これだったら勝てる──「仕事」に出会って気づいた自身の強み

私が仕事に対して前向きになったきっかけは、大学時代の成功体験です。

元々勉強やスポーツなどにおいて、特出して何かができるというタイプではありませんでした。そんな中で大学1、2年生まではとくに熱中することもなかったのでなんとなく遊びながら日々を過ごしていました。

転機となったのは3年生。家庭教師のサービスを提供する企業でアルバイトを始めたことが契機でした。学生という立場ながら営業マネジメント全般を担当し、営業組織ではありましたが、面接から査定といった1店舗の経営をすべて任されていました。

社会人以上に無我夢中で働いていたのではないでしょうか。そして、そこで初めて自分の強みに気付いたんです。何に関しても無頓着だった私が、仕事だけは本当に楽しく、やりがいを持つことができ、「これだったら勝てる!」と初めて感じられました。自分でもびっくりしましたね(笑)。

ただ、社員ではなかったので地方の1店舗しか任されることはなく、その経験から「会社を経営し、組織を動かす」次のステージに移りたいと強く感じるようになったんです。

当時関西に住んでいた私は就職活動を始めるにあたって、とにかく勢いのあるベンチャー企業が集まっている東京で就職しようと決意します。ただ、理系だった為研究室がとても忙しく、なかなか東京に行って就職活動ができませんでした。

「大阪で採用活動をしている東京のベンチャー企業なんてあるわけないよな……」と半ば諦め気味に思っていた時に偶然出会ったのが、当時大阪に本社を構えていたアドウェイズ。東京に進出するため新卒募集をしていると、代表の岡村から説明を受けました。

当時は従業員が10人も居ないくらいで、面接を受けた時は東京にワンルームのオフィスがあるだけの状態でした。それでも「とにかく東京に行きたい、ベンチャー企業に入りたい」という一心で選考に臨みました。

事業内容というより規模感に魅力を感じていたんですよね。そして、2003年4月、私はアドウェイズの新卒一期生として社会人の一歩を踏み出します。

得られた大きな裁量。入社2年目で主力モバイル事業の立ち上げへ

実際に会社に入ってみて、裁量の大きさを感じましたね。

入社してすぐに、当時の部長がひとりで担当していたモバイル事業を引き継いで欲しいと頼まれたんです。さすがにひとりでは無理なので別チームに配属となった同期を誘い、2名体制で事業を担当しました。

入社して間もなく事業を引き継ぐことに対して、全く不安はありませんでした。逆に「やった!結果を出してやるぞ!」と思いましたね。

アドウェイズは私が入社する以前から、モバイルアフィリエイト事業にはチャレンジしていました。しかしサービスとしてうまくいかなかった経緯があり、社内では「モバイルアフィリエイトはうまくいかない」という固定概念があったんです。

そのため社内には「もうこれ以上は無理だろう……」という空気が充満していましたが、私には「モバイルアフィリエイトは今後伸びる分野だ。絶対にいける」という確信があったので、「ならば自分でやろう」と。

市場や時代の流れに目を向けていたのですが、クライアント(広告主)が当時求めていたのは成果のわかりやすさだと感じました。その点アフィリエイト広告は、広告をクリックした後に成果が発生するために成果がわかりやすいんです。

また不正を行い不当な収益を得る媒体も増えていました。それらの要素からどう考えても次はアフィリエイトの時代だと感じていました。それなのに、当時はまだモバイルのアフィリエイトサービスは市場にひとつしかありませんでした。

アドウェイズのモバイル事業部には優秀なエンジニアがいたので、他社と比べて開発力もあります。アドウェイズでは既にPC向けアフィリエイトサービスで実績が出ていた経緯から、「モバイルも成功するに決まっている」という自信のもと、1年目でしっかりと実行できたのがよかったです。

それだけでなく、入社2年目で2021年現在のアドウェイズの主力サービスの一つでもあるSmart-Cを立ち上げ、同時にメディア事業も立ち上げます。そして、東証マザーズへ上場する頃にモバイル事業とメディア事業をそれぞれ別の担当者へ引き継ぎ、私は管理部に異動することになりました。

正確な情報収集と状況判断が、難局を乗り越える鍵となる

2006年、アドウェイズは東証マザーズ上場という大きな節目を迎えます。その準備期間は多忙を極めていましたね。もちろん上場準備なんて初めてのこと。試行錯誤の毎日でした。

上場を機に会社が大きく変化したのもありますが、私の場合は仕事内容が大分変わりました。営業部門のマネージャとして上場前の準備に関わっていましたが、上場後は管理部へ。管理本部長として業務を行うことになります。

入社当時社員が10名程度しかいなかった会社も大きくなっていき、それに伴いマネジメント手法も変わりました。そもそも管理部の仕事も今までとはまったく違う領域だったので、大変でしたね。

でも、入社直後も未知のことをイチから積み上げていったはず。「やったことのないことをどう乗り越えていくか」という仕事の基本は変わりません。自分の手で正解をつくるためにも努力を重ねました。

物事を考える時や何かを行う際に「得意・不得意」「合う・合わない」と言う人は多いと思いますが、私の中ではそういった考えはありません。適切な判断をして、行動に移し、PDCAを回す。それをしっかり繰り返すことが、私の中でのビジネスの基本です。逆に言えば、それだけをしっかりやっていれば、ある程度の事は大丈夫だと考えています。

これから事業や会社を伸ばすためにどうするか、何をすべきか、どのようにPDCAを回すべきかという基本の考え方は、どの職においても通ずる考え方ではないでしょうか。

その為には、正確な情報収集と状況判断──自分なりに考えた結果をしっかりと実行に移すことが一番重要です。私自身、以前はそこまで意識的ではなかったのですが、仕事において「冷静に状況を整理すればなんとかなる」という自信はありました。

「仕事が合う・合わない」と考えるより、すべてをチャンスだと捉えてやってみる。「合う・合わない」と考えている時間の方が、すごくもったいないですから。

アドウェイズらしさを失わないために。“若いマインド”で戦い続ける

現在アドウェイズの取締役として担当している領域は、YoutuberやVtuber事業といった “若い事業”です。アドウェイズらしさは、“若い会社”であり続けることだと考えています。そのためには“若い事業”をやり続けなくてはなりません。

“若い会社”や“若い事業”は、マインド的な若さを指しています。これから成長の可能性がある市場に張って、事業を育てていくことが大事なんです。

YouTuber事業は6年程前に立ち上げました。広告やマーケティングのノウハウを活かしながら何か出来ないかと常にチャンスを探している中で、目をつけたんです。

きっかけは、YouTuberが動画を配信した時のユーザー数値をアドウェイズの広告効果測定ツールを用いて分析したことでした。その数値が想像を超えていました。ならばチャンスを広げるためにやってみよう、と。

インターネット業界は、事業も状況も刻々と変化するため、先読みが難しい。変化に対して、いち早く対応するためには、チームの体制を強固なものにすることが不可欠です。緻密な未来の戦略を立てるだけでなく、チーム、個人双方の仕事への向き合い方を考えることが大事です。

人生において大切にしていることは人それぞれ違います。ただ、社会人として働くということは多くの時間を会社や仕事に充てることになるので、そんな多くの時間を使う仕事に対しての向き合い方や考え方を若い内から考えておくと後々につながるのではないかな、と。

働くことに前向きで仕事が好きな人と一緒に働きたいんです。

ですので、面接では「普段休みの日に何をやるのか」や「学生時代に一番頑張った事」を聞いてみたいと思っています。「なぜそれをやるのか」「なぜ夢中になれたのか」「なぜ頑張れたのか」は、仕事に対する姿勢に通じる重要な要素ですから。

そして今後の展望としては注力をしているYoutuber、Vtuber事業をより大きく成長させていきたいと考えています。新しい市場は、伸びしろも大きく、なんといってもシンプルに楽しいです。

アドウェイズは今も昔も変わらず、挑戦し続ける企業。新規事業にチャレンジし続けなければ、時代遅れの会社になってしまいますし、それではアドウェイズらしさがなくなってしまいます。アドウェイズらしさに惚れたひとりとして、常に最前線で戦い続けます。