アドウェイズへの転職は直感と勢い──不動産営業から未知の領域へ

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大学では建築を学んでいました。そのため、キャリアとしては建築設計を目指していました。特に住宅の設計を志望していたので、実は広告やインターネット業界の道を将来選択するとは思ってもいなかったんです。

建築学科の学生が建築家になるための道として、ゼネコン、ハウスメーカー、アトリエなどいくつか選択肢があります。

ただ、僕の周りの友人のほとんどが大学院へ進学をしたり、留学したりと、就職活動自体している人が少なかったんです。そのため、僕が本格的に就職活動を始めたのも卒業の4カ月ほど前のことでした。

若手の早い段階で住宅設計をしたかったのと、「アトリエでは修業期間が長く、ゼネコンでは自由な設計ができない」という個人的な考えから、住宅の自社設計ができるベンチャー規模の不動産会社に新卒で入社。

設計職として採用されたものの、「家を買うお客様の気持ちがわからないと良い物はつくれない」と言われ、最初に配属されたのは営業の部署でした。

決して望んでいた道ではありませんでしたが、それでも必死になんとか努力を重ね、営業として成果を出すことはできましたね。

ただ、上からの指示や命令に従って働くことに違和感を覚え、徐々に自分の裁量で結果が出せるような企業で働きたいと思うようになり、転職活動を始めました。

建築設計とは別の新しい事業に挑戦したいと思っていた私は、「成長産業であり、裁量権を持って仕事ができる企業」に絞っていました。そんな中で出会ったのがアドウェイズです。

アドウェイズでの三次面接の際に、「働くとしたら、モバイル広告事業部(当時主流だったガラケーの広告)とインターネット広告事業のどっちにする?」と面接官から聞かれ、「インターネット広告事業がいいです」と即答しました。

それまで建築設計の勉強しかしてこなかった僕は、業界やネット広告の知識など無かったのですが、漠然と「インターネット広告市場の方が大きく、多くの領域に携わり成長が早そうだ」と思ったのを覚えています。

僕とアドウェイズの始まりは、直感と勢いだったのかな、と今では思います。

仕事に対する向き合い方が180度変わった──EC案件事業の成功

2007年にアドウェイズへ転職した後、面接の際に希望をしたインターネット広告事業部に配属になったのですが、悶々とした日々を送っていました。

当時の僕は未熟で、アドウェイズの事業内容すら理解しないまま入社したので、ビジネスの仕組みややりがいを理解し切れていなかったのです。

前職の不動産会社では、数千万円という単位で家を売り、手数料としての利益は数百万円規模。片や、アドウェイズでは一件100円という広告の単価。扱う商材や業界が違うので当たり前のことにも関わらず、衝撃を受けてしまったんです。

もちろんインターネット広告の可能性は未知で、近年のインターネット普及率に比例して市場規模も伸び続けていますが、当時はそんなことには目もくれず、「一件100円のために何故僕が働かなければいけないのか」という気持ちになってしまったんですね。 

仕事の楽しさやおもしろさを見つけるまでには、時間が掛かったというのが正直なところです。

そんななか、チームの先輩とペアを組みEC関連のクライアントの開拓を行ったことが転機となりました。

先輩と一緒に広告主や、その広告を掲載してくれるメディアの新規開拓、広告コンサルを行いました。最初はなかなか結果につながらず悔しい想いをしました。そこで、先輩は広告運用に詳しく、僕は営業が得意だったため、それぞれの強みを活かして役割分担を徹底することにしました。

役割分担を意識してからは、新規顧客の契約数が伸び、僕と先輩のふたりでイチからECジャンルの開拓、事業をつくり上げることができました。

その成功体験が自分の糧となり、仕事に対する向き合い方が180度変わったんです。

それからは、大手企業でも臆することなくアポを取り、積極的に広告の提案を行うようになりました。一度見送りになった話でも、後ほど「そういえば、こんなことはできる?」と相談をもらうことも。裁量の制限が無かったので、自由に顧客のために提案ができる機会が増えていき、広告のおもしろさがわかってきました。

結局、事業に向き合う気持ちになるまで多くの時間を費やしましたが、自分たちで考えてつくり上げていくという状況に刺激を感じ、やる気が増すきっかけとなったんです。

支えてくれる上司の存在。見える景色が変わるからこそできる新たな挑戦

EC案件の事業を成功させた後、金融案件を取り扱う部署に異動しました。

まったく知識のない金融業界のクライアントの広告を担当するので、その時はひたすら勉強しなければと必死でした。

僕自身、昇格・昇進したいという欲はあまりないんです。「こういうことをやりたい」と思った時に、そのポジションや役職でなければやれないからそこにいくだけで、ポジション・役職が先行している訳では決してないのです。

そんな僕が頑張り続けられる理由として、当時の上司の影響が大きいです。
入社当初から上司が常に僕の可能性を信じ、仕事を自由に任せ広い景色を見せてくれました。
その上、チームが変わっても支え続けてくれたんです。そんなサポートを受けつつ、見える景色が変わる度に、刺激を受け、自分がやりたいことや成し遂げたいことが増えていきました。

入社して6年ほどで組織をまとめ上げる役職に就いた時には、インターネット広告事業は非常にうまくいっていて、現場で働いている社員も優秀な人が多く、安定的な収益を生み出すことができる状態になっていました。

ただ、安定している環境だと、やはり刺激が欲しくなってしまうものです。そこで、当時苦戦をしていた大阪支社の広告事業の建て直しをすることを決意。

会社に「大阪支社を軌道に乗せたい」と提案したところ、翌週には担当することが決定していましたね。このスピード感もアドウェイズらしいなと思います。

1年ほどで大阪支社の社員と共に事業立て直しを行うことができました。その後は東京本社に戻り、現在は広告事業部本部長として国内の広告事業部を統括しています。

アドウェイズは人儲けの会社。主体的に努力する人に成長機会を与えたい

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僕には「積極的に周りの社員に仕事を任せることで、もっと新しい経験をしてほしい」という想いがあります。

いろいろな仕事を経験することで僕が舵取りをせずとも、自分たちの力で仕事を回せるようになってほしい。その方が、結果として社員と会社の両方が大きく成長できると思います。なので、僕のポジションはどんどん渡していきたいですね。

たとえ、失敗したとしても決して見放さず次の機会を与え、周りが全力でサポートをする。アドウェイズは人儲けの会社なので、主体性のある人や、やり切る力がある人、手を挙げてくれる人にはどんどん成長機会を与え、一回りも二回りも大きな仕事を任せていきたいですね。

また、新卒採用の面接では「将来どうなりたいのか」など未来の話をするようにしています。

きっと、大人と一緒に未来の話をすることは、学生時代の経験としてすごく印象に残ると思うんです。その時に、思い描くビジョンが少しでも具体的に自分のものにできる人は、そうなろうと思う気持ちがより強くなっていきます。

僕自身も、アドウェイズの最終面接を受けた際に面接官と将来の話をしたんです。当時、採用の最高責任者が面接官だったのですが、僕の夢に対して共感をしてくれたり、時には否定されたりすることもありました。

今思えば、僕の夢自身を否定した訳ではなく、僕の夢に対する想いがどれほどのものなのか、嘘偽りがないか本質を見極めようとしていたのだと思います。すべての話に対して共感してしまったら、僕も本音で話すことができなかったと思います。

なので、学生の方に伝えたいことは、「ごまかすようなことはせず、まっすぐに事実を伝えてほしい」ということです。必要以上に自分を飾り立てる必要はありません。

まっすぐ、素直な気持ちで物事に向き合って努力したほうが、成長スピードは格段に上がるはずですから。