周囲に支えられながら、スピード感を持って当たる開発業務

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▲2023年現在の杉山

──現在の仕事内容について教えてください。

デジタル推進部門内のイノベーションセンターにてAI・ARの研究開発を行っています。私を含めて全体で13人くらいの部署で新規事業に当たっています。お客様の要望を聞いて、提案、開発、納品までを一貫してチームで行っています。

AIはデータを集めて、一定のパターン、規則性があるかどうか、その規則性はどのようなものかを多くのデータ分析から見つけていきます。ARは実際の現実空間に3Dの映像を投影し、さもそこに実物のものがあるように見せていく技術です。 

この1年、ARの技術を使って実際のものと3次元データを重ね合わせて、データと実物との差がどの程度あるかを可視化するプロジェクトに従事しています。私がメインの担当として、センター長などにアドバイスをもらいながら開発しています。また同時に、月に1度くらい新しい案件の営業に同行し、試作品の製作なども行います。

──お仕事をする上でどのようなことを大切にされていますか?

開発の速度感を大切にしています。案件はどれも1年くらいのものが多いのですが、早く作った方がお客様に喜ばれますし、使われる可能性も高くなります。要件など変更があればすぐに修正、対応していきます。

裁量権の大きい環境でゼロから挑む。転職でつかんだ開発者としての道

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▲AIソリューション

──アビストで最先端の研究開発をされていますが、どのような経緯で入社されたのでしょうか?

アビストは2社目で、2019年に入社しました。今、開発の仕事をしていますが、実は経済学部出身で文系なんです。将来何をしようかと考えていた際、AIに興味を持ったんです。そこで、プログラミングの勉強を始めてみると、とてもおもしろく、この分野で就職したいと思いました。

ただ、文系出身であることと独学で身につけたプログラミングスキルだけでは、募集要件に合わない会社がほとんどで、やりたい仕事ができる会社を見つけることに苦労しました。就職先を探している中で、文系でもインターンを受け入れている会社があり、その最後に認められると入社できる会社を見つけました。 

──インターン時代はどのように過ごされたのでしょうか?

社内には個性豊かな人が多く、刺激的でおもしろい経験ができました。1カ月のうちに3つの課題を出され、解決するシステムを作って、最後にプレゼンテーションを行いました。その結果が評価されて、入社することができました。開発というやりたい仕事ができることに加えて、従業員への待遇も良かったので入社を決めました。

──入社してからの感想、またアビストへ転職することになった経緯を教えてください。

インターンで見ていた社内とはギャップがありました。開発が遅れている案件もあり、仕事が山積みにされている状態で、アサインされた仕事も新卒では難しすぎるものもありました。 

先輩方もサポートしようという雰囲気はあるのですが、自分の仕事に手いっぱいで丁寧に教えてもらえる時間は取れず、結局は自分で解決しなくてはいけない状況に追い込まれてしまいました。

入社後、1年くらい経ったときに、大学の友人からアビストで一緒に働かないかとの誘いを受けました。話を聞いてみると、AIソリューション事業が立ち上げのフェーズであり、当時の自分の技術が多く活かせそうな印象を受けました。しかも人数が少ないので裁量が大きく、おもしろい仕事ができそうだと感じ、転職を決めました。

──アビストに入社していかがでしたか?

事前に話に聞いていたように、「こういうものを作りたい」という夢だけがある状態でした。これからすべて新しく作っていくフェーズで裁量が大きく、希望通りに仕事に取り組むことができました。入社から3年半の間に、今まで大きく3つのプロジェクトに関わってきました。

1つ目がバンブーAI構築プラットフォーム。これはAIやプログラミングに詳しくない人でも、データがあればAIを作ることができるシステムです。2つ目がレタス苗の判定システム。3つ目が現在関わっているAR解析です。

これまでにない挑戦を。経験の積み重ねが今につながる

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▲レタス栽培システム

──今まで関わってきたプロジェクトで最も印象に残っているものはどれでしょうか?

レタス苗のプロジェクトです。レタスにはもともと、大きく育つ苗と育たない苗があります。プロの人が苗を見れば、一目で判別ができるのですが、アルバイトの人だとわかりません。それをAIの技術を使って、誰でもが判別できるシステムを作るという、レタスを育てる植物工場の案件でした。

同時にレタスの成長を予測するシステムの開発にも挑戦しました。工場ではレタスは1カ月かけてベルトコンベヤーを移動して、最後に収穫します。1日目、3日目など一定時間経過したレタスの真上から見た写真を取り、その成長具合を解析していきます。言葉で伝えるのは簡単ですが、データを集めることがまず大変でした。

レタスの写真を撮るのに、カメラを設置し、自動で写真を撮り、それを送信するシステムを「ラズベリーパイ」という小型コンピュータでつくりました。全部で24個も配線やプログラムなど全部ゼロから作ったので大変でしたが、とても良い経験になりました。初めての挑戦は貴重な体験で、とてもおもしろく感じました。

──経験を積まれて感じたことはありますか?

昔はプロダクトを作って完成させたら終わりだと思って喜んでいましたが、今は人に使ってもらうプロダクトをつくる難しさを知りました。社会を前進させるには、実際に使われなくては意味がありません。製作してデモに行って喜ばれても、実際に使われなくてはいけないので、作った結果どうなるのかをより深く考えるようになりました。 

企業に採用され、使われるためにはさまざまな人の決裁をもらわなくてはいけません。新規開発担当の方、デモを見てくださる方、予算の担当者、販売の方など、それぞれの方に違った観点や考えがあって納得してもらわなければ前に進めません。営業に同行する中で、データを追加したり、資料の見せ方を工夫したりするようになりました。

未来へ向けて──エンジニアとしての想い

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▲杉山が作成した撮影システム

──会社としてどのような存在になっていきたいか教えてください。

イノベーションセンターは新規性が高いので、導入してもらうには多くの障壁があります。ただそれを乗り越えれば世の中にない革新的なものになりますし、ARのシステム導入につながる大きな流れになります。何かひとつでも革新的な技術を世に生み出していければと考えています。

──これからの新入社員やエンジニアを目指す人へメッセージをお願いします。

エンジニアは作ることに夢中でどのように使われるか、使う人のことまで考えられていないことが多いように感じています。ただ、技術開発をしただけでは使われる場面は限定的になってしまいます。ビジネス視点を持って現場のニーズを捉え、製品まで落とし込む技術力を持った方と一緒に働きたいと思っています。

杉山をはじめイノベーションセンターが開発した製品が世に出て、多くの方の生活を支えることができる日をアビスト全社として目指していきます。