フロントからバックエンド、マネジメント…大手で磨いたエンジニアキャリア

ー今日はよろしくお願いいたします。まず、城さんの経歴について教えてください。

城 「早稲田大学を卒業後、新卒でデザイナーとしてヤフーに入社しました。その後、DeNAでフロントエンドエンジニアとして働き、リクルートライフスタイルを経て、2016年11月にTHECOOへ入社しています。DeNAやリクルートでもリードエンジニアを経験していたので、リーダー経験は多いです」

ー学生時代の経験からまずお聞きできればと思います。プログラミングはいつから始められたのですか?

城 「大学1年生くらいからです。先輩が起業をした際にシステムの担当をしていました」

ープログラミングを始めた後に、起業のお手伝いをしたのですか?

城 「いや、最初は営業をしていました。ただ、営業は向いていなかったので、別の先輩がプログラミングをしていたこともあり、他にできることがなかったのでプログラミングに挑戦しました」

ープログラミングを始めたきっかけは先輩ですか?

城 「そうですね。あとは、友人がプログラミングをしているのを見て、『おもしろそうだな』と思ったのもきっかけのひとつです。先輩が会社を売却した後は、現・Fanicon事業本部 事業本部長の星川君と一緒にWebサービスを作ったり、ベンチャーのインターンでプログラマーとして働いていました」

ー就職活動では、どんな企業や職種に応募したのですか?

城 「最初は外資系の技術営業を目指していました。ただ、最終面接前にリーマンショックの影響で採用がストップになってしまい……。他の選考は受けていなかったので結構焦りました(笑)」

ー採用ストップからヤフーへ入社した流れについて教えてください。

城 「進路について悩んでいた時に、ヤフーでエンジニアとデザイナーの合同面接が実施されると聞き、参加しました。エンジニアかデザイナーで悩んでいたのですが、学生時代の経験を活かしつつ、ユーザーの一番近い部分で働きたいと思い、デザイナーでの就職を決めました」

ーデザイナーはデザインとコーディング、どちらがメインだったのですか?

城 「コーディングです。JavaScriptメインで、画面が動くところをプログラミングしていました。また、美大出身の先輩にデザイン部分も教えてもらっていたので、簡単なデザインであれば作れます。『Fanicon』のスプラッシュ動画は僕が作りました。学生時代のプログラミング経験を活かしつつ、デザインも教えてもらっていたので、デザイナーとコミュニケーション取るのは得意です」

ーヤフーでの経験を経て、DeNAに転職された理由を教えてください。

城 「デザイナーとして働いていくなかで、プログラムをもっと書きたいと思ったのがきっかけです。当時、DeNAはソーシャルゲームで急成長していたので、人事に直接電話をかけて面接をしてもらいました(笑)。偶然にも入れてもらい、フロントエンドエンジニアとしてゲーム画面の作成などを経験しました」

ーヤフーやDeNAでは、バックエンド側は経験されたのですか?

城 「ヤフー時代は趣味でバックエンド側を触っていましたが、実務では経験していません。DeNAではフロントエンドエンジニア中心ですが、バックエンドも触っていました。新規事業やリードエンジニアも経験しました」

ーリードエンジニアを経験されたなかで、リクルートライフスタイルへの転職。この経緯についても教えてください。

城 「フロントエンドエンジニアとして働いていたので、バックエンド側の深い部分やインフラ側に手が出せなかったのが理由です。将来自分でサービスを作るには、インフラ側も経験しておく必要がありました。DeNAだとインフラ部隊は部署が分かれていたので手が出せず、異動も難しかったので転職を決めました」

ーなるほど。リクルートライフスタイルに転職して学んだことを教えてください。

城 「デザイナーから始まり、フロントエンドエンジニアを経てバックエンドの経験を積めたので、キャリアとしては戦略通りでした。リクルートライフスタイルでは、少しだけマネジメントの部分を学ぶことができました。自分の考えを伝えるための話し方や資料の作り方・チームの作り方などを学びました。今でも参考にしています」

PMが絵を描き、エンジニアが形にする。すべてはプロダクト成功のために

ー次に、DeNA・リクルートライフスタイル・THECOOでリードエンジニアを経験した城さんが考える、「リードエンジニアとしての役割」を教えてください。

城 「作りたいものに対して、どれだけフォーカスすることができるか。余計なことを考えずに、どれだけプロダクトにコミットができるかが大事だと思っています。また、PMやデザイナー・エンジニアが実力を120%発揮できるように、環境を作ってあげることも同じくらい大事ですね」

ーエンジニア以外ことも考えるのですね。

城 「考えます。例えば、『デザイナーのこと分からないからちょっと……』みたいな対応は良くないです。フロントエンドエンジニアとしての目線だと、デザイナーがどうすれば力を発揮できるかを考えて実行に移す。サーバーサイドエンジニアとしては、フロントエンドエンジニアがどうやったら生産性を上げやすくなるかを考えます。プレイヤーとしては、このようなことを考えて仕事をしています。リードエンジニアとしては、すべてプロダクトのためを考えて日々業務に取り組んでいます。もっと言うと、ビジネスサイドや経営陣も含め、会社全体がプロダクトの力でうまく回っていくように日々考えています。ビジネスとしてどうやったら売りやすいプロダクトになるかを考えながら、PMの思考が制限されないようにどうしたらいいか、などを考えるのもリードエンジニアとしての大事な役割だと思っています」

ーエンジニア目線だけではなく、他部署の視点も含め、プロダクトのために何ができるのかを考えるのがリードエンジニアとしての役割?

城 「そうですね」

ーそこに経営の視点は入ってくるのですか?

城 「そこまで考えることができる人が、CTOやVPoEなのかなと思っています。ただ、今はプロダクトにフォーカスした方が会社の成長が早くなると思っているので、経営の視点はまだ考えないようにしています(考えられないだけかもですが(笑)」

ー次に、THECOOではどのような形で業務を進めているか教えてください。

城 「入社初日はアカウントを作ってもらったり、社内の雰囲気を含めたインプットが中心ですね。その後、環境構築をしてもらい、徐々に業務に入ってもらいます」

ーありがとうございます。PMとエンジニアの関係を教えてください。

城 「仕事の進め方としては、PMが絵を描き、エンジニアが形にします。PMが考えきれないところに関しては、デザイナーやエンジニアが埋めていきます。どう作るかに対しては自由度が高いですが、一方で責任は大きいですね」

ーなるほど。城さんから見て、どのようなエンジニアが多いと感じますか?

城 「インプットからアウトプットのリードタイムが短い方が多いです。議論しながら物事を前進できるエンジニアが多いと感じます」

ー少し話は逸れますが、城さんはレビューを丁寧にしているイメージがあります。

城 「メンバーに合わせて指導はしています。任せた結果ミスを実体験した方が成長するメンバーもいれば、しっかりとレビューした方が伸びるメンバーもいます。すべてはプロダクトの成長のために、指導の仕方を変えています」

ーありがとうございます。話しを戻します。PMとエンジニアの関係について、もう少し詳しく教えてください。

城 「先ほど、『PMが絵を描き、エンジニアが形にします』と話しましたが、イメージとしてはWhatをPMが決めて、Howをエンジニアが決めるといった関係をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。プロダクトを考えるのはPMで、プログラミングについて考えるのはエンジニアです。明確な分業をした方が、スピード感を持ってプロダクト作りができると考えています。もちろん、エンジニアがプロダクトについて考えて、意見出すのはウェルカムです」

ー細かい技術は誰が決めているのですか?

城 「エンジニアです。仕様の中身や最適な技術に関しての決定権は、エンジニアにあります」

ーなるほど。これらの考え方はどこで学んだのですか?

城 「歴史からですね。多数決だとスピード感を出すのが難しいことは、歴史が証明しています。専門性を持って、業務に取り組むことが大事だと考えています」

ーその際の共通認識は……?

城 「良いプロダクトを作るためです。素早いサイクルで回すために、エンジニアに気持ちよく働いてもらうことが、マネジメントの腕の見せ所だと思います」

プロダクトをより良くしたい。エンジニアたちの誇りを昇華させるのが僕の仕事

─エンジニア組織の雰囲気は?

城 「プロダクトを良くしていきたい、と思っているエンジニアが多いですね。技術が好きなのは大前提として持っていて、そのうえでプロダクトを良くしていくことにやりがいを感じるエンジニアが多いです」

─プロダクトを通して世の中をよりよくしていきたい、という方は、求める人物像として合致しますか?

城 「合致します。プロダクトの先まで見据えて業務に取り組んでくれるのは嬉しいです。ただ、Mustではないです。プロダクトをよりよくしていくために誇りを持ってもらうことが大事ですし、彼らの誇りをビジネスやプロダクトに昇華させるのは僕の仕事であり、マネジメントの仕事です」

─技術に対して、城さんが大事にしている考え方を教えてください。

城 「各論に陥りすぎないことが大事です。細かいところだけを気にしすぎるのではなく、全体を加味したうえで細かい点を気にすることが大切だと考えています」

「Fanicon」の成長が業界の成長に繋がる。だから「できっこない」に挑み続ける

ー次に、エンジニアとしてTHECOOで働く魅力を教えてください。

城 「私自身は仕事を進めていくなかで、何かしら歴史を一歩進めることにおもしろみを感じています。『Fanicon』は、まさにエンタメ業界を一歩前に進めることに貢献できるサービスだと思います。また、当社のVisionやMissionとリンクしているサービスでもあります。歴史を一歩進めるサービスに関わりたい方には、やりがい溢れる環境だと思います」

ーMission/Visionとリンクしているサービスで、エンタメ業界を一歩進めることができるサービスが魅力的ということでしょうか。

城 「そうです。新たな産業になりうる可能性が『Fanicon』にはあると感じています」

ー他にはありますか?

城 「プロダクトにフォーカスできる点です。雑務などが極力排除されている環境なのは当然として、エンジニアがプロダクトを作るためだけにフォーカスできるのが、会社の文化として成立しています。プロダクトをよりよくすることだけを考えられるのが、魅力だと思っています。プラスアルファとして、自分のキャリアについても考えて業務に取り組めるのも魅力のひとつだと思います」

ー『Fanicon』をどのようなサービスにしたいと考えていますか?

城 「先ほどのTHECOOで働く魅力と被りますが、業界を一歩前進させられるサービスにしたいと思っています」

ー他にはありますか?

城 「少し大きな話になってしまいますが、今の日本を変えられるサービスにしたいと思っています。日本は成長が停滞しています。人口減の影響もありますが、IT化が遅れているのも大きな要因だと思います。今までの流れを変えないといけないなかで、ITに対する考え方を変える可能性が『Fanicon』にはあると思っています」

ーTHECOOのVisionである 【「できっこない」に挑み続ける】にも合っていますね。

城 「そうだと思います。『Fanicon』はTHECOOのカルチャーと合致しています。会社のVision/Missionに共感してくれるエンジニアと一緒に働けたら、とても嬉しいです。
『Fanicon』の成長の先は会社の成長であり、業界の前進だと思います」

ー「Fanicon」の成長はエンタメ業界の成長。そして、ITへの考え方を大きく変える可能性がある。

城 「そうだと思っています」

ーお忙しいなか、インタビューありがとうございました!

城 「こちらこそ。ありがとうございました」