周囲となじめず、孤立していた学生時代

中川 「今思うと小学生から中学生にかけては、自己中ですごく気の強い性格だったなと思います。思ったことは全部口に出すし、自分のしたいように行動していました。それが原因で友達から距離を置かれて……。

友達から相手にされない時期や先生に怒られることもあったんですが、時間がたつと反省もせずにまた同じことを繰り返していました。小学校の終わりくらいまでそういう自分に気付かずに過ごしていたんです」

友達や先生から自分のことを注意されたとしても、頑固な性格であるがゆえに強がった態度をしてしまった中川。そういったことが原因で小学校の卒業式もひとりぼっちで過ごしたと言います。

中川 「中学に入ったときに、『さすがにここでもずっとひとりでいるのはつらい』と思ったので、以前の自分の態度を反省して小学校のときの同級生には謝りました。それでも急に自分を変えるのは難しくて、新しく友達をつくることはなかなかできませんでした」

中学校では心機一転がんばろうと思っていた中川。ところが、中学生という多感な時期ということもあり、大きく自分を変えることはできなかったのです。周囲との関係になじめず、徐々に登校数も減っていきました。

中川 「学校での環境になじめずに、人間不信みたいに人を信じることがだんだんとできなくなっていきましたね。そういった悪循環を断ち切れず、中学時代は荒れていて……。

だから高校にもはじめは行く気はなかったんです。でも親に『高校だけはどうしても行って欲しい』と言われて仕方なく進学を決めました」

しかし、中川は夜間の高校に通ったことで大きく自分を変えることができたのです。

さまざまな年代の人たちとの関わりの中で身につけたコミュニケーション能力

▲高校時代は友人に恵まれ、充実した日々を過ごした中川

一度は諦めた高校進学も親からのたっての願いで進学することを決めた中川。夜間の学校に通ったことで、自分とは違う年代の人たちと触れ合うことで新たな視野を得たと言います。

中川 「せっかく高校に行くなら次は積極的に人と向き合って、関係を深めたいと思っていました。初めて入ったクラスで、隣の席の子に『お昼一緒に食べよ』って話しかけたんですね。

でもその子は他の友達と約束していたらしくてそのときは断られました。1発目で断られたのですごいショックだったんですが、諦めずに他の子にも話しかけ続けました。そうしたら友達も自然とできてきて、結果的には最初に話しかけた子とも友達になることができました」

また、授業がない昼間にスーパーでアルバイトをしたことも、人との関わりあいを学ぶ上では貴重な経験になったと中川は言います。

自ら話しかける努力を続けることで、以前悩んでいた人間関係についての問題も徐々に解消され、人と分け隔てなく接することができるようになりました。年代を問わず色々な人たちと関わることで、コミュニケーションの幅が広がり、協調性も身につけることができたのです。

中川 「正直、何がきっかけなのかはよくわからないんですが、自分の中で何かが変わった感覚はありました。

そのころから、何事にも“ノリと勢い“という気持ちを大切にしていました。自分なりの努力を続けることで自分に自信もつきましたし、何事にもめげない気持ちが身についたように感じます」

高校時代にさまざまな年代の人たちと関わることで、自身の資質を大きく開花させた中川。高校卒業後は職業訓練校へ進学。半年の経験を経て、2012年の秋 から学生時代の友人と同じ職場でアルバイトを始めます。

中川 「そこでは仕事をする上で自発的に行動することの大切さや、かっこよさを学びました。友人の仕事に対する姿勢はとても勉強になりましたね。自分のするべき仕事以外のことも進んでテキパキこなす姿勢に、とても影響を受けました」

中川は仕事をする上での重要な学びを身近な友人から得ながら、約5年間飲食業で対人スキルを磨いたのです。

興味の枠を自分で制限しない。自分の可能性を信じて入ったAIGATE

▲研修期間中に同僚と行ったレクリエーションでの一枚(写真前列中央が中川)

アルバイトとして一緒に働いている仲間や周りの友人が、就職や就職活動に励んでいることに感化されて中川も将来について考えるようになっていきます。

中川 「周りの友人が就職も含め人生設計について話していると、自分も少し焦りを感じ始めました。

実は以前1度就職をしたことがあるんですが、そのときは職場でいじめのような待遇を受けて……。それもあって就職には慎重になっていたんですが、25歳という節目に就職することを決意しました」

中川は自分にとって節目の歳に、周りの友人たちと足並みをそろえるように就職活動をはじめました。営業を第1志望として「何にでも挑戦したい」という意気込みは持っていましたが、それ以上に研修など最初の教育がしっかりしている企業を求めていました。

中川 「営業を希望していたんですが、チャンスがあればなんでも挑戦しようという気持ちでした。自分の可能性を信じていたので、挑戦できる環境を求めていましたね」

そして、2019年3月、 25歳という節目に晴れてAIGATEに入社。

意気揚々と入社した中川でしたが、研修後に実際配属されたのはコールセンターでした。

中川 「外回り中心の営業の部署に配属されると思っていたので、新しい環境や想像していた営業とは違う業務にはじめは戸惑いました。

でも前向きに何にでも挑戦したいという当初の気持ちに加えて、出向先や協力会社の方が親切にアドバイスをくれたおかげで、『ここでしっかり働こう』という意欲が出てきて、すぐに覚悟が定まったんです」

気さくな人柄と、周りをサポートする力が認められ業務責任者へ

▲仲の良い同僚との一枚(写真左が中川)

AIGATEに入社したことで、問題を即座に解決しようとする行動力に加え、2度と同じ失敗を繰り返さない対応力を身につけました。

その急激な成長ぶりが認められ、入社後わずか1年で出向先の業務責任者を任せられるほどになります。

中川 「学生のころと比べたら180度違うんですけど、今は話しかけられやすいキャラクターでもあるので、責任者としてその強みを生かしてオペレーター指導や管理を行っていますね。オペレーターさんの中には自分から話をするのが苦手な人もいるので、話しやすい環境づくりやフォローは工夫しながら行っています」

そして中川は、徐々に人をサポートすることにやりがいと使命を感じ始めたのです。

中川 「今はまだ大変なことの方が多いですが、業務を通して『人をサポートする』ことが自分の好きなことだとわかったので、今の責任者という立場に対してすごく充実感はあります」

日々、業務に熱心に取り組む中で、自分の得意なことを自覚できるまでになり、今の立場に満足感と使命感を持っている中川。しかし、自分や今の立場に甘んじることなく次の「なりたい自分」もしっかりとイメージができています。

中川 「自分の現状はわかった上ですが、次の目標はもっと規模の大きいチームをコントロールできるようになりたいですね。そのためにも今はまず、オペレーターさん一人ひとりの個性に寄り添った接し方や、指導の仕方を毎回追求していかなければいけないと考えています」

人間不信にまでなった自身の学生時代の行いを教訓に、自分の可能性を無限大と信じ、壁にぶつかりながらも前向きな挑戦を続けてきた中川。自己の成長という階段を、彼女なりに一段ずつしっかりと踏みしめて登ってきたのです。

そしてその先で、出会ったAIGATEという会社を通して得た経験は、本人も自覚するほどの成長や視野の変化を生みました。

高いコミュニケーション能力と人をサポートする力を武器に、着実に社内での存在感も増している中川。

これからも「可能性はいつも無限大」と大きく胸を張って、一段一段、限りない挑戦を続けていくでしょう。