当社の若手エンジニア(20代)100名に対して「仕事をする上で感じること」に関するアンケートを行いました。設問は以下の通りです。

  • 「現場で求められている要望に貢献できていると感じているか」「どのようなときに貢献できていると感じるか」
  • 「派遣社員だからと引け目に感じたり、遠慮してしまうことがあるか」「どのようなときに引け目に感じたり、遠慮してしまうか」
  • 「今後のキャリアプランや目標について」

それぞれの設問に対する回答について、大成建設(株)関西支店 建築部部長兼建築第一部長 池阪様・(株)アーキ・ジャパン 西日本事業統括部 部長 児島が意見交換を行います。(※役職は対談当時のもの)

現場で貢献できていないと感じるという声も──実際は知識やスキルよりもできることを増やしていくことが重要

児島:まずはじめに、「現場で求められている要望に貢献できているか」という設問です。貢献できていると感じている人が56貢献できていないと感じている人が44という結果が出ました。貢献できていると感じていると答えた社員からは

  • 任された仕事を終えたとき
  • 自分のみでタスクを消化できているとき
  • お礼の言葉をいただいたとき

に貢献できていると感じることができるといった声が届きましたが、いかがでしょうか。

池阪部長:貢献できていると感じている方が、約半分いらっしゃるということは嬉しいことですよね。たとえばですが、目の前に小さな山がたくさんあります。自分が未経験だったらその山をまだ登ったことがないんです。その山を登り切ると今までには見たことのない景色が見えます。そのときにちょっと違うステージに来たな、おもしろいな、嬉しいなという気持ちを感じますよね。その気持ちがプロジェクトのあるひとつの作業に対して、慣れてきたな、自分が役立ったんだろうなと感じられるのだと思いますね。

児島:難しそうだと思っていたことが達成できたときって非常に嬉しいですよね。その感情がもっと頑張ってみたい、他のことにも挑戦してみたい、といった意欲にもつながるのではないでしょうか。

反対に貢献できていないと感じている社員からは

  • 役に立っているか不安になっている
  • 求められている業務に対する知識が足りていない
  • 先を読んで仕事をできていないのではないか

というような声が上がっています。こちらについてはいかがでしょうか。

池阪部長:恐らく、目の前の小さな山をまだ登り切っていない方が、そのように感じているのではないかと思いますね。でも私の経験から言うと、その山って大した山ではないと思うんです。いざ乗り越えてみると「あ、できちゃった」って。また次の山も挑戦してみようという気持ちになれると思います。

ただ、正直なところ1年目でいきなり現場に入ってきて、何でもわかるなんて思っていません。私が期待するのは、知識やスキルというよりも、まずは皆さんに現場に慣れていただくということ。そして、さまざまなものに興味を持って接してもらいたい。それから、建設業は人と人とのつながりがある仕事ですので、みんなで力を合わせてコミュニケーションを上手く取りながらやってほしいということです。それだけで十分だと思いますよ。

派遣社員だから遠慮してしまう?──現場では大事な仲間として、同じ目標に向かって

児島:続いての設問ですが、当社は御社へ技術社員を派遣しておりますので、その点について「派遣社員だから現場の社員に対して引け目を感じてしまうことがあるか」という内容です。結果は、全体の25引け目を感じることがあると回答しました。その声としては

  • 職人さんから派遣かと聞かれたとき
  • 派遣社員だから質問しにくい場合や、手を煩わせてしまうと思うと遠慮してしまう
  • 食事に誘っていただいても参加していいのかと不安に感じることがある

こういった悩みを持っている社員が一定数いることがわかっております。実際、派遣社員と御社の正社員で何か区別をするということはあるのでしょうか。

池阪部長:当社に関してはまったくそういう垣根はありません。一つの現場に所属している人たちは作業所長をトップとして、「家族」、「仲間」として仕事をしていきます。大事な仲間ですからあなたは正社員だ、あなたは派遣社員だなんていう区別をすることはまったくありません。

また、忙しい人の手を煩わせてしまうと思って質問しにくいという声もありましたが、それは逆と思ってください。質問しないからこそ作業が止まったり、情報の伝達ができなくなったりしてしまいます。現場をリードする技術陣に情報が伝わらなかったら、余計に工事が遅れてしまったり品質に不具合を起こしてしまったりして、その結果後戻り……なんてことも起こりかねません。なので、間違っていてもいいので声をかける、報告をする、相談をする、そんなふうに積極的にコミュニケーションをとってもらいたいです。

施工管理のやりがいとは?──「ああ、これを自分が作ったんだ」を何度でも味わいたくて

児島:続いての設問です。「今後のキャリアプランや目標について」の回答としては現在の工事の竣工までには一人で管理できるようになりたい」「一通りの知識を持って現場で活躍したい」などの声が上がる一方で、「今はまだ模索中」目の前のことをこなすことで精一杯になっている」といった迷いや、先のことを考えられないという声も上がっています。施工管理のご経験がある池阪部長は1年目のとき、一体どのようなことを意識していましたか。

池阪部長:正直なところ、入社したときには明確な目標はありませんでした。でも、入社した当時の現場の所長がかっこ良かったんですよね。リーダーシップをビシっと執って、みんながその方向に向かって一生懸命走っていく。それを見て、私も将来は絶対にこんなふうになりたいと思いました。そこで初めて自分の目標を持てたという感じがしましたね。ですが、所長になるにはどうしたらよいのかがわかりませんでした。だから、とりあえず何でも一生懸命にやってみようと思ったんです。そうすれば知識も経験も培っていくことができると。

あとは、興味を持って仕事をするということも大切だったと思います。仕事は漫然とやっていてもおもしろくないじゃないですか。なので、仕事をする限りは楽しみやおもしろさを見つけて、それを自分で求めていくというところが大切だと思いますね。私が1年目のときは、ちょっとした楽しみを見つけて取り組むようにしていましたね。

児島:なるほど。やはり目標があると、自分が何をすべきなのかを考えることができますよね。大きな目標でも、小さな目標でも、何かに全力で取り組むということは大事なことだと思います。そして取り組み続けるには自分なりの楽しみ、おもしろさを見つけること。これはきっとどの業界に対しても言えることだと思いますね。ですが、建設業界は非常にハードワークな業界と言われています。実際にそう思っている社員も多いと思いますが、そんな建設業界で、池阪部長が長くこの仕事を続けることができた理由は何だったのでしょうか。

池阪部長:一番は建物ができ上がったときの感動です。それをまた経験したくて続けてきました。建物を作るというのは、何もない場所に見上げるようなものを作っていくということなんですよね。でき上がったときは本当に感動しました。「ああ、これを自分が作ったんだ」って。これを一度味わってしまうと、また経験したいと思うんです。工期が1年~2年とか、長いと3年くらいの工事にも携わりましたが、この期間は「あの」楽しみや感動のためだったら大したことない、それをまた味わうために頑張ろうと思えました。

児島:竣工を一度味わうというのは、非常に大きな経験になるんじゃないかと思いますね。やっぱり1年目、2年目では味わえないケースもありますし。竣工まで頑張って、いざできた建物を目にすると大きなやりがいを感じられると思います。

“工事に携わることのやりがいは、建物が完成したときの感動だけにはとどまりません。経験を積んでいく過程で、「ここをもう少し上手くやってみよう」と自ら考え、その結果、お客様に喜んでもらえたり、感謝の言葉をもらえたりするときにもやりがいを感じることができると言います。さらには、完成後に実際にその建物を利用している人を見ることで、多くの人の役に立てて良かったとまた感動が込み上げます。”


児島:設問にもありますが、施工管理の仕事におけるキャリアとはどのようなものなのでしょうか。

池阪部長:やはり、現場では知識に勝るものはありません。知識を持っている人の目安としては、資格が重要になってくるのだと思います。業界に入られたばかりの方だったら、まずは2級施工管理技士補、そして2級施工管理技士を目指してほしいですね。その後は引き続き実務経験を積み、1級施工管理技士補、1級施工管理技士の取得を目指すこともできます。

まずは自分の今の知識がどれくらいなのかを確認して、資格取得のために勉強したことを実践で使う。実践で使ったことや忘れていたことをまた勉強する。そうすることで、現場に出たときに自分の成長を実感できると思います。今ここで何が行われているのか、それが全部わかるわけですから。「わかるようになる」ということにもおもしろさを感じることができますよね。

また、資格を取得すると「あの人の言うことは間違いないだろう」と説得力を感じてもらえることも多いと思いますね。なので、せっかくの専門職に就くからには、資格取得を目指してどんどんステップアップしていってほしいと願っています。

児島:資格を取得することで責任のあるポジションを任されたり、業務の幅が広がったりと目に見えて自分の成長を感じることができますし、それによって自信にもつながります。ぜひ皆さんにも、取得を目指して業務に励んでもらいたいと思います。

アーキ・ジャパンとしましては、技術社員一人ひとりに対して専任の担当者(CS)がおりますので、自身の将来についての相談などもしながら、キャリアアップへ向けて共に歩んでいきたいと考えております。

“初めての業界への挑戦は誰もが不安を感じます。

アーキ・ジャパンでは、建設業界へ一歩踏み出すための研修制度、少しでも不安に思うことがあったときに相談できる専任の担当者をご用意しております。

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