宇宙×データサイエンス!?天文学研究が導いた、データサイエンスへの道

▲データサイエンティスト吉田 裕貴、大学院卒業記念の一枚

大学では理学部で宇宙に関する研究を行っていた吉田。データサイエンスと直接関わりのない分野で研究を重ねてきた彼が、なぜ今データサイエンティストとして活躍しているのか。まずはそこからひも解いていく。

吉田 「実は、データサイエンスと宇宙研究って共通する点があるんです。

えっ、と思われた方も多いと思います(笑)。実は私自身も、この相関性を認識した上でデータサイエンティストとしてのキャリアを歩んできたわけではないんです」

ACCESSでの入社当時は、データ放送用のブラウザ(テレビリモコンのdボタンから、リアルタイム情報表示させる)の開発に携わっていた吉田。幼少のころからテレビっ子で、大好きなテレビに関わる仕事にやりがいを感じていたそう。にもかかわらず、データサイエンス部への異動を決めた。

吉田 「当時から、データサイエンス部メンバーで現在の課長、松本 公平との何気ない会話がきっかけでした。社内で定期的に開かれる勉強会で、私が専攻していた宇宙研究の話を発表したんです。その後の交流会の場で『君が積んできたその研究は、データサイエンスにつながるものだよ!』と声をかけてもらえて、とても盛り上がりました」

宇宙研究ではまず観測を行い、それによって得られたデータを基に、宇宙で何が起きているのか仮説を立て、実証を繰り返して真実を見いだしていく。この方式はデータサイエンスの考え方に非常に似ているという吉田。

吉田 「これまでなんの価値も生まなかったデータが、未知の事実を導きだす手がかりになったりするんです。松本に言われて初めて、私の中で慣れ親しんだ宇宙研究の経験をデータサイエンスで生かせるんだと気づくことができましたし、興味を持ちました。

また、データサイエンスの知見を積んで、将来的には大好きなテレビブラウザ開発の仕事にも生かせるようになればいいな、そんな気持ちで異動を決めました」

さまざまな業界課題をチームで解決。これがデータサイエンス部の魅力です

▲データと宇宙、デスクの上から広がる世界

異動後、データサイエンス部での業務を吉田はこう振り返る。

吉田 「データサイエンス部での日々をひと言で表すなら、『データ世界への旅』でしょうか(笑)。本当にさまざまなお客様とお仕事をさせていただき、今まで知らなかったデータと出会い、未知の世界を見ることができます。

また、新しいサービスを実現するために、いちから新しくデータを取って解析するプロジェクトもあれば、すでに日々取っているデータの活用の幅を広げるために頭を働かせることもあります。どんなデータと出会い、どう向き合うかを考えるのは、とてもワクワクしますね。

一方で、まだ立ち上がったばかりの部であるゆえ、人数が少ない面での苦労はあります。そのような状況ではありますが、社内ハンズオンを週に1度開催して、チームメンバー全員の専門性を共有し、より実力を磨くために精力的に活動しています。チーム内の空気感が温かいからこそ、意義のある活動になっていますね」

また、“IoTソリューションのトータルベンダー”であるACCESSならではの社内シナジーも働いている。

吉田 「普段は通常のエンジニアスペシャリストとして業務を行い、サブメンバーとしてデータサイエンス部に所属しているメンバーもいるんです。異なる分野を専攻しているメンバーと密度の濃い情報交換を行うことで、より深い技術見地を深めることができていると感じています。お酒の席でラフに話をするのも、お互い良い時間になっていますね」

向き合うのはデータだけではない。お客様を取り巻くすべての事象が分析対象

▲毎週1回行われているプレゼン大会は、技術の知見を共有する貴重な場

データサイエンスと聞くと、オフィスにこもってひたすらにデータと向き合う……そんなイメージを持つ方が多い。事実、多くのデータサイエンティストはお客様との窓口役は担わず、営業担当を通じてのヒアリングという形を取っているという。

しかし、ACCESSは一般的なデータサイエンティストと異なり、プロジェクト初期の段階からお客様との商談に同席し、まずはお客様の業界を理解するところからデータ分析は始まる、と吉田は語る。

吉田 「現在、お客様の業界がどういった流れで、どういうポジションでビジネスを展開していて、今後どう成長させていくビジョンを持っているのか。それらを理解した上で、どのようなデータが必要なのか考えて、分析を進めていく。ここまでやって、本当に役に立つデータサイエンスのサービスを提供できると思っています。

さらに、データサイエンスというのは課題解決のツールのひとつだとも思っています。データを分析してこうでした、と報告するだけでは意味がない。何を解決するためにどんなデータを集め、どう分析するのか、それをどう活用していくのか、目的意識を持って取り組むことが求められるんですね。

過去に、今あるデータで何かができないか、とお声掛けいただくことがありました。試行錯誤し形にはなりましたが、本当にお客様の役に立てたのか、という想いがあったんです。それ以後は、お客様の解決したい課題を明確にしてからデータと向き合い、目的意識を持って取り組むことをポリシーとしています」

また、ACCESSはそのポリシーを実現するのに、非常に恵まれた環境であると話す吉田。

吉田 「エッジデバイスからブラウザ、サーバー、クラウド、アプリなどIoT開発におけるすべての行程を一貫して提供できる、ACCESSだからこそ私の求めるデータサイエンティスト像を実現できているのだと思います」

これからのデータサイエンス部

▲データサイエンス部のメンバー

データサイエンス部は、「データは新たな価値創造となる源泉であり、ACCESSの技術・製品・サービスに対し、その源泉から得られる知見を研究・技術者集団として科学的に見いだし、顧客の価値および人間社会に貢献する」というミッションを掲げている。

また、ACCESSは「IoTトータルソリューションとしてのデータサイエンス」という立ち位置に最も強みがあり、それを生かしてよりデータサイエンス部の活躍を広げたいと吉田。

吉田 「ACCESSには、IoTサービス開発に必要な要素技術がそろっていて、ACCESSConnectというクラウドサービスも持っています。将来的な展望になりますが、データサイエンスチームとしても、ACCESSConnectと連携したデータサイエンスプラットフォームを、サービスのひとつとして立ち上げたいという想いがあります。

また、現在はまだ一部署ですが、ゆくゆくは独立した事業部として、お客様のビジネスを科学的な視点から解決に導いていくことで、現在の企業社会に新しいパラダイムを展開するようなビジネスモデルも確立していきたいと考えています」

このようなスタンスで吉田を含むACCESSのデータサイエンス部は、これからもデータサイエンスの未来を切り開いていく。