーションをどう変化させて、同じ効果を得るための施策を考えることが課題だと感じています。

新規事業の「接客オンデマンド」もそうですが、うちの核となる事業がもっとあればいいなとも思っています。そこで、新しいビーモーションの形の一部に携われたら良いなというのは個人的に思っている部分です。