まったく別領域から飛び込んだWEB業界

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近年ますます競争が激しくなる採用市場。企業が最適な人材と出会うため、Webやインターネットを活用した採用支援サービスを提供しているのが天職市場だ。

32歳のときに天職市場に入社して、今年で6年目。塚田の現在の仕事は、サイトコンテンツの企画・提案とデザイナーがつくったデザインをもとに、それをWEBサイト上で閲覧できるようCSSやHTMLなどで構築し、クライアントの課題を改善していくことだ。

しかし、そんな塚田のフロントエンジニアの前の仕事は、建築業(建築板金工)で、まったく畑違いの職に就いていたから驚きだ。

塚田 「暑い日も寒い日も、一年中外にいました。もくもくと仕事と向き合う職人が自分には合っていたと思います。転職するときに、世間的にも盛り上がっていたIT関係・WEB関連の仕事に未来を感じて。職業訓練学校で基礎を学びました。

初めてコーディングしたWebページが想定通りに動いた瞬間の感動は今でも忘れられません。嬉しくて、自分が一番サイト使ったんじゃないかってくらい、毎日アクセスしてしまいました(笑)」

まったくの未経験から始めた業界。東京のWEB制作会社でコーダーとして経験を積み、結婚を機に長野へUターンし、同時に天職市場へ入社した。

塚田 「コーディングはとにかく数をこなすことで取得していきました。天職市場は社歴関係なく、企画やディレクション業務など手を挙げればさまざまな業務に挑戦できます。この環境に引かれ入社を決めました」

企業イメージを左右するユーザビリティやUXをつくり上げる

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フロントエンジニアとして、何千、何万行にも及ぶコードを書き、サイトに反映していく。サイトをつくり上げる正確なコーディングはもちろんだが、それ以上に塚田が重要視しているのはユーザビリティやUXだ。

塚田 「サイトのボタンひとつ、動きひとつでコンバージョンがガラリと変わってくるシビアな世界です。どんなにデザインが良くてもサイトが見にくかったり、操作性が悪かったりするとうんざりするでしょ?画面の向こう側にいるユーザーのことをいかに考えられるか。それが重要なんです」

訪れるユーザーにとって使い心地や使い勝手が良いサイトにする。コーディングというよりUXを構築していくイメージだ。サイトの動きひとつで先進性のある会社、ユニークな会社とイメージ訴求することもできるし、逆にユーザビリティが悪い=求職者に寄り添っていないと思われかねない。UX改善は企業イメージすら左右するといっても過言ではないと言う。

自社のサイト自体を持っていない企業、サイトはあるが反響に結びついていない企業など、クライアントの課題は多種多様。

「こういった見え方にしてほしい」、「動きのあるサイトがいい」──クライアントのニーズに沿って成果へつなげるため、採用コンサルタント(営業)やデザイナーとの連携力も必要だ。

塚田 「たとえばふわっとしたイメージがいいとか、きりっとしたイメージがいいとかありますよね。それは、コードを書き換えると画面上ですぐ表示できます。クライアントの要望をヒアリングしながら納品までPDCAを回していくんです」

塚田は現在、プレイヤーとしてだけでなく、チームメンバーの配置や進行管理、コンテンツの品質管理、クライアントとチームメンバーの橋渡しなどセクションのディレクターも務めている。チームメンバーの制作物のチェックや技術向上のため、塚田自らが教えることも多いと言う。

塚田 「コードのコロンやドットひとつ間違えると何千行と書いていたのに表示されなくなってしまいます。コードを別のものにすべて書き換えてしまい、イチからやり直したことも度々ありました。ちょっとした工夫やミスもすべてWEBページに答えが返ってくるところが、大変でもありおもしろいところでもあります」

「失敗を失敗と思わない、前向きというか楽天的な性格なのかもしれない」と語る塚田だが、同じミスを繰り返さないために次からどう行動するか――自ら常に考えていることでもあり、チームメンバーにも日ごろ伝えていることだ。

UX改善を通して、多くの出会いや天職に巡り合う機会をつくりたい

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サイトの読み込みスピードなどでユーザーにストレスを与えないことは大前提だが、塚田が目指すUXの在り方は、サイトを通じて多くの出会いや「天職」に結びつくきっかけを与えることだ。

サイトに訪れたユーザー(求職者)が入社イメージを描けたり、選考など、次のアクションへハードルを感じることなく進めたりできるサイトづくりを心掛けている。

フロントエンドエンジニアの仕事は、企画からデザインを経た最終段階の工程を担う。当然納期があるが、当初の予定よりだいぶスケジュールがずれるケースも多くある。限られた時間の中で最高のパフォーマンスを出すことが求められているのだ。

これまで塚田がフロントエンジニアとして手掛けてきたページ数は1000を超える。

塚田 「コンテンツの内容にもよりますが1ページあたり1時間~数日かかります。ページごとに作成を進めますが、基本的にはクライアントのサイトすべてを担当できるので、広い視野で改善点などを見つけやすいです」

そんな塚田は、コーダーだけではなくフロントエンドエンジニアとして、ユーザーとしての感性や感覚を日々磨くことにも力を入れる。プライベートにおいてもさまざまなWEBページを閲覧。いちユーザーとして感じたことや参考にすべき点は書きとめ、自らの業務に生かす。

IT系のニュースや使用ソフトのアップデート情報なども欠かさずチェックする。時には前職の同僚から情報を得ることも。目まぐるしく変化するIT分野だからこそ、知識を増やし自ら積極的に情報をキャッチアップし続けていくことが大切だと言う。

もちろん、塚田が得た情報や知識はチームメンバーにも共有。チーム全体でクオリティの高い制作物をつくり、成果を出し続けることが目標だ。

そんな塚田は、仕事のやりがいについて次のように話す。

塚田 「『これまでやったことがないような動きのあるサイトにしてほしい』という技術を問われる要望が来るとわくわくします。

自分が携わったサイトが世に出たときは嬉しいですし、何より納品後にクライアントから反響の声が聞けたときにやりがいを感じます」

チームメンバー全員が、+αのサービスを提供できる人材を育てる

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今年から天職市場は、コーディングなどの制作業務についてオフショア展開をスタート。ベトナムと国内の2軸で運用をしている。塚田は、国内(東京・長野)とベトナムを行き来し、人材育成に尽力する。

塚田 「文化や言葉の違いもありますが、ベトナム人メンバーが今後の事業展開のカギを握っていることは間違いありません。まずは日本でのルールや概念を伝えることからスタートです。彼らとコミュニケーションをとりながらオフショア展開を成功させていきたいですね」

エンジニアと聞くとどんなイメージを持つだろうか。パソコンにかじりついて黙々と作業している姿を思い浮かべる人も少なからずいるはずだ。そんなイメージを、塚田は払しょくしたいと言う。

塚田 「可能な限りチームメンバーや他部署の人に積極的に声をかけることを意識しています。黙々と作業しようと思えばできてしまいますが息もつまります。

やはり仕事はひとりではできません。“ありがとう”や“お願いします”などちょっとした声がけを意識して仕事がお願いされる・しやすくなる関係づくりを図っています」

これまで取り組んできたUXやユーザビリティ改善はWEBマーケティング全体に領域を広げ、Indeed運用などを担うチームもまとめている。アクセス解析やABテストの実施など、納品後の効果検証も行うことでより成果につなげられるのだ。

塚田 「私たちの仕事は納品して終わりではありません。チームメンバー全員が+αのサービスを提供できるよう、後輩を育てていきたいです」

まったく別の領域からWEB業界に飛び込み、「天職」に巡り合えた自身だからこそ提供できるUXデザインで採用支援をしていく。

新たな価値を生み出すために、塚田の挑戦はまだまだ続きます。