コア・バリュー、そして働くメンバーたちの笑顔に強く共鳴した
大学進学で上京した福岡は、東京をメインに就職活動を行っていました。自分自身の将来と向き合う中で「地元に戻る選択肢もあるよな」と、宮崎での就職活動を始めたのをきっかけに、MANGOの存在を知ります。
福岡 「MANGOのコア・バリューである『チームワーク・責任感・挑戦・笑顔』が、人生で大切にしたい価値観に近かったこと、メンバーそれぞれがコア・バリューを体現していることに感銘を受け、入社を決めました。
それから『相手も笑顔にしているか』という言葉が好きです。組織の中で人と関わり合いながら、お互いに気持ち良く仕事をするってとても大切なことだと思っています。身近な人たちを大切にしながら、その人たちを笑顔にする仕事をしたい。人を大切にする社風と、それに共感した方々が集まっているのであれば、自分にも合う会社で、長く勤めることができるかなと感じたんです」
入社後は、広告主の課題解決・ビジネス成長をミッションとする、デジタル広告運用コンサルタントとしてキャリアをスタートさせます。
福岡 「広告運用コンサルタントは『存在しない正解を見出す』というおもしろさがある反面、大切な広告費を預かっていることから責任は重いんです。一人で複数社担当するので、当然忙しくもなります。広告主によって求められる内容も違い、取り扱っている商品も違う。常に依頼が複数発生して、仕事の進め方もわからないことだらけでした」
最初の壁にぶつかり、わからないことだらけの中、福岡の軸になったのは入社時研修の一環で同期と作り上げた「自主的にまなぶ、まねぶ」という宣言でした。
福岡 「わからないことで頭を悩ませている時間がもったいない。だからとにかく聞いて、学んで、真似しよう。そんな想いを込めた宣言でした。先輩たちへも『私、ガンガン質問するんで!』と公言して、常にいろんな先輩のデスクを飛び回っていたと思います(笑)」
「わからないことは誰にでも質問できる環境」を自らつくり上げ、コンサルタントとしての知識を身につけていった福岡。一方で、先輩の負担になっているのではないかと、悩んでいた時期もあったといいます。
福岡 「トレーナーからは、『福岡が先輩にもらった時間は、後輩に割いてあげればいいんだよ』と後押ししてもらいました。そんなMANGOの文化と、何よりも先輩方の優しさに支えられたから、壁を乗り越えてこられたんだと思います」
常に前を向いて、相手に寄り添って伴走していく。それが自然で自分らしい
2年目を迎えた福岡は、新入社員のトレーナーに抜擢されます。不安もありながら、自身のキャリアの選択肢を増やすため、挑戦することを決意します。
福岡 「いざトレーナーになってみると、上手くいかないことだらけでした。トレーニーからの鋭い質問に対して、答えは思いつかないけど、恥ずかしいから曖昧な上辺だけの回答しかできない。トレーナーとして何をすればいいのかわからない。そんな状況でした。自分がダサすぎて情けなくて、何よりトレーニーに申し訳なくて。私には向いてないんじゃないか、とまで考えるようになりました」
そんな福岡に前を向かせてくれたのは、1年目のときに宣言した「自主的にまなぶ、まねぶ」でした。先輩から教えてもらったことを参考にしたり、話し方や目の付け所を真似してみたり。そこから学ぶこと・気づくことも多く、繰り返していくうちにネガティブな思考から抜け出すことができたといいます。
自分が「学ばれる、真似される」立場になり、広告運用の知識やテクニックだけでなく、仕事の進め方や向き合い方を伝える大切さを知った福岡。今では、自身を育ててくれたトレーナーの意図や想いを理解できるようになった気がすると語ります。
福岡 「たとえば相談を受けたとき、メンバーの成長につなげるためにどう答えるか、どうサポートするかを一番に考えるようになりました。『私はこうだけど、他の人はこうやっていて、あなたがやりやすい方法を探そうね』とよく伝えています。
具体的な運用スキルなどに関しては、私の知識や経験からは話すことができます。ですがわからないこと、知らないこともたくさんあって、そんなときも『一緒に考えよう』というスタンスでいて、寄り添って一緒に走っていこう、と伴走する。その方が自分らしく、自然だと感じます」
独自の「仕事スタンス」がカギ。誰もが自分らしく働ける環境をつくる
トレーナーとしての経験値を積んだ福岡は、3年目を迎えるタイミングで自身のチームを持つことになります。リーダーとしてのキャリアをスタートした矢先、当時トレーナーを担当していたチームのメンバーが仕事に悩み、1週間の休暇を取ることに。
福岡 「休暇中、メンバーは自分自身としっかり向き合っていました。『自分はこういう人間だ』と整理し、今回の悩みの原因や『ありたい姿』を自分の中で腹落ちさせて、戻ってきてくれたんです。メンバーの力強い姿に感動しました」
その後のメンバーの変化を見ていた福岡は、「自分らしい働き方」を見つけた人はこんなに楽しそうになるんだと気づかされたといいます。そして、この出来事は福岡にとって「理想のリーダー像」をカタチづくるきっかけとなりました。
福岡 「一人ひとりが自分らしく働ける環境を整えること、その働き方を一緒に模索することこそが、リーダーの仕事だと。これをきっかけに、リーダーである自分がどうあるべきかを考えるようになって、頑張ろうと思えるようになったんです」
そんな強い意志を持つ福岡がリーダーを務めるチームには、①何でも声に出す ②チームで仕事をしているという意識 ③心も体も元気な私たち ④いかなるときも目的を明確に ⑤一人ひとりあふれる存在感 ⑥視座・視野高く、しなやかに、を掲げた独自の「仕事スタンス」があります。
福岡 「2021年の10月ごろ、コンサルティング課の組織編成が少し変わりました。私のチームは『安定感がある』と評価され、メンバーの入れ替わりもなかったんです。評価は喜ばしいことでしたが、チームとしての変化が生まれないので、メンバーのモチベーション低下を危惧していました。
そこでチームとして大切にしたいことをメンバーと一緒に言語化し、共有しようと考えたんです。事前にコンサルティング課の方針とずれてないかをマネージャーと相談し、アドバイスをもらいながら作り上げました。お互いの価値観を言語化して共有していくことが、働きやすい・働きたくなる環境づくりの第一歩だと思っています」
それぞれが輝き方を見つけることで、MANGO全体が輝くように
常に相手の笑顔のためを考え、リーダーとしてできることを模索し努力し続ける福岡。そんな彼女が考える「マネジメント」とは。
福岡 「常に相手を主語に置いて、『笑顔』を引き出せるように考えています。周りが楽しそうに働いていると、自分もその分エネルギーをもらえますし、積極的に行動している人を見ると自分も頑張ろうと思えるのが嬉しいんです。
仕事は人生の中で大きなウエイトを占めるので、それが嫌なことになってしまうと、もったいないと思います。人生の中で意味をなすものになってほしいと思うから、その人らしさとか、その人が気持ちよく働ける環境づくりをしたいです」
理想の環境づくりには「対話」が大切だと語る福岡は、対話スキルアップに向けて、セミナーに参加したり本を読んだりして知見を広げるほか、先輩に相談するなど試行錯誤しながら取り組んでいます。今後の目標について、次のように続けます。
福岡 「私もリーダー経験はやっと1年で、マネジメントについては勉強を始めたばかり。目の前の課題も初めてのことだらけで、どうすればいいか悩むことは多いです。でもそれを蔑ろにすることなく、1年目のときのように一つずつ経験値に変えて、メンバーの一人ひとりの性格やモチベーションも考えつつ、一緒に解決していけたらいいなと思っています。
時間はかかりそうですが、一人ひとりが自分で考えて、自ら働きがいのある環境づくりに取り組むようになれば、会社としても組織としても、すごく輝くと思うんです。そういう環境を目指す同じ目標を持っているメンバーと一緒に、これからも環境づくりに取り組んでいきたいですね」
自らの手でチャンスを掴み、時にはメンバーに支えられながら、自身が進む道を開拓してきた福岡。一人ひとりが輝き、笑顔が伝播する場所を目指し、これからもメンバーと共に挑戦を続けます。