お客さまにココロとカラダの健康を届けるために

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私が担当している『アサヒ飲料 健康チャレンジ!』プロジェクト(以下、『健康チャレンジ!』)は2017年に立ち上がって以来、お客さまにココロとカラダの健康を提供するために、まずは社員自身が健康であることを目指して、全部門、全社員で取り組んでいるものです。

健康の大切さは、普段はあまり意識せず、どちらかというと体調を崩した時などに、そのありがたみを感じることが多いと思います。だからこそ、私たちは健康を応援する商品を社会へお届けしていますが、その商品がいかに日常に溶け込めるかが大事だと考えています。

それは、『健康チャレンジ!』の幅広い活動においても同様です。例えば、社内の部門ごとに健康をテーマにした活動を考えて、広めるというキャンペーンを開催しました。本プロジェクトでは、社員の参加を呼び掛けている活動がいくつかありますが、その中でもウォーキングキャンペーンは、広く社内に浸透した成功例のひとつです。

会社としてスニーカー通勤をいち早く認めて、多く歩くことを推奨し、歩数を記録しているのですが、かなり効果が出たと感じます。他の社員と競うと、相乗効果で歩数が増えるんですよね。仕事内容に限らず、ひと駅多く歩くなど、意識して歩く社員が増えたと実感しています。

こうした社員の健康増進を目的とした取り組みを土台に、世の中に向けてアサヒ飲料ならではの『健康』という価値を届けているんです。

例えば、「カルピス」は誕生から100年を超えるブランドですが、誕生のその時から乳酸菌研究が続いています。その知見を活かし、アサヒ飲料には乳酸菌に関する研究成果と知識を世の中に伝え、健康を語る伝道師となる“乳酸菌マスター”という制度があり、社員が中心となってお客さまに乳酸菌や発酵の魅力や秘められたチカラを発信しています。

また、商品を通じた取り組みとしては、お客さまの健康課題に対してご提案できる乳酸菌関連商品を、この9月にリニューアル発売しました。長年の乳酸菌研究から生まれた商品です。自分や大切にしたい人の健康を願う気持ちを、乳酸菌とともにカラダの中まで届けるという思いがつまっています。

今までは、“健康商品!”という印象の強いパッケージでしたが、今回のリニューアルより「カルピス」由来の乳酸菌研究の優しい印象を強化しました。毎日飲み続けやすいように、容量やおいしさも工夫しています。

健康の概念を広めたい!学生時代からの思いが通じ、晴れて健康戦略部へ

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▲定期的にマラソン大会や駅伝にも参加。右から2番目

私が入社したのは2004年のことです。学生時代から運動をしていて、健康には気をつかっていたので、世の中に健康の概念を広めたいという思いがありました。

ただ、健康に関する知識に専門性があったわけではなかったので、身近なものから健康をお届けできる飲料会社や食品会社に目を向けるようになったんです。中でも「カルピス」は小さい時から飲んでいましたし、乳酸菌が健康というイメージが強かったので、カルピス社に入社することを決めました。

入社してから5年ほどは営業外勤として、量販店やドラッグストアに商品を買っていただく仕事をし、その後は営業企画として、営業外勤のサポートの役割をしていました。

2013年から2015年までは、カルピス労働組合専従役員として、社員の働く環境を整え、アサヒ飲料社との企業統合を推進する業務などを担当。

2016年よりマーケティング本部に着任し、果汁・炭酸カテゴリーのマーケティングを経て、2019年より健康戦略部のチーフプロデューサーに就任し、『健康チャレンジ!』の取り組みを担当することになりました。私自身が人一倍健康に気をつかっていたから、健康戦略部に選ばれたのかもしれません(笑)。

健康戦略部に着任した時は、重責だなと思いました。しかし同時に、労働組合の活動を通して、社員には健康でいきいきと、働き甲斐をもって活動してもらいたいという思いを抱いていたので、この仕事に取り組めるのはやりがいのあることだ、と思ったんです。

アサヒ飲料はビジョンと意思を明確にし、それを発信すればチャレンジさせてくれる会社だと感じます。ですので当社で活躍するには、過去にどういうことをしてきたかにこだわらず、アサヒ飲料で何をしたいか、そのために何をするべきかという思いを強くもつのが大事なんです。

アサヒ飲料は挑戦する気持ちを大切にしてくれる会社なので、思いと行動が伴えば、実現できることを体感しています。

社員自身が健康に。アサヒ飲料は“健康に取り組む会社”である

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▲社員の「健康意識向上」を推進するため、定期的に社内で健康飲料を提供(2018年撮影)

『健康チャレンジ!』に対する社員からの前向きな意見として、「部門ごとに活動する機会が多いため、一体感が生まれた」という声をもらうことがあります。

しかし、健康戦略部に着任してから幅広い活動をしてきましたが、ほとんどの活動で苦労しましたね(笑)。『健康チャレンジ!』は全社活動なのですが、まだまだ社内での連携により、可能性が広がると考えています。

例えば、産官学で何かやろうと思った時には、広報や営業とうまく連携することが大切です。そのためにも、小さな成功の積み重ねを大切にして、共感してくれる社員を増やしていきたいと思います。まだまだ試行錯誤中です。

また、取り組みを進めていくうえで、社員が自分ごと化していくのが大切です。社員自身が健康であるからこそ、世の中に『健康』という価値を届けられる、社員が健康でなければ説得力もないので、そこはこれからも注力していきたいですね。

私自身は健康のために心がけていることが三つあります。ひとつ目は運動。学生時代、陸上部だったこともあり、ジョギングやランニングなどを今でも続けています。二つ目は食事。朝ごはんは米、味噌汁、納豆、「カルピス」をかけたヨーグルト、バナナ、当社商品の「守る働く乳酸菌」のセットを毎日必ず食べます。三つ目は時間をうまく使うこと。会社のフレックス制度やテレワークなどを活用し、一日の中でうまくリフレッシュしながら、仕事するのを意識しています。

2020年現在、『健康チャレンジ!』は4年目を迎えました。これからは、今までの課題を克服して、今後1~2年の間に、すべての社員が自主的に健康を意識した行動をとり、ココロもカラダも健康であり続ける、そんな活動にしていきたいです。

そのためにも、“いかにシンプルにするか”を大事にしたいと思っています。企画をしていると複雑に考えがちですが、だれが見ても瞬時に理解できて、納得できるものの方が共感を得やすいです。当社はやると決めたらやる、そしてつなげるチカラがある会社なので、社員に共感してもらえれば、成功が近づくと思います。

この活動を通して、お客さまにはアサヒ飲料が“健康に取り組む会社”というイメージをもっていただきたいです。当社には100年以上続くブランドが多く、お客さまとの絆が深いので、健康活動ともうまく掛け合わせていきたいですね。『健康』という切り口から、世の中にココロとカラダの健康をお届けし、最終的には笑顔になっていただきたいと思っています。

終わりのない活動。だからこそ、多くの人々につなげていきたい

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私は何かを成し遂げた時もそうですが、活動している最中に一体感を感じられる時や、やっていることに対して周りから「ありがとう」と言ってもらえる時に、とてもやりがいを感じています。思い描いた成果を出すのは難しいと思いますが、周りからの笑顔や喜びの声を聞けることが、私のモチベーションになっています。

自分が取り組んだ行動に対するポジティブな声が人づてに伝わってくるのもうれしいですね。お客さまの声でも、社員の声でもうれしいです。自分の生活が少し変わったな、という声の一つひとつが励みになっています。

今後『健康チャレンジ!』プロジェクトを通して成し遂げたいことは二つあります。

ひとつ目は、2020年現在コロナウィルスの影響で、人々の生活が大きく変化しました。そんな従来と異なる環境の中でも、毎日をいきいきと過ごせるよう、お客さまや社員の健康に貢献していきたいです。

二つ目は、ココロとカラダの健康を通して、社員自身の自己実現を達成できるようにすることです。働き方が変わる中で、社員同士のつながりが希薄になることもあるかもしれません。そして、一人ひとりが持つ健康の価値観も変化していきます。これらの課題を人事部門とも連携しながら解決し、自己実現が果たせる環境を整えていきたいと考えています。

また個人としては、会社でやっている活動をうまく家庭にも還元して、家族がいつでも笑顔でいられるような環境をつくっていきたいです。

『健康チャレンジ!』は終わりのない活動だと思います。何かひとつの結果だけでなく、会社の風土として残り続けないと意味がないと思います。世の中の環境の変化にいち早く対応して、アサヒ飲料は健康に対する先進的な取り組みをしている会社だというイメージをもってもらいたいですね。

当社がまだまだ伝えきれていない『健康』、『環境』、『地域共創』の領域で提供できる価値もあります。私はその中の『健康』をテーマとした取り組みを通じて、アサヒ飲料をお客さまの生活に欠かせない会社にしていきたいです。