ITエンジニア育成プログラムの1期生として未経験から飛び込んだ

2020年8月現在IT推進部ITソリューションセンターでチームリーダーを務める園田は、ITエンジニア育成プログラム「FIT Career(フィットキャリア)」の1期生として旭化成アミダスに新卒入社しました。

学生時代にIT系を専攻していたわけではない園田が当社のITエンジニア職を志望したのは、就職活動を始めたタイミングが関係しています。

園田 「大学のときは少林寺拳法部に所属していました。未経験だったのですが、武道がかっこいいなと感じたのと、どちらかというとメジャーより、マイナーなよくわからないことをやるほうがおもしろいなと思って。最後の大会が大学4年の5月にあったので、就職活動はその後からしようと決めていました」

5月からという比較的遅い就職活動のスタートだったためか、採用募集の職種はどの企業もSEやMRといった専門職に限られてきていました。その中で園田は、旭化成アミダスに出会います。

園田 「旭化成は知っているけど、アミダスって何だろうと。よくわからないけど、旭化成のグループで、新しいことをやろうとしているのはわかりました。

私はバリバリ総合職でも専門職の即戦力でも、どちらのイメージもなかったので、研修や教育がしっかりしている会社がよかったんです。アミダスは『研修が充実しています』と書いてあったので、安心できるなと思いましたね」

自身がわからないものに飛び込む好奇心を原動力に、園田は旭化成アミダスから内定を獲得。入社前から研修でスキルを磨きました。

園田 「内定式が10月にあって、そのあと入社前に集合研修が複数回。それもちょっと集まってお食事してという、コミュニケーションのためだけではなくて、問題集を開いて、講義を受けるがっつりお勉強の研修でした。入社後は約1カ月の研修を経て配属になりました」

「自分の手が離れた後を考える」ことでできた周囲との信頼関係

最初の配属は、管理部門で、基幹システムのデータ移行やデータ整理を担当する部署。当時はアナログの記録も多く、手書きで書かれたものを入力するような地道な作業も多くありました。

園田 「当時のニーズとして大きかったのは、紙で管理していたものを電子化して効率化したいといったものでした。ノートの台帳を全部入力作業して、エクセルのマクロをつくっていくなどの地道な作業でしたが、私は苦じゃなかったですね。

単純に見える入力作業でも、次の部署に進んだときに担当者が困らないように丁寧に準備しておこうと心がけていました。自分の手を離れた後でも、自分の仕事が悪影響を及ぼしてしまうことはありますので。そういった意識はどこの部署で仕事していても生きるものだったと思います」

「自分の手を離れた後のことを考えて仕事をする」。園田がそういう行動を心がけているのは、過去の失敗があったからです。

園田 「『売掛金の額が合わない』と経理から言われて調べたら、私の単純な入力ミスだったとか……。マクロをつくったのはいいけれど、その表からシステムに転記したときにエラーが出てしまうとか、そういうことはたくさんありました。

0の数をひとつ間違えただけでも大問題になりますから、ちゃんと自分が機能していないと、前後の工程の人に迷惑をかけることが身に沁みましたね」

失敗経験があるからこそ、他人の失敗を許容できるようになり、フォローもしやすくなります。今では、失敗しやすい点を予測し、先回りした対処を心がけています。

さらに、持ち前のコミュニケーション能力も生かした働き方ができるのも彼女の魅力です。

園田 「最初の配属先では、電子化や効率化の作業自体だけじゃなく、上司が私に対して相談をしてくれたり、頼ってくれたりしたこともやりがいになっていました。先ほど言ったような失敗もありましたが、『これは任せるね』と、周りから信頼されていると感じられるときは嬉しかったですね」

管理部門であり、単純作業であっても、人間関係を考慮して行動する彼女の姿勢は、その後の担当業務でも生かされていきます。

関心のあった採用部門への異動と試行錯誤

その後、園田はIT業務から離れ、採用・教育担当へと変更になります。その前から、採用業務への関心を見せていたことが異動のきっかけになりました。

園田 「もともとは自分の採用面接のときに、人事や採用に興味がありますと口にしていたんですね。

それを覚えてくれていた人がいたのと、私は配属部署での業務のほかに、採用説明会で先輩社員としての体験談を話したり、リクルーターになったりしていたんです。そういった活動をしていたので、上司や周りの人にも採用に関心があるという風には見えていたと思います」

そして、自身が1期生として入社したFIT Careerのカリキュラムにも関わりつつ、採用・研修業務を担うことに。入社時のITエンジニアも未経験でしたが、採用業務も未経験。仕事の裏にはさまざまな試行錯誤がありました。

園田 「採用業務の重要項目としてまず『集客』があります。当時はまだ採用する側とされる側の距離が遠く、採用メディアの在り方も違っていたので苦労しました。大手のサイトから募集をかけて集めるというマス的なやり方は、費用対効果の面から見て、いまいち手ごたえがなかったんです。

それこそ広告を打たなくても優秀な方が来ることもありますし、そこの因果関係がつかめない状況でした。そういった“この説明会の回数で、毎回これくらいの合格者が出ないと、最終面接にこれくらい残らないな“といった感じで戦略を立てることが、私にとっては難しかったです」

園田は、1人ひとりとの面接ではコミュニケーション力を発揮して効果的な時間にできるものの、マーケティングの部分、そしてもうひとつマッチングの部分で難しさを感じていました。

園田 「内定を出した方を、どれだけマッチした配属先に当てはめていけるか。逆に、どれだけ現場からニーズのある人材を採用できるかなどですね。ただ学歴が良くて成績が良い学生さんを採ればいいわけではなく、その後の活躍を考えた採用活動というのが、おもしろさでもあり難しさでもありました」

採用業務を7年ほど経験し、旭化成グループ内のIT系業務を代行する業務委託部署に異動。その後産休に入った園田は復帰後に内部統制の業務を担当することになりました。

園田 「時短勤務で復帰したので、チームで補い合える部署に異動したという形です。それに加えて、若手の多いチームだったので、パイプ役になる中間管理職的な役割がいたほうがいいという会社の意図もあったようです。

チームの子たちが何に困っているのか、何に対してストレスを感じているかなどをよく聞き回っていました」

採用担当を経たからこそ、現場の仕事で感じられるやりがい

現在IT推進部で働く園田が今の業務でやりがいを感じているのは、採用を担当していたときにできなかったことができる点です。

園田 「採用担当は、どんなに惚れ込んで採用した人でも、実際に仕事をする現場に居合わせられません。

当時も自分が採用した人たちに対して配属後も元気でいるか確認したり、今後のキャリア相談に乗ったりする役割を担ってはいましたが、現場を知らないので第三者視点からは言えても、本質的に解決につながる助言はできないんです。

でも今は実務をやる中でメンバーと関われるので、相談事もダイレクトにフィードバックできて、それがすごくやりがいになっています」

園田が若手とのコミュニケーションで大切にしているのは、「その人の好きなものを覚える」こと。雑談の中でそれを引き出し、広げていくことで、世代の違うメンバーとのコミュニケーションを円滑にしています。

また、今後チームとしてより良い業務をしていくために彼女が改善点として挙げるのが、ヒアリング力の向上です。

園田 「アウトソースされる側なので、お客様のニーズをちゃんと聞いて、把握することが大事です。何を目的に依頼してきているのか。たとえば、『eラーニングをつくりたい』という要望があったとして、それがお客様の抱える課題に対して本当に有効な解決方法なのかどうかは、よく考えなければなりません。

お客様のおっしゃる顕在的なオーダーに捉われず、潜在的なニーズを聞き出した上で、私たちが提供できるサービスを提案し、結果的に課題が解決できるような仕事をしたいです。なので、メンバー1人ひとりがヒアリングスキルを磨いていけるといいなと思っています」

他部署から見たときに、「あの部署の人って大変そうだよね」と言われるのではなく、「あの部署の人はみんな元気そうだよね」と言われるチームを目指す園田。その目線は、はるか先を見ています。

園田 「今一緒に働いている世代は、私の子どもが成人したらちょうど上司になる年代。直接的な影響はないかもしれませんが、仕事を楽しみ、仕事で自分らしさを出せるような20~30代の人が増えれば、自分の子どもたちも働きやすくなるんじゃないかと思っています。

FIT Careerは同期、先輩、後輩関係なく一緒に成長していこうというスタンスなので、これからも切磋琢磨していきたいですし、そういう思いを持った人と一緒に働いていきたいです」

自身が数々の未経験業務を担当したことを生かし、現場のメンバーに寄り添いながら、共に成長していこうとしている園田。そんなFIT Career1期生の存在は、今後も若い世代に勇気を与えていきます。