やりがいがあっても忙しすぎて楽しめない日々から、CADオペレーターへ

中学生のころからインテリアや家が好きだった坂本は、大学では建築学を学び、その後、新卒で住宅機器メーカーに就職。ショールームでアドバイザーとして働いていました。

坂本 「中学生のときに初めて自分の部屋をもらって、その部屋を自分だけのお城のようにコーディネートするのが楽しくて、インテリアや家が好きになったんです。町を歩いていて、家を見るとこの家の中はどうなっているんだろう?どのような人がどのように暮らしているのだろう?と興味を持つようになりました」

ショールームでの仕事は好きな家に携われる一方で、多忙な日々に疲弊していきます。

坂本 「ショールームで働いていた当時は、お客様に提案したキッチンなどを喜んでもらえるとうれしくて、仕事は楽しかったですね。でも仕事が終わる時間は遅かったですし、休日も疲れを癒やすために2日間とも寝ていることが多くて。少しずつ仕事が楽しめなくなってきました」

そんな日々の中、少しゆっくり働きながら、学生時代に学んだCADの経験を生かせる仕事を探していて出会ったのが旭化成アミダスだったといいます。

坂本 「旭化成アミダスは住宅関連の仕事に強いと聞いていて、私の希望する仕事内容とマッチしていましたし、コーディネーターさんが親身になってヒアリングをして、一生懸命に私の希望に合う仕事を見つけてくれたことが決め手になりました。

実は過去に友人が旭化成アミダスで働いていて、良い印象があったので、その点も背中を押してくれましたね」

それから約4年。CADオペレーターを続ける坂本は、失敗や教育担当を経験しながら成長を続けています。

慎重さが仇に失敗を経験、担当者に自信をもらい教育担当に

坂本は2016年に旭化成アミダスに入社し、旭化成ホームズ 設計センター内装グループへ配属。念願のCADを使用し、生産図面の内装下地材の図面チェックと割付図の作成、特注の拾い出しや部材の登録業務などを行っています。そんな坂本が、仕事を始めて感じたギャップは裁量の大きさだったといいます。

坂本 「前職のショールームは正社員としての勤務でした。旭化成アミダスでは派遣の仕事になるので、これまでとは違い指示されたことだけをやればいいのだと思っていたのです。ところが実際は自分で判断する必要がある場面も多く、チームの一員として働いているんだなと感じました」

自らの判断が求められる仕事を進めていく中で、失敗も経験しています。

坂本 「現場に部材が足りなかったらどうしようって心配になってしまい、必要以上に部材を入れてしまったことがあるんです。ところが『多すぎた分は廃棄するしかないので困る』と現場から言われてしまいました」

現場が止まってしまうことがないようにという慎重な性格ゆえの判断でしたが、適正量が求められる環境ではそれが仇になってしまったのです。

このような経験も経て、勤務3年目からは教育担当も任されるようになりました。

坂本 「教育担当のお話をいただいたとき、実は一度お断りしているんです。まだまだ経験不足で、他の人に教える自信がなかったんですよね。旭化成アミダスの担当の方に相談して、最終的には自分の成長につながるだろうと思い、引き受けることにしました。相談した担当の方は、決して強制することもなく、なぜ不安を感じているのか丁寧に聞いてくれて、話しているうちにやってみようという気持ちになれた記憶があります」

アパレル、ワイン関連など、前職は畑違いの仕事をしていたという人が多いなか、坂本の指導は「イラストを用いて丁寧に説明してくれるので覚えやすい」と定評があります。

坂本 「学生時代、CADの経験が少しありましたが、入社後に実務で使うことになったCDAの種類が異なり、ゼロから操作を学ぶようなものでした。だからCADを使い始めたばかりの時期はパニックになってしまう感覚にも共感できて……。だからこそわかりやすく丁寧に説明することを心がけています。すぐに答えられないときもありますが、そんなときは同じ目線で一緒に調べてと、不器用ながら一生懸命にやっています」

説明すること頭の中が整理できたり、客観的な視点を持てたりと、教育を通じて学ぶことも多く、教育担当を引き受けたことが一番の成長になっているといいます。

ひとりで完結する仕事だからこそ、コミュニケーションを大切に

入社後も一歩一歩成長を続ける坂本が日々の業務で大切にしていること。それはコミュニケーションなのだといいます。パソコンに向かってコツコツ作業をし、ひとりで完結させることもできてしまう仕事だからこそ、新しい情報を仕入れるためのコミュニケーションや何気ない雑談も意識的に行なっているのだそうです。

坂本 「自分で完結してしまう仕事なので、新しい情報をキャッチアップしにくいんです。なので、小さなことでも会話の中から見つけ出そうと思っています」

チームとのコミュニケーションを積極的に取り、教育担当として丁寧な対応を心がける坂本。モチベーションの源泉は「信頼に応えたいという気持ち」だと語ります。

坂本 「仕事を任せてもらっていることへの感謝や、教育担当を任せてもらっていること、信頼していただいているから頑張りたいというのが私のモチベーションです。

もうひとつは現場で施工している大工さんから、『部材のサイズがぴったりで仕事がしやすい』などというフィードバックをいただくことがあり、そういうことがあるとすごくうれしくて頑張ろうって思えますね」

現在は仕事のクオリティアップ、スピードアップを目指して、CADをはじめとする業務に直接用いる知識にとどまらず、広く建築関連の勉強を行なっています。

軸は「家」に。ライフスタイルに合わせつつ歩み続ける

目の前の業務にとどまらず勉強を続ける坂本。次なる目標はスピードアップだといいます。

坂本 「年次が上がってきたこともあり、しっかり教育担当をしながら、自分の仕事もこなさなければならない状況になっています。手こずっている人の仕事も手伝える余裕を持ちたいというのが直近の目標ですね。

先ほどお話ししたように慎重な性格なので、今は目を皿のようにして仕事をしていますが、さらっと見て良い所と、しっかり見ないといけない所の強弱をしっかりつけていきたいなと思っています」

仕事に熱心に取り組み、楽しんでいる坂本ですが、実は結婚したばかり。結婚を期に退職という話はまだまだ少なくありませんが、坂本は今後も仕事を続ける意欲にあふれています。

坂本 「旭化成アミダスに入社する前は、チャンスがあれば専業主婦になりたいと思っていました。でも旭化成アミダスに入社してからは、仕事にすごくやりがいを感じている一方で、無理なく働けています。仕事が息抜きにもなっているので、できる限り続けていきたいなと思っています」

そしてやはり “家”に携わり続けたいと坂本は語ります。

坂本 「“家”に携わる仕事をしていきたいというのは変わりません。やっぱり“家”が好きなので。結婚して、これからはライフステージが変わっていくので、そのときの生活に合わせる形で、好きな“家”に携わる仕事を続けていきたいと思っています」

子どものころから好きな”家”に携わり、前向きに仕事をする坂本。年次とともに求められる仕事のレベルが上がっても、ライフスタイルが変わっても、”家”を軸に据えて、これからも走り続けます。