家族も仕事への理解がある。仕事への復帰は自然な流れだった

菅が短大を卒業して勤めたのは、商社でした。
4年半勤めた後、退職を決意します。理由は出産でした。

菅 「女性の多い職場で、当時は結婚や出産などいわゆる“寿退社”を選ぶ方が多かったです。私自身も結婚して妊娠がわかってからは、いったん一区切りとして子育てに専念したいなと思いました」

子どもが成長し、少し手が離れるようになった頃。
菅の心に「働きたい」という気持ちがムクムク湧いてきました。

菅 「私の親もずっと仕事を続けていて、いまも働いています。それもあって私が働くことに家族はとても理解があるんですね。いろいろ挑戦してみたいという私を、家族はいつもサポートしてくれます」

そのため仕事の再開は、菅にとっては非常に自然なことでした。

最初に見つけたのは、自宅から徒歩数分に立地する病院内の売店の仕事。勤務地も近く、週に3日程度でシフトの融通もきく、好条件の職場でした。

働く中で仕事の楽しさを思い出していった菅は、次の職場として、近所に開校したテニススクールの受付を選びました。はじめはパート勤務でしたが、任される仕事も増え、フルタイム勤務の契約社員へとステップアップを重ねていきました。

その後、リフォーム会社に正社員として入社します。

パート社員から契約社員、そして正社員へと働き方が変わるにつれ、就労時間は長く、責任の範囲も次第に広がっていきました。

菅 「リフォーム会社での仕事は“何でも屋さん”というか、とにかく仕事が多岐にわたり残業も多かったです。もちろん正社員なので給料や待遇はよいのですが、時間的に家庭のことがおろそかになっていくのが気がかりでした。そんな時、ちょうどコロナ禍もあって……、あらためて自分が本当に求める働き方とは何か、見直したいと考えるようになりました」

求められていることがシンプルだから全力投球できる派遣の仕事

家庭と仕事を両立するために、菅が求めた働き方が、派遣社員という働き方でした。

もちろん正社員として働いた経験もあり、そのよさも充分に理解している菅。しかし、自身の現在のライフスタイル、家族がいて妻であり母である自分には、派遣社員としての働き方がベストだという答えに至ったのです。

それからほどなくして菅は旭化成アミダスと出会います。

菅 「派遣社員の経験はなかったので、登録面接ではいろんなことを聞きました。“派遣とはなんぞや”というようなことまで質問攻めです。でもそういった質問にも丁寧に答えてもらって、不安はどんどん解消されていきました。

そんな旭化成アミダスの担当者の対応に、信頼や安心を感じたことをよく覚えています」

いくつか紹介された中のひとつが、現在、菅が勤める西宮カントリー倶楽部です。

菅 「スポーツが好きだし、募集内容も以前テニススクールで経験した仕事に近く、興味が湧きました。職場見学で西宮カントリー倶楽部に伺ったときには、仕事内容だけでなく、職場のみなさんの人柄の良さやあたたかい雰囲気を感じ、“ここで働いてみたい”という気持ちが強くなりました。

 派遣社員の仕事は、求められていることがシンプルです。やるべきことや責任の範囲が明確で、いい意味で線引きがされていると感じます。ただ今の職場では何か困ったり躓いたりすると、雇用形態の線引きなくみなさんと協力して相談しながら進めることができるので、とても心強いんです。今の自分のライフスタイルにぴったりの働き方で、安心して仕事に取り組める職場だと実感しています」

常に成長したい、お客様のために学びあいたいと感じられる

西宮カントリー倶楽部は、会員制の名門ゴルフクラブです。

菅は、主にフロント業務を担当し、チェックイン時の受付や帰り際の精算のほか、ゴルフ場で開催されるイベントや競技の準備作業などに従事しています。

その中で重要なのは、会員様の名前と顔を覚えること。

菅 「お名前とお顔を覚えた後に、お客様ひとりひとりが何を望まれているのかをインプットして、できる限りご要望にそったサービスを提供できるようにと日々心がけています」

最初の頃は、失敗もあったという菅。

菅 「税制の関係で、お客様の年齢を証明する書類の確認が必要になることがあります。確認のためお客様に『身分証明書を見せてください』と言ったものの、必要性をうまく伝えることができず、不快な思いをさせてしまったのです。
日本語は難しいと反省しました。そんなつもりはなくても表現の仕方次第でお客様を不快にさせてしまう可能性があるんです。ここを訪れるお客様にはいつも気持ちよく楽しんで、また来たいと思っていただけるような受付でありたいと思い、言葉に気を配っています」

嬉しいのは、お客様から名前を覚えてもらえたとき。受付に入ってまだ間もない頃に「菅さん」と声をかけてもらったときの喜びを今でも覚えています。

菅 「長い方ですと、50年近く西宮カントリー倶楽部の会員でいらっしゃる方も。お話しする機会も多く、人生の大先輩と接することができて光栄ですし、お話を聞くだけでも勉強になります。人によって距離感は違うので、失礼のないように気をつけながら、こちらからもコミュニケーションを取っています」


2021年の12月で、西宮カントリー倶楽部の仕事に就いてから丸1年となりました。
菅は仕事に慣れつつも、新鮮な日々を送っているといいます。

菅 「ゴルフは本当に奥が深く、コンペなどのイベントや行事がすごく多いんです。中には5日間のロングコンペもあったりして、400名近くのお客様が参加してくださいました。毎月のように色とりどりの行事があって飽きないですし、あっという間の1年でしたね」

新鮮な日々に甘んじることなく、菅は西宮カントリー倶楽部へやってきた当初の気持ちを忘れずに、仕事に取り組んでいます。

菅 「お客様とお話が弾むようになったり、仕事に慣れたりするのは嬉しいものの、慣れることで気が緩むことがあってはいけません。できるようになったことも増えたぶん、はじめはできていたのにできなくなってしまったり忘れてしまったりすることがないよう、職場のみなさんといっしょに学び合いながら、日々成長していけたらなと思っています」

「自分にはできないことが多い……」と、時には落ち込むこともあるという菅ですが、職場のみなさんはもちろんのこと、お客様の存在も菅の大きな支えになっているといいます。

菅 「お客様にご迷惑をかけてしまった時など、職場のみなさんが『一人で抱え込まなくていいよ』、『気にしなくても大丈夫』と声をかけてくれるので本当に救われています。そして、落ち込んでいるときでも、お客様の笑顔を見ると嬉しさが込み上げてきますね。

いらっしゃった時には凛とした雰囲気の方が、お帰りの際には表情も朗らかになり、笑顔で帰られる姿をお見かけすると、この仕事をやってよかったと感じます。定期的に予約をされるお客さまも多いのですが、今日はこのお客様がいらっしゃるんだとか、今日はこんな話をしてみようとか、考える時間も日々の楽しみの一つですね」

かならず見つかる。自分が生き生きと活躍できる場所

菅の目下のテーマは、接客業に磨きをかけることです。

菅 「同時期に入社した方が接客に長けてらっしゃるので、日々の仕事の中で吸収させてもらっています。この一年でずいぶんスムーズにお客様と会話ができるようになりました。足をひっぱらないよう、もっと喜ばれる接客を目指したいですね。

以前勤めていたテニススクールでは、テニスだけでなく私と話すのが楽しみで、とおっしゃるお客様もいてくださって。そんな関係をお客様と築いていけたらと思います」

菅の長女は現在、就職活動中です。娘に自分の仕事の変遷を語ることもあります。そんなとき「自分の経験が娘の参考になれば」とよく思うという菅。

菅 「お母さんが頑張っているから、私も頑張ろうなんて。私の働く姿が娘によい影響を与えられれば嬉しいです。私自身も娘の就活の話を聞きながら、身が引き締まる想いをしたり、新たな発見もありますよ。仕事を通して、わが家は家庭も前向きに、いろんな相乗効果でよい作用が生まれるといいなと思います」

旭化成アミダスに出会って、まったく知らない“派遣社員という働き方”に一歩踏み出した菅。

持論は「やってみて失敗して落ち込む方が、迷っているよりずっといい。迷ったら、自分の気持ちを尊重して、思い切って一歩踏み出す」です。

菅 「いまは先が読めない時代ですが、仕事の縁はタイミングもあるから、“これだ!”と思ったら積極的に挑戦する。そして何か困ったり、うまく行かなかったとしても、挑戦自体が素晴らしいし、次につながる。今まで、そう信じてやってきて、失敗したら自分の力で何とかカバーしてきました。でも、いまは周囲も一緒にカバーしてくださる、あたたかい環境で働けています。よいご縁に感謝しています。

私のように子どもの手が離れ仕事を探している方は多いと思います。かならず自分に合った職場が見つかると思うので諦めずに挑戦してほしいですね。

旭化成アミダスの担当者も、気軽に相談できるような体制にしてくれているので、何かに躓いたり迷いが生じたとしても、旭化成アミダスに任せておけば大丈夫じゃないかと思っています(笑)」

数年間のブランクを経て仕事を再開するのは、難しいことに思えるかもしれません。

しかし、ひとりで探すのは困難であっても“その道のプロ”とともに取り組むことで、案外はやく自分らしく活躍できる場所を見つけられるのではないでしょうか。