『地域共創』活動事例 ―宝塚市×「ウィルキンソン」―

アサヒ飲料は、富士宮市×「十六茶」、花巻市×「三ツ矢サイダー」など、事業場を構える地域を中心に自治体やNPOと協働し、当社がもつ商品ブランドなどの資産を活用したまちづくりの提言や地域の魅力を、共に創出する『地域共創』活動に取り組んでいます。

その中でも、私は「ウィルキンソン」ブランド発祥の地である兵庫県宝塚市の認知向上と観光客誘致に貢献するため、「ウィルキンソン」ブランドを活用した取り組みに携わっています。

「ウィルキンソン」ブランドが宝塚市発祥の地ということをきっかけに、宝塚市との関わりは、市と市の観光協会と情報交換を始めたことから強くなりました。

宝塚市と市の観光協会からは、宝塚歌劇以外の名物として宝塚発祥の大切なブランドである「ウィルキンソン」を発信していきたいというお考えを伺いました。当社のブランドを強化していきたいという想いと合致して、年間を通して多くのイベントや、広報誌にも積極的に掲載していただいています。

例えば、歴史的にゆかりのある場所として、炭酸鉱泉があった武庫川のほとりに、宝塚市×「ウィルキンソン」の自動販売機と看板を設置しました。この自動販売機は『売っている商品が全部「ウィルキンソン」!』と、SNSでもかなり話題となりました。

また、ウイスキーやリキュールを「ウィルキンソン」で割った、すみれの花の紫色をイメージしたご当地ハイボールは「宝塚ハイボール」と呼ばれ、宝塚ブランドがもつ華やかさと歴史を表現した味として、地域の方や観光客に話題となっています。

私と「ウィルキンソン」の不思議な縁

▲大学時代はラグビー部のマネージャーを経験。(本人は1列目、左1番目)

私は、学生時代にラグビー部のマネージャーをしていて、弱小チームだったのですが、卒業するときには三部リーグから二部リーグに上がることができた経験がありました。何かを育てて、押し上げて行くために努力することにモチベーションを感じていたのかもしれません。また、旅行などのサービス商材よりは目に見える実体のあるモノ、幅広くよりはひとつのことに愛着心をもって、とことん取り組む性格だと思います。

就職活動では、そのような性格もあり、メーカーでモノをつくるなど、愛着のある身近なものに携わる仕事がしたいと思っていました。

その中でも、アサヒ飲料に興味をもったのは、エントリーシートがおもしろかったからです。「過去・現在・未来の自分にキャッチコピーを付けなさい」というものでした。会社のことを調べていく中で「三ツ矢サイダー」などをつくっていることを知ったのですが、「三ツ矢サイダー」ももともと好きで、関われば関わるほどに愛着が湧いていき入社しました。

また面接の際は、何ができるかではなく、私の中身、自分の考えや体験してきたことについて聞いてくれたことも印象に残っています。

入社後は量販チャネルの店舗担当として、一年間、店頭の売り場をつくる仕事をしていました。その後、マーケティング部門で炭酸・コーヒーの商品開発を行ない、品質保証部門で炭酸カテゴリーの品質管理を担当。2019年4月からは、現在の近畿圏統括本部営業企画部に配属され、CSV視点を意識した営業提案のサポートや、事業場で実施しているCSV活動の推進、そして『地域共創』の一環として宝塚市との取り組みに関わることになりました。

実は、私と「ウィルキンソン」との縁は入社一年目の店舗担当時代から始まっていたんです。

店舗担当一年目の時に、ペットボトルの「ウィルキンソン」が発売になり、「このブランドを一緒に育てよう」と言ってくださる店舗の方に出会いました。その方には、売上検証も一緒に取り組んでいただきました。売上をお得意先と一緒に検証して、積み上げて、視覚化するという体験を新入社員の時にできたことは、とても大切な経験だったと思います。

その後の部門でも炭酸に関わってきましたから、常に「ウィルキンソン」と縁があり、「ウィルキンソン」は私の中でも特別な存在です。

宝塚市と「ウィルキンソン」の深いつながり

宝塚市との取り組みに関わるようになって驚いたのは、市の皆さんの「ウィルキンソン」ブランドへの愛の強さです。社外に、こんなにもブランドのことを考えてくれる存在がいることに衝撃を受けました。

宝塚市の方から「ブランドの売上状況を知りたいです」とか、「どうしたら伸びるか」という取り組みの提案や要望を積極的にいただくこともあります。

とにかく「ウィルキンソン」が大好きで愛がすごいんです。そういう方とお話していると、私も負けないで歴史を勉強しないと!という気持ちにさせられます。本当に刺激になっていますね。

「ウィルキンソン タンサン」PET500mlは、宝塚らしい価値がある「モノ(物)」「コト(事)」「バ(場)」である “宝塚ブランド”の1つとして認定をしていただきました。宝塚市からこういった認定をいただいたことも、とてもやりがいを感じます。

社内でこうした宝塚市との取り組みを共有した際、「発祥の地で『ウィルキンソン』をもっと盛り上げてください」「とても良い事例ですね」とコメントをもらうことが多いです。宝塚市がとてもブランドを大切に思ってくれているということを、消費者の方だけでなくアサヒ飲料の社員みんなにも知ってほしいです。

ブランドの歴史や発祥地を大事にする、アサヒ飲料らしさ

▲「宝塚ハイボール」紹介ポスターと「ウィルキンソン」ラッピングの自販機

今後は、ブランドに愛着をもってくれている宝塚市に対して、地域活性化につながるようにより貢献していきたいです。

もし、宝塚市ならではのメニューがあれば、お客様は宝塚歌劇を見て、一杯飲んでからお帰りになる。それだけでも、かなり大きな活性化になるのではないかと思っています。そこにぜひ「ウィルキンソン」が関われるようさらなる魅力的な提案をしていきたいです。

また、コロナ禍ではありますが、宝塚市から宿泊者向けキャンペーンのご要望をいただいている ので、宿泊施設・観光施設を盛り上げるためにもこの取り組みはぜひ実現させたいですね。

宝塚市も「ウィルキンソン」の認知が上がれば上がるほど、このブランドの歴史や発祥について興味を持ってくれる方が増えるだろうという想いをおもちなので、一緒にブランドを伸ばして行ければと思っています。

近畿地方には「三ツ矢サイダー」や「ウィルキンソン」、「カルピス」など歴史をもつブランドの発祥地やゆかりの地があります。当社では社員向けにブランドの始まりを知ることができるブランドブックやストーリーブックをつくっています。こうした長い歴史をもつブランドの歴史や発祥地を大事にしている点は、アサヒ飲料という会社独自の風土であり、だからこそ『地域共創』の取り組みを実現できていると感じています。

今後も自分目線ではなく、いかに人に喜んでもらえるかに徹したいです。マーケティング部門時代から、常に消費者が何を求めているのかを徹底的に考えるようにしています。仕事に熱心になると、つい自分目線になってしまいがちなので、幅広く意見を聞いて、客観的に見ながら、宝塚市とともに『地域共創』に取り組んでいきたいです。