コンプレックスを払拭してキャリアを築きたい

▲「いったいどんな仕事が自分に合っているのか」 -模索したフリーター時代-(写真中央が尾身)

尾身 「20歳のときに高校を卒業したんですよ。もともと、全日の高校を1回辞めていて……」

実は過去に高校を一度中退した彼女。一時フリーターとしてアルバイトで食いつないでいた期間がしばらくの間ありました。そして、再び入った通信制の高校を卒業するタイミングで、尾身は就職を決意。とりあえず事務職ならできるのではないかと考え、前職の会社へ就職します。

尾身 「働き始めて1年くらい経ったときに、1日中パソコンの前で事務作業をすることに物足りなさを感じ始めました。社員の皆さんは現場に出て行って、社内には私しかいないという会社で。

外に出て誰かと話ができるような仕事をしたいなと漠然と考えていました。でもそのときはどういう業種がこの世に存在するのかとか、どういう仕事が自分に合っているのかっていうのもよくわからなくて」

当時は自分の学歴や経歴に非常にコンプレックスを抱えていたという尾身。同級生が大学を卒業し、就職していく年だったこともあり、周りにも負けないような実力をつけていきたいという想いが強かったとい言います。

尾身 「ひとりの社会人として、成長やキャリアの構築を望んでいましたね。また、漠然とですが、キャリアウーマンみたいになりたいとは思っていて。なので、今までとは真逆の営業で実力をつけたいという気持ちになりました。

そんなときAIGATEの求人を見て、『経歴不問と学歴不問』という文字に引きつけられたんです。同世代も多そうだったので、周りと切磋琢磨して頑張れるんじゃないかとも思いました」

こうしてAIGATEの面接を受ける決心をした尾身。しかし、面接を受ける前までは確実に転職をするという覚悟まではなく、面接に受かれば転職をしようという気持ちだったと言います。

そんな彼女が心を動かされたのは、面接でのある人物との出会いでした。

『反省は良いけど、後悔はしないほうが良い』代表のひと言が人生を動かす

尾身 「一次面接のときに、高校を辞めたことをごまかしてしまったんですよね。AIGATEの求人には学歴不問というのがあったにも関わらず、変なコンプレックスから嘘をついてしまいました。なので、二次面接のときに、嘘をついたことを正直に言いました。

二次面接が代表だったんですけど、嘘をついたことにはとくに触れられずに『高校を一度辞めたことを後悔しているの?』と聞かれたんです。

『後悔しています』と答えると『反省はしたほうが良いけど、後悔はしないほうが良いよ』と言われて。その言葉が当時の自分にはすごく刺さりました。救われたというか、自分を理解して受け止めてくれているような気持ちになったんです」

AIGATEに入っていなければ、またフリーターに戻っている可能性もあったと話す尾身。後ろめたかった自身のコンプレックスを理解して、大きく包み込んでくれた代表の言葉に背中を押され、AIGATEへ入社することを決めました。

こうして無事AIGATEの社員となりスタートラインに立った尾身は、持ち前の根気と負けん気の強さで社会人としての道を自ら切り開いていきます。

尾身 「やっぱり、まずはコンプレックスを払拭したいという気持ちでした。21歳のときにAIGATEへ入ったんですが、周りの同い年の子たちも同じタイミングで就職をするということで、その子たちにも負けないくらいの実力をつけたいという想いがありましたね」

強い意気込みを持って入社した尾身でしたが、はじめはすべてが衝撃的で大変だったと話します。

人を信じて、選んだ一歩が転機に。晴れて本社M&A事業部へ

▲がむしゃらな頑張りやメンバーの協力により、着実に実力をつけていく尾身(写真左から二番目が尾身)

尾身 「入社してすぐ、取引先の上場企業がM&Aの子会社を立ち上げるということで、そこに立ち上げから出向しました。右も左もわからない中でM&Aについての業務を学んでいったんですが、すべてが衝撃的でしたね」

実務経験やM&Aについての知識もない中での業務は、想像以上に大変だったと話す尾身。

尾身 「出社初日にいきなり『面談に一緒に出てほしい』と言われて出席したんですけど、話している内容もわからずただ座っていることしかできませんでした。当時は無茶な話だと思っていました。でも今思えば、すべて実務の中で学ばせていただけていたんだなと。その経験はとても大きかったですね」

文字通りゼロの状態から見よう見まねで根気強く学んでいった尾身は、徐々に実力をつけていきます。

そして出向してから約1年が経ったころ、本社に帰属するのか出向先での業務を続けるのか2択を選択する機会が訪れました。

尾身 「結構悩みましたね。やっとM&Aの業務も理解できてきたところですし、自分が抱えているクライアントや進めている案件もあったのでここで手を離れるわけにもいかないなと……。

後、上場企業の子会社だったのでそういったところでも安心かなと思っていました。ほぼ中卒みたいな自分が、上場企業に勤められるチャンスを逃してもいいのかとすごく考えましたね」

この先の自身のキャリアについて深く悩んだ尾身でしたが、あるひとつの要因が彼女を決断に導きます。

尾身 「当時、出向先には私しかAIGATEの人間はいませんでした。そんな中で日々業務を行っていたので、正直心細さや不安はあって。そんな私の状況を察して、当時からAIGATEの代表の森本 翔太 が、よくご飯に連れていってくれたり、話を聞いてくれたりしたんです。

私自身そういった気遣いにすごく救われていました。なので『損得ではなくて人で選ぼう』と思って、本社に戻ることを決意したんです」

損得勘定を抜きにして、人を信じ、人で道を選んだ尾身。今でもそのときの決断に後悔はないと言います。こうして本社への帰属を決めた尾身は、さらに大きくキャリアステップを踏んでいきます。

感覚を言語化し、個人としての信頼を勝ち取りたい

▲右も左もわからない状況から、M&A事業部の期待のルーキーへ

本社に戻った後もM&Aの事業部へ配属された尾身。改めて、出向先での経験は大きいものだったと実感します。

尾身 「人間力はすごく上がったと自覚しています。初めは電話することにも怯えていました。後は目の前のことに全力を出すという点は、昔と比べたら相当向上したんじゃないかなと思っています」

出向先では上場企業から来ている人たちも多く、自分よりできが良いと感じていたそうです。しかし、他に負けじと、何に対してもがむしゃらに努力してきた尾身。そんな経験が今の業務につながっています。

尾身 「本社に戻ってからは物事を洞察することが増えたなと感じています。クライアントのことを考えながら、『今この人はどういう風に考えていて、どういうものを求めているのか、そしてどういう風に伝えたらうまくいくのか』というのを細かく想像するようになりました」

失敗から学びを得て確実に次の成功につなげていく彼女の姿勢は、着実に業績面にも成果を表しました。先日行われたビズリーチサクシード主催のアワードで、M&AのAIGATE代表の仲介アドバイザーとして表彰を受けたのです。

しかし、彼女はまだまだ自身の成長の先を見つめています。

尾身 「たとえばM&Aの仲介会社に転職したとしても、自分がその場で戦力になるかといったらそうではないと思いますし、自分の実力という部分でみたらまだまだなんです。

今後の目標としては、しっかり自分を信頼してついて来てくれるクライアントを構築していきたいですね。それがたとえ転職や業種を変えたとしても、今後の自分の財産になっていくと思うので。個人的な課題としては、感覚をしっかり言語化できるようになりたいです。

言語化できていないというのは、しっかり自分の中に落とし込めていない証拠だと思っています。感覚を人に伝えるのは難しいですが、言葉を使ってマニュアルに落とし込んで、相手に正確に伝えるすべを身に付けたいですね。そういう態度を通して、さまざまな人から信用してもらえるような人間になりたいです」

入社わずか2年で、M&Aという難しい業務に従事し、周りが認めるほどの成果を出した尾身。自分の現在地を冷静に見極め、次の目的地への道を着実に歩もうとする情熱的な姿勢が、彼女を確実に成長させてきました。

人で選び、人を信じて入ったAIGATEで新たな自分の可能性を見つけ、まい進する彼女。その姿は着実に周囲の期待を生んでいます。社内のみならず業界注目のルーキーは、今後どのような飛躍を見せるのでしょうか。