漠然とした焦りを拭えずにいた芸人時代

▲漠然とした焦りをかき消すため、芸人を目指して大阪へ
山本 「20歳で大学を辞めたんですよ。周囲に居たのはなんとなく大学に入っているような人ばかりで、僕自身もそうだった。平気で人のレポートを写してやり過ごしていました。なんのために親にお金を払ってもらってまで大学にいるのかわからなくなったんですね」

その後、とくに目標もないままにフリーターを続けていたという山本。22歳のときに友人が就職をしだすと、漠然とした焦りを覚え始めました。

山本 「これからどうしようかと考えるきっかけにはなったのですが、就職するという考えは持てずにいました。人を笑わせたりするのが好きな性格を生かせないかと思っていたところ、友人に『芸人になれば』と勧められたんです」

何かに夢中になることで漠然とした焦りを消せるような気がしていた山本は、友人の勧めをきっかけに芸人になることを決意します。思い切りの良さが持ち味で、「どうせ芸人になるなら大阪だ!」と身寄りのない地へ移り住みました。

山本 「大阪なんて1度も行ったことがなかったです。友達もいないようなところですが、だからこそ、親元を離れ自立することにもつながると考えたんです」

山本は吉本興業の養成所「NSC」に入りました。

山本 「NSCには1年間通いました。講義は朝から晩まであって、働くとしたら夜から朝の時間しかありません。寝る時間はほとんどなく、稼げるお金も大した額じゃない。ギリギリ生きていけるぐらいの生活でした」

お笑い業界特有の縦社会の厳しさや、芸人としてお金を稼ぐことの厳しさに直面しますが、それでも苦しいと思ったことはほとんどなかったと言います。しかし、どんなにメンタルの強い山本でも体の不調を無視することはできませんでした。

山本 「飲み屋でバイトすることが多かったんです。お酒を飲む機会も多くあり、どうしても体がおかしくなる。二日酔いに苦しむ日が続いたときに、将来に対して不安を感じ始めました。そこで芸人も辞め、普通に就職しようと思ったんです」

AIGATEで探し始めた自分のありたい姿

▲芸人や飲み屋でのバイトでも人を喜ばせたい、人を笑わせたいという思いは強かった

芸人の道をあきらめたものの、人を笑わせたい、喜ばせたいという思いは捨てきれないものでした。

山本 「人を喜ばせる仕事なら、営業が一番ストレートだと思ったんです。自分が提案したものに対して人が選んで喜んでくれるというのがわかりやすいですよね。とくにAIGATEは人の力で企業を支援して再生するというところが、自分が思っていた『営業で人を喜ばせる』というイメージに合っていたんです。

会社としても急激に成長していたので、そういったところに自分が関われるということにワクワクしました。面接でも『企業の再生を支援しながら、自分自身をどう再生させるかを考えやすい環境』だと説明を受けたことにも惹かれましたね」

初めて会社員となった山本は、まず研修でコールセンター業務を学びながら、基礎的な営業スキルを習得していきました。その後最初に配属されたのが、大手ケーブルテレビ事業会社のアフターサポート部門です。加入されているお客様のもとを訪ね、お困りごとのヒアリングと、新しいサービスのご提案をする訪問営業の担当でした。

山本 「芸人ともバイトとも全然違いますよね。お客様から来てくれるわけじゃないんです。いきなり訪ねていっても、お客様にしてみれば『誰でしょうか』ってなりますよね。基本的には断られる方が多いんです」

戸惑う山本を助けてくれたのが、配属先の上司でした。

山本 「厳しい人でもあるんですが、言われたことを実践してみると成果が出始めたんです。『こういうお客さんにはこうアプロ―チしてみたら?』と具体的なアドバイスをくれる。要は感情論じゃないんですよね。営業ロジックといえるようなものを教わりました」

そうした上司の手厚いサポートを引き出しているのは、何ごとにも臆さない山本の性格かもしれません。山本から上司へ相談を持ちかけることも多いと言います。

山本 「僕、結構質問量が多いんですよ。お客様との商談がうまくいかなかったら、すぐに電話をして、次にとるべきアクションを上司に聞くんです。

商談がうまくいかないことが続いて、自分のモチベーションが下がっているときはあえて上司に同行をお願いすることもあります。上司が一緒にいると、僕もサボれないですからね」

自分の弱みをも逆手にとる成長意欲で、山本は営業スキルを着実に伸ばしています。

山本 「最初は営業の台本を頭に詰め込んでいたんです。その通りやれば、契約をしてくれるお客様もいます。でも、枠から外れたお客様は契約をしてくれないわけです。

上司から具体的なアドバイスをもらい、それを実践すること。そしてお客様に対してしっかりとしたヒアリングができる力を身につけてきたことで、次第に自分の対応できる枠が広がっているような気がします」

成長の自覚が生む顧客企業への貢献意欲

▲チームメンバーのサポートを受けながら、徐々に自分の営業スタイルを見つけていった

山本は自分の成長を実感するほどに、配属先企業に対する貢献意欲も強めています。そんな中であえて心がけているのは、マイペースでいることです。

山本 「僕ら営業は基本的に数字を追うことを求められます。目標数値に対しての予算が与えられているので、その達成を狙うのは当たり前のこと。達成するために大事なのは、モチベーションを維持することだと思っています」

そう思うようになったのは、前月に比べ成績が落ち込んでいたときの経験が大きく影響しています。

山本 「前の月は、成績も良くてリーダーにも褒められ、『よし』と思っていたんですが、その翌月は目標を達成できませんでした。月末に近づくほどに焦りを覚えて……1日に何件もの訪問をこなしたのにも関わらずです。

その直後に連休があって、休み明けの気分はとても重かったのですが、案外気構えずに営業をした方がすんなり契約につながったんですね。焦りがでると、普通なら守れている基本から離れていってしまうんだと気付きました」

一定のリズムを保つことの大切さを学んだ山本は、自分の状態を図るために普段の立ち振る舞いを見つめ直し、そこを基準として、自分の営業スタイルの軸をイメージするようになったと言います。

成長するAIGATEで中心的な存在でいたい

▲末端でぶらさがっているだけじゃなくて、中心的な存在でいたい。そのためには一歩一歩ステップアップしていくしかない

営業を続けていくことに対して徐々に自信を身につけた山本は、次のステージを見据えています。

山本 「配属先で働いているので、どうしても自分がAIGATEの社員だという意識が薄れてしまうことがあるんです。

そんなときは自分が今後どうなりたいのか、何を目標にしてきたのかを思い返して、自分を見失わないようにすることが、成長を続けるために必要なことだと思います」

山本が持つ目標とは、配属先だけでなくAIGATEの成長に貢献する人材になることです。

山本 「成長し続けている会社の一員であるからには、末端でぶらさがっているだけじゃなくて、中心的な存在でいたいと思うんです。やっぱり僕は結構目立ちたがり屋なところがあるんですよね。

でも今の能力は自覚している。一歩一歩ステップアップしていくしかありません。自分が何になりたいかをちゃんと定めていれば、それを応援してくれるのがAIGATEです。目標に向かって頑張っていけば必ず再生できることを、先輩のリーダーたちが示してくれています」

未来に対し漠然とした焦りを抱いていた山本ですが、AIGATEに入り、目標に向かいマイペースに進んでいく大切さを学びました。入社以前、魅力的に感じた『自分自身をどう再生させるかを考えやすい環境』が、AIGATEに確かにあることを彼自身が証明しています。