ブランド広告事業を、グローバル事業の新たな柱に

2021年現在、アドウェイズの取締役としてグローバル、海外事業をメインに担当しています。特に中国、台湾、韓国といった東アジア事業拠点のマネジメントと事業拡大における戦略策定・実行をしており、各拠点とコミュニケーションを取りながら業務を進めています。

昨年からは新しい取り組みとして、アドウェイズの今後のグローバル事業の柱とすべくブランド広告事業を立ち上げました。そこでは、責任者を担当しています。

また、全社に関わる取り組みとして、各領域の担当役員と投資戦略会議をはじめ、アドウェイズグループ全体の事業方針を決定、必要な事業への投資を行っています。企業としての意思決定を縦割りでなく横串で、より本質的に行うことを意識していますね。

新しい取り組みとして行っているブランド広告事業は、完全にゼロからの立ち上げでした。現在、ちょうど2期目が終わるというフェーズです。まだまだ立ち上げのフェーズなので、責任者という立場であるとともに、ひとりのメンバーとして現場に立ち業務に携わっています。直近での大きな動きとしては、事業の戦略・方向性の策定で、博報堂DYメディアパートナーズとの資本業務提携を行いました。外部とのパートナーシップに関しても、最前線に立ってメンバーと共に動いています。

最近では、次世代移動通信システム5Gによって起こるパラダイムシフトに合わせ、AR(拡張現実)などのクリエイティブテックを用いた「体験型広告」に重点を置き、開発を進めています。

このような最新技術を用いた広告は従来の広告と比較すると、広告を見るユーザーに対してブランドの世界観を体験できるカタチで届けることができるので、ナショナルクライアントからも高い評価をいただいています。

若いうちに経営の役割を担いたい──敷かれたレールから外れる覚悟の転職

私は学生時代に親の仕事の関係で海外に10年住んでいたので、いわゆる帰国子女でした。

海外での生活が長かったこともあり、将来は海外で働きたいと思っていましたし、日本企業に就職したとしても、世界で戦えるような会社に入りたいという想いがありました。

そのため、就職活動では「グローバルに事業展開をしているメーカー」に絞っていろいろな企業を受け、富士フイルムに新卒で入社をしました。

現在は、海外のビジネススクールでも成功事例として取り上げられるほどの大企業である富士フイルムですが、ちょうど私が入社した年をピークに、デジカメなどの普及により写真関連の市場規模自体が縮小し始めたのです。そのような大変な状況の中で、「写ルンです」や「チェキ」などアナログな写真関連製品を担当していたので、非常に貴重な経験ができたと思っています。

富士フイルムでは海外事業部に5年間在籍しました。しっかりと経験を積んで実績を出せば、30歳手前で海外駐在、40歳手前で課長になる……といったキャリアパスはそれなりに見えてくるようになりました。しかし、どうしても組織が大きい以上、レールが敷かれている感じはありましたね。もちろん賛否両論あるとは思いますが、私自身は「敷かれたレールに乗るよりも、自分自身の努力により最短のルートで目標に向かう方がやりがいはありそうだな」と感じていました。

ただ、「数年ちょっと勤めただけでは社会的にもまだまだ未熟だ。そんな中で辞めるのは勿体ない」と思い、最低限のベースができるまでは頑張ろうと心に決め、それが結果として5年という期間になりました。

転職を考えるにあたり、30代前半までには経営の役割を担える環境に身を置きたいと思い、スピード感のあるIT業界を目指しました。受けたのはアドウェイズ含め3社でしたね。当時、アドウェイズは上場前で「世界のインターネット商社を目指す」というむちゃくちゃな目標で勢いも感じられ、グローバル思考も強かったのが印象的でした。また、“人の良さ”にも惹かれたんです。たまたま大学の後輩がアドウェイズにいて、彼から話を聞いたことがとてもプラスになりました。当時はネット広告のネの字も知らなかったですから(笑)。

自分がどうなりたいかを描き、役割を200%全うするということ

「プレーヤーとしての経験や強みをつくりたい」という一心でアドウェイズに転職しました。

当時のアドウェイズは若い企業で、入社半年でユニットマネージャになりました。とてもありがたい話ではあったものの、経験が浅い状態で組織をまとめる立場になり、当時は今以上にマネジメント時間が相当な割合を占めていました。

「今、マネジメントをやるべきなのか」そういった迷いを抱えていたタイミングで、たまたま縁があり、総合広告代理店に転職をすることに。しかし、結果的に長く在籍せずアドウェイズに出戻りをして今に至ります。振り返ると若気の至りとしか言えないですね(笑)。

当時からアドウェイズの強みは「人」であり、そんな人達の成長を支えてくれる「人儲けの文化」でした。結果を出している人、やる気がある人には機会を与え続けてくれる。そんなアドウェイズに戻って、腹くくって余計なことを考えずに突っ走ろうと決めました。それからかれこれ11年になりますね。

その後は、スマホ事業での執行役員になり、取締役に就任し経営に参画をしました。

一般的によく「これは私がやるべき仕事じゃない」と言う人がいますが、いろいろできないうちに仕事を選んでどうするの?と私は思います。新卒入社の前に親友の父親から、「自分で仕事を選ぶようなことはせず、与えられた役割は全うして200%で頑張れ。きちんとやっていればきちんと道は開ける」と言われたことを今でもとても覚えています。

仕事で機会を与えてもらったときにそれをどこまで自分のものにできるか、与えられた仕事に対して自分としての価値をプラスアルファで出せるかどうかは自分次第です。そういった姿勢は1年目から大切にすべきことだと思いますし、私も強く意識してやってきました。

また、若いうちから自分なりにしっかりとキャリアパス、キャリアのゴール、自分がどうなりたいかというのを描くことも大切です。いろいろな雑音や邪念、周りとの比較……そういうものに惑わされず、自分が進みたい道を考えること。そこに向かうために何をすればいいのか明確な目標を立てて、実行していくことが結果につながると信じています。

市場の課題を発見し、アドウェイズならではの提供価値を追求する

どれだけの課題を抱えているか、またそれを解決することによって見いだされる機会の規模感や大きさが、ビジネスの成長余地ではないかと感じます。

当然その中で、アドウェイズならではの価値を提供できて初めてビジネスになるんです。そもそも何が課題で、アドウェイズとして解決できそうなものか、それを解決する手段としてアドウェイズ独自の価値をきちんと提供できるか、提供し続けられるか。そのような観点は、どんな事業をやる上でも根本的に大事な部分です。

もちろん安定的に収益を出すレベルの事業であっても、顧客の抱えている課題の解決にきちんとつなげられているかどうか、定期的に見直すことも必要です。そのため、市場のトレンドや流れを常に読み取ることはとても意識しています。アドウェイズでも時代の流れを読み先手を打ったことで事業を成功させたパターンがいくつもあります。

現在取り組んでいるブランド広告事業に関しては後発ではあったので、もともと存在している課題にプラスアルファで、アドウェイズとして提供できる価値は何か、本当に勝負できるのかという点は正直悩みました。しかし、グローバルな観点でアドウェイズのさらなる発展を考えると、このブランド軸での事業はやはり外せないという想いがありました。

新卒のころから一貫して、私の中で「海外」はとても大きなテーマとしてあります。

アドウェイズの代表の岡村 陽久も世界規模での事業展開に想いがあり、紆余曲折はありながらも海外、グローバルで頑張っていくんだという同様の志を持ちながらチャレンジを続け、今に至っています。

これからもブランド広告事業の参入を含め、アドウェイズの事業を日本だけではなくグローバルレベルで成功、拡大させていくことを目指したいです。まずはアジア地域でのしっかりとしたポジショニング、知名度を勝ち取れるような存在になれるようチャレンジを続けていきたいと強く思っています。