自身の経験をもとに、IT人材への道のりを導く

▲代表大野とのMTGの様子

私の今のやりがいは人材育成に携われていることです。

株式会社アレックスソリューションズ(以下、アレックス)は「留学生を活かす」を企業理念に、留学生にIT技術を教え、英語とITを専門とした人材育成に力を入れています。

私は新入社員を対象にオペレーティングシステム(OS)系を教える研修講師をしているのですが、ITに関して未経験者が多く、何も知らずに飛び込んでくる方も少なくありません。

IT人材を育てることに対しては、二段階で考えています。

まず初めに全く知識のない人、興味がなかった人にどうすれば興味を持ってもらえるのか。

そして、研修で身に付けたITの知識を活かして、どのようなキャリアプランを形成するか考えるのが次のステップです。私は社員がアレックスで仕事をする中で、次のステップに行くための土台づくりをしたいと考えています。

たとえば、研修では、デスクトップパソコンを開けてパソコンの内部構造を学んだり、基本操作のほかエクセルやパワーポイント、ネットワークの基本、OSの概要などを習得したりします。こうしたITに関する知識やスキルに対する興味は、業界に関わっている以上必須です。

ただ一方的に、「興味を持ったほうがいいよ」と言うことは簡単ですが、それだけでは難しいので、一緒になって内容を調べたり、理解を深めたりしながら話し合う経験をすることが大切だと思います。

こうした研修を行いながら、私が人材育成において成果を出したいと考えたのには、うまくできていない人に対して「何とかしてあげたい」という気持ちがあるからです。

私自身はエンジニアをしているときから、どちらかというと要領が良くて、効率的に仕事をしていた方だと思いますが、逆にすごく真面目で、言われたことを卒なくこなしている人は仕事を依頼されると、疑いもなく引き受けてしまい、損をしている人を見てきました。もちろん重要な仕事であれば話は別ですが、もう一歩突き詰めて聞いてみると、実はやる必要がないことも結構あったんです。

これはITスキルよりもビジネススキルのひとつだと思いますが、突き詰める考え方やノウハウなどを伝えることだけでも、その人の価値を高めることができると思います。

人事評価制度の構築に携わる。人材の価値を高める指針に

2020年には、人材育成の一環として人事評価制度作成に携わりました。

同一労働同一賃金の導入が実施されたのと同じタイミングです。

その当時は評価基準が定まっていないという状況だったので、まずは公平にしようというところから始まり、社内でプロジェクトチームが編成され制度を構築していきました。

アレックスは、社員が企業に常駐する形を取っていて、お客様である企業が評価する仕組みであるため、会社として各人に対する評価をすることが非常に困難です。

そこで、「これくらいのことができれば常駐先でもやっていけるのではないか」という目線での人事評価制度を作りました。常駐先での評価に加えて、アレックスでも評価をすることで、もっと自分の価値を高めるために活かして欲しいということです。

また、コロナ禍でマーケットの様相も変わってきたことも評価制度を作った背景のひとつです。

対面の研修も難しい状況になり、現場でのOJTをメインとしている弊社社員は全くの未経験者だとリモート環境で働くには不利になることもあったため、いろいろな事象が重なったこともきっかけの一つですね。

基本的に社員の評価をするのはアレックスなので、評価制度に沿った動きをしていれば社内評価は上がります。

ただし、マーケット全体から自分の価値を考えると、必ずしも会社の評価制度とイコールにならないかもしれません。ですから、社員自らが考えて努力を重ねていく必要もあると考えています。

もちろん、ある程度のところまでは能力を押し上げるサポートが必要だとは感じています。アレックスはITと教育サービスで「留学生を活かす」会社であり、「人」が宝物ですからね。

外部セミナーや勉強会、チャットグループを駆使して評価制度を浸透させたい

社員をサポートする具体的な施策としては、外部セミナーへの参加、社内勉強会などを促すためのサポートをしています。

外部セミナーに関しては私達からも「こんなセミナーがありますよ」などといった情報提供をしたり、社員同士で行う勉強会の開催についても一部お手伝いをしたりしています。今後はお客様の企業の方からも社員向けに常駐案件にまつわる勉強会にゲストとして出ていただければと密かに思っています。お客様の話を伺うことは市場ニーズを知る大切な機会となります。こうしたお話や要望をしっかり聞くことがステップアップにつながればいいな、と思います。

社内グループチャットを作って社員同士の交流を深めています。キャリアプランの育成のひとつとして、情報交換を積極的に行って社員が自走できるようにするという試みです。個々人の能力を高めていかないと、生き馬の目を抜くマーケットの中で生き残っていくのは難しいと感じています。エンジニアに必要とされる技術はどんどん増えていますから、危機感を持って最新情報に追いついていかないといけません。そのためバックヤードの仕事をしている私自身も、ITの最新技術を知らなくていいわけではないので、エンジニア社員の方達と同じ目線を持ち続けたいですね。

キャリアは自分で作るもの──自走できる環境を整えたい

アレックスはプロダクトを作り出しているわけではなく人がサービスの質を決めるため、社員がそれぞれに付加価値をつけていくということが重要だと思っています。

特定の案件に取り組む中でステップアップすることもあるでしょうし、場合によってはお客様に引き抜かれることもあるかもしれません。次のステップアップを考えたときには、いろいろな人に評価してもらうことが重要なんですよね。

私が人材育成で重要だと思っているのは、頭ごなしに教育するのではなく、一緒に学びサポートすることです。キャリアは自分で作っていくものですから、どんどん学習していってほしい。あくまで「自走を促す」ことが人材育成を成功させる秘訣だと考えています。

私は社会人になってから、仕事以外にも様々な勉強をしてきました。学生時代、私は勉強を好きではなかったのですが、社会に出て色々勉強すると、次の日から役に立つこともあり、それが楽しくていろいろなことに興味をもったことがきっかけです。もちろん私と同じことをしろと言うつもりはないですが、多くの人がご自身の可能性を信じて欲しいと思っています。

「何もしなくてもみんなが育っていく環境を整える」ことが人材育成の究極かなと思います。社内で人事評価制度を作ったのはそのための仕組みづくりの第一歩だと思っています。今後も、皆さんの持つ価値を高める仕掛けをどんどん考えていきたいと思っています。