明確な目的や意味を見出せずに、苦悶した大学時代

▲ニューヨークで充実した日々を過ごした高校時代(左から2番目が岩瀬)
岩瀬 「大多数の人は『大学はとりあえず通うものだから』といった具合に、深く考え込むこともなく、卒業まで通えると思います。けれど、私はそこに意義を見いだせずに、通うことが億劫になりました。それで『周りの人たちは普通に通えているのに、自分はなんで?』と考え過ぎすぎて、精神的に病んでしまったんです」

大学での環境になじめず苦労する岩瀬でしたが、高校3年間はニューヨークの学校で充実した日々を過ごしていたと言います。両親に直談判して、単身渡米した留学先で、大きな夢を見た彼女。しかし大学で待っていたのは、思い描いていたものとはまったく違う環境。以前の充実した日々とのギャップに徐々に苦しんでいきました。

岩瀬 「兄が同じ大学に通っていたんのですが、彼は大学生活には意義を見いだせないものの、音楽で成功するという目標を持つことでうまく折り合いをつけているようでした。そんな兄と比べたときに、何も目的がない私はどうなんだろうとずっと悩んでいました」

そして、目的のないまま過ごす大学生活に疑問を抱き、日々葛藤する岩瀬。「これ以上この生活を続けられない」と一大決心をしました。

岩瀬 「もちろん大学に通って卒業することの大切さは理解していました。しかし、休学を続けている状態で、これ以上両親に心配を掛けるのも悪いと思ったので、退学を決意したんです。両親には『何回休学してもいいから、卒業はしてほしい』と言われましたね。でも私自身は、どうにか今の状況を変えなければいけないという気持ちしかありませんでした」

大学を辞めると決意してからの岩瀬の行動は大胆なものでした。両親を説得する前に面接を受け、大学を退学した1カ月後にはAIGATEに入社を決めました。

岩瀬 「両親の気持ちは理解していました。相談しても反対されるのはわかっていたので、行動で示すしかないと思い就職活動をしたんです。全部自分の意志で決めたことなので、とくに後悔はしていません」

大学を中退後、AIGATEと出会う

▲「なんとか今の自分を変えたい」という想いで、AIGATEに入社した岩瀬
岩瀬 「正直、大学にはきちんと通えていなかったんですがバイトは生活のためにしないといけないと思っていて……。そこは自活できていましたね。だから、仕事ならできるかなと思っていました。それに、アルバイトを飲食のバイトをしていたんですが、そこでフルタイムで働き続けるよりかは就職をした方が自分の経歴としても良いと考えていたんです」

こうして、自らの意志で大学を辞め、岩瀬はAIGATEで新たな生活をスタートさせました。数ある企業の中から彼女はどのようにAIGATEという会社を選んだのでしょうか。

岩瀬 「高校時代、ニューヨークの学校に通った経験から英語を使う仕事も考えましたね。しかし、語学関係の仕事となると、資格もなく英語の知識も足りない自分では、無理だと気がつきました。そこで、まずは社会人経験を積むためにも、自活ができる程度のお金を稼げる仕事に就こうと思ったんです」

社会人経験もなく、人見知りな性格のため、面接時はうまく話せなかったという岩瀬。『なんとか今の自分を変えたい』という想いが伝わり、晴れてAIGATEへ入社することになりました。

岩瀬 「AIGATEしか受けてないんですが、『ここならやっていけそう』という直感で決めました。周囲には大学を卒業する人や、卒業しようとしている人たちが多い中で、自分は高卒という事実にかなりハンデを感じていたんです。それにも関わらず、経歴は関係なく、高卒でも雇ってくれる会社だったので、与えられた仕事はなんでもやろうという想いで入社しました」

岩瀬は新たな環境に臆することなく、決断と行動力で自らの直感に従い環境を変えました。AIGATEに入ったことで、自分自身も劇的に変わったと感じています。

岩瀬 「去年の3月までは精神的に大変で、心療内科に通ったりもしていました。でも今は誰かに迷惑を掛けるわけでもなく、元気に会社に来られています。このタイミングでAIGATEに入れたことを感謝していますね。

業績面での数字が飛び抜けて良いわけではないですけど、自分の変化に手応えも感じていて……。だからこのまま努力を続けていきたいです」

仕事を通じて知った、自分自身の気質を生かしたい

▲同僚との写真(中央が岩瀬)

入社一年という短期間で自身の変化を直に認識できるほど、社会人として着実にステップアップを重ねる岩瀬。それは、素直にひたむきなに努力を重ねたからこそです。自分の成長をどのように自覚しているのでしょうか。

岩瀬 「世界が広がったというのが大きいと思います。今まではバイトでもプライベートでも同年代との関わりが多かったのですが、今は同期に30歳の人もいたりします。そういう人たちと対等に話す機会がなかったので、それが大きな経験になっています。

それがこの会社だから経験できることなのかもしれないです。これまでは、人見知りで自分の殻に閉じこもっていたんですが、仕事を通してそういった方々とコミュニケーションを取るようになって、自信も少しずつついてきました」

また、そのひたむきな努力や成長の背景には岩瀬の性格や考えが関係していました。

岩瀬 「こだわりの強い性格なんだと思います。小さいことでもルールを破る人は嫌いです。たとえばポイ捨てはもちろん、信号無視も許せなくて......。

他人は他人だし、自分の意見を押しつけているみたいで嫌なんですが、そういうことを友達がやっていたとしても注意してしまうときはあります。だからこそ、その分自分自身は社会や会社のルールは絶対に守りたいなと考えていますね」

自分の中に確固たる規範意識を持っている岩瀬。チームリーダーや同僚にも、日々の業務に真剣に取り組む姿勢を高く評価されています。

一方、岩瀬は日々業務を行う中で、自身の現状課題も明確に自覚しています。

岩瀬 「もともとコミュニケーションを取るのが苦手ではあるのですが、今は出向先でのコミュニケーションに悩んでいます。メインで入っているショップには若い女の人が多いんですが、私はまだ新人ですし、年もだいぶ下の方です。それが原因でうまくコミュニケーションを取れていないところがありますね」

具体的に自分自身の課題を的確に捉えて、解決に向けてアプローチする日々

▲将来の目標に向け、地に足をつけた姿勢で業務に取り組む

具体的に、岩瀬はどのようなコミュニケーションの問題に直面しているのでしょう。

岩瀬 「『あのお客様に提案したいので、タイミングを見計らって私を入らせてください』と、ショップの店員さんに話すんです。でも、気づいたら店員さんがお客様を帰してしまうことがよくあって……。店員さんも長年の勘で『このお客様さんは無理だな』というのを感じ取って帰してしまうんですよね。

店員さんには、私たちみたいにノルマとかインセンティブもとくにないので、私たちにつなげるというモチベーションを維持しにくいんです。なので、そこはショップの店員さんとの連携や関係づくりが大事になってくると考えています」

今はそのモチベーションをいかに高めるかについて試行錯誤している岩瀬。

岩瀬 「個人的な課題としてはお客様に遠慮してしまう点は改善していきたいですね。弱気な話し方が向こうにも伝わっているんだろうなと自覚しています。

なので今は、そういったコミュニケーションの部分を強化するために、ロールプレイングを録音して、行き帰りの電車の中で聞くようにしています。その上で先輩と練習を繰り返すなど、改善に努めています」

どんな細かい点も見逃さずに、業務の改善に取り組む岩瀬ですが、今後のキャリアについても考えています。

岩瀬 「30歳までには英語圏の先進国で働きたいと思っています。もう少し今やっている業務で独り立ちできたら、資格の取得を含めて海外にいく準備をしていきたいと考えていますね。ただ、今はこの会社の業務が楽しいので、この先もどんどん実績を積んで、もっと明確に未来のことを考えられるような自分になりたいです」

自らの決断と行動力で苦悶を続けた日々から抜け出し、AIGATEという場所で新たな日常を手に入れた岩瀬。なりたい自分になるためにしっかりと今を見つめ、夢に向かって自身が決めた道を歩み始めました。

人生を再生させることに成功したAIGATEで、彼女はこれからどのような活躍を見せるのでしょうか。