自分にできることをやる。専業主婦から旭化成アミダスヘ

吉田 香里は大学卒業後、ファーストキャリアとして金融機関へ就職しました。

吉田 「もともと、父親が働いていた業界だったため興味があったことと、自分自身が文系だったこともあり、近い業界で親に安心してもらいたいという気持ちが強かったですね。

また、父親の転勤が多かったことも、そして引越し先で地域の方から父が頼りにされている姿を見ていたことから、転校を繰り返す中で、新しい環境を楽しむ姿勢が身に付きました。

『半沢直樹』ではありませんが、常にお客様の立場にたって、仕事をする父は仕事人として尊敬していました……そうした経験から金融機関の仕事につながったと思います」

吉田は働いていく中で、地域の人々と会社を結びつけることに魅力を感じていました。そうして金融機関では、法人営業部を2年経験。その後、秘書室で3年勤務しました。 

吉田 「金融機関からは結婚・出産を機に育児に専念するため退職したのですが、2年以上『仕事』というものから離れてみると、仕事を通して社会とつながり自分も育つ・子育てもする選択の方が、私らしいのではないかと思い始めたんです。これ以上仕事に対してブランクを開けるのが少し怖かった気持ちもありましたね」

そうして吉田は、キャリアの再始動を決意します。

吉田 「家から30分ほどで通えて、かつ子育ても両立できる仕事が一番の条件でした。また、前職とは違う業界で働きたいとも考えていました。前職が金融機関だったこともあり、メーカーなど異なる業界で働く方々のカラーを知りたかったです」

学生時代にマネージャー経験があった吉田はメンバーのサポートなど裏方の仕事にもやりがいを感じるタイプ。そうした中で出会ったのが、旭化成アミダスでした。

周りからのサポートを受け、チャンスをつかむ

旭化成アミダスに入社した吉田。5年弱で新卒の仕事を辞めてしまったこともあり、イチから社会人として学び直すつもりだったと話します。

吉田 「最初は契約社員という形でしたが、自分のような経験でも受け入れてもらえるということだけで非常に有り難かったです」

前職では、役員クラスの方々への対応やスケジュール管理をメインの業務にしていたこともあり、センシティブな環境で働いた経験を生かしたいと考えていた吉田でしたが、そこまで役に立てる自信は持ち合わせていませんでした。

そのため誠実に対応すること、丁寧にコミュニケーションをとること、期限を守ることなど、人として人と接する上で当たり前のことを心がけるようにしていたと言います。

そんな吉田がアミダスへ入社して、7年が経ったころ、転機が訪れます。

契約社員から正社員になるための試験があるので受けてみないかと打診がありました。当時、受付業務をしていた吉田でしたが、実は入社する前からいつか幅広い仕事をしてみたいという想いを秘めていました。

職場見学時や日々の面談を通し、影ながらサポートしている旭化成アミダスのコーディネーターや、旭化成で働くスタッフの姿を見ていたという吉田。まさに、仕事とスタッフがつながる瞬間でした。そうした背景から、いつか旭化成とアミダス・スタッフをサポートする仕事ができたらいいなという想いを持っていたそうです。

吉田 「せっかくの機会なのでぜひということで受けることにしたのですが、先輩をはじめクライアントのご担当者まで、面接対策など周りの方にとてもサポートしていただけたんです(笑)。そのときは、もし正社員になれたら絶対にこの方々に恩返ししようと思いましたね」

無事登用試験に合格した吉田はその後、社外の受付業務立ち上げを担当するようになりました。そうして、スタッフさんと接することが増えていく中で、受付業務から派遣スタッフの方をフォローする仕事をしたいという、もともと抱いていた想いが吉田にまた芽生え始めどんどん大きくなっていきました。

そんなとき、念願かなって派遣事業部に異動するチャンスをつかむことになります。

派遣事業部へ。スタッフさんのフォローに奔走

2020年現在、派遣事業部に異動して2年目の吉田は、40人〜50人ほどの派遣スタッフをひとりで担当。久しぶりにお会いしたスタッフから、素の悩みを相談してもらえることも多いと言います。

吉田 「スタッフさんは、旭化成アミダスから派遣、周りは正社員の方という環境も多く周囲に相談できずに、どうしても自分の仕事上の悩みを抱え込んでしまう方もいます。派遣先の会社に話をする前にコーディネーターの方に話を聞いてもらえて楽になった、と言っていただけると非常に安心しますね」

クライアントとスタッフの間に立って、フォローアップをクライアント側にお願いすることもある吉田。こうした出来事を経た後も仕事を続け、頑張っているスタッフの姿が非常にやりがいに繋がっていると感じています。

吉田 「何もなければ良いのですが、心配ないと思っていた方が、『もし辞める場合は何カ月前から言えばいいですか?』と突然おっしゃることもあり、もう少し早く話を聞く機会をつくれば良かったと後悔することもありますね。

本人が言い出しにくいことでも、少しご相談することで、職場環境の改善に努めてくださるクライアントは沢山あります。『アミダスの○○さんに居てもらいたいから……』というような有り難いお言葉をいただき、本人に伝えることも」

スタッフは3カ月や6カ月更新が多く、そのタイミングでは必ずコミュニケーションを取っている吉田。スタッフが緊張しないように、目線を合わせて気楽な話題から入っていき、相談しやすい雰囲気をつくってあげられるように心がけていると言います。 

吉田 「コーディネーターとして、スタッフさんからありのままに本音を話してもらえるような存在になりたいです。ストレスが溜まる前に、ガス抜きをしてくれる人、みたいなイメージですかね(笑)」

スタッフの立場からすると、「直接思ったことをクライアントに話してしまうと、契約に関わるのではないか」と、どうしても雇い雇われの関係性から本音を言いづらい環境になりがちです。そのため、そこの間に立って受け止められる存在になれたら良いと話します。 

吉田 「基本的に決まった期間で更新しながら、契約で働く形なので、今回のコロナのように経済状況が悪くなってしまうと、自分も契約が終了してしまうのではないかと心配する方もいます。

とくに、在宅勤務時はコミュニケーション不足になるため、正直に良いことも悪いこともきちんと伝えた上で信頼していただく。もし今の派遣先での継続が難しかった場合しも、他の派遣先を紹介してつながるようにしたいですね」

前向きに向き合う。周りを大切にする姿勢

派遣事業に異動した吉田。もともと所属していた受付事業の方から、「充実してそうですね」と言ってもらえることが増えたと言います。

吉田 「正直必死だったのでまったく自覚はなかったのですが(笑)。外からはそんなふうに見えているんだと思いましたね。一つひとつの仕事がつながり、受付メンバーにも次にステップアップしたいと思ってもらえるような仕事をしたいです。

人材ソリューション事業部の一員としては、ちょうど異動のタイミングで派遣法の大きな改正があり、制度説明や細かい日々の労務管理など、学びながら実践で習得していきました。派遣業界での経験が長い周りの先輩方は、とても頼もしく、丁寧に教えてくださるので本当に感謝しています」

周りに支えられながら、着実にステップアップしてきた吉田。スタッフフォローという面では慣れてきたが、新規契約を獲得するという課題ははまだ2割くらいしか達成できていないと、自分自身を振り返ります。そんな吉田が業務の中で心がけていることとは。

吉田 「常に前向きで挑戦していくことを心がけています。何年か会って出会う人たちに、『頑張っているんだね』と言ってもらいたいので。

数値的な結果にはまだまだつながっていないですが、自分のその姿勢を仕事にも生かしていけるように頑張っていきたいです。それが結果的に周りにも良い影響を与えられるんじゃないかなと思います。

社員として受付業務を行っているころ、福岡に月1回出張していたんです。大学の秘書室の方々を遠方からフォローする仕事を担当し、ときにはスタッフの休みどき、助っ人でシフトにも入りました。クライアントやスタッフに非常に感謝してもらえましたね。銀行員時代の秘書業務も、そこで役に立ちました」

また、20代後半〜30代にかけ仕事と家庭をフルパワーで両立してきた吉田だからこそ、40代の今につながる大きな収穫があったと言います。

吉田 「この仕事の醍醐味を感じるのは、ご依頼をいただいた仕事とクライアントが求めるピッタリの方をご紹介できたとき。現在私が担当するスタッフさんは30~50代の女性の方が多く、家庭や介護との両立や残業ができないなどどうしても時間が制限されてしまう方が多いんです。

しかし、スキルを最大限に生かしてご活躍の方がたくさんいます。私も180度キャリアが変わったので、スタッフに寄り添いながら、一人ひとりのキャリアに携わっていきたいです」

周りの人を大切にし、一人ひとりと向き合う吉田。前向きなその姿は、自身だけでなく周りにも大きな影響を与えています。今後もその姿勢を貫きながら、吉田は歩み続けます。