実務経験ゼロからのスタート。任せてもらえることが大きな経験・成長になる
総合メディカルに中途入社して以来、経理部東京駐在のメンバーとして、総合メディカルグループの経理業務に携わっている安田さん。資格や経験を重視されることも多い経理業務にまったくの異職種から転職、入社わずか1年目でありながらも、総合メディカルグループ全体の連結決算に関わる業務などを主に担当しています。
「経理部には、請求書の処理などいわゆる日常業務や税務に関わる業務もありますが、私自身は主に連結決算関連業務を行っています。福岡本社と連携をとりながらの日本基準連結決算作業や、IPOに向けたIFRS(イファース)導入のグループ会社支援に携わっています」
IFRS(イファース)とは、国際財務報告基準(International Financial Reporting Standards:IFRS)のことで、国際会計基準審議会が策定する会計基準です。IPOに向けた取り組みとして、海外の方にも広く総合メディカルを知ってもらえるように、グループ会社全社での適用をめざし、2022年前半にプロジェクトを立ち上げ、推進しています。その中でも株式会社文教と株式会社ルフト・メディカルケアの2社が安田さんの担当です。
「入社後すぐは各社の経理担当者のサポートがメインでしたね。IFRSを基準に適用するには、これまでやってきた経理業務とまったく異なるやり方をしないといけない部分や1から作っていかないといけない部分も多く、まずそれをご理解いただくことからのスタートでした。どんなふうに対応すればいいのか、実際の作業内容などについても一つずつ指導するなど、導入に向けての支援に尽力しました」
支援業務も落ち着いてきた今は、IFRS基準での連結決算業務を福岡本社と連携して進めています。
厳しい転職活動の中で、ここならきっと活躍できると感じた総合メディカル
大学卒業後、IT企業に入社。システムエンジニアとしてキャリアをスタートさせた安田さん。学生時代にもまったく意識したことがなかった経理業務に興味を持つようにきっかけは、新製品の開発プロジェクトへの参画だったと言います。
「もともとは新製品の開発ブロジェクトのシステム担当として、プログラミングや可動部の検証などを行なっていました。新たに何かを開発するということは、やはりコスト面への視点は避けて通れません。その中でも財務数値に注目する機会が多かったこともあり、企業がどのように数字を作っていくのか?ということ、いわゆる経理業務にしだいに興味を持つようになり、本腰を入れてやってみようと、勉強を始めました」
その後、公認会計士資格取得のため、前職を休職。残念ながら資格取得には至らなかったものの、ITよりも経理の方が自分には向いているんじゃないか?との思いを抱くようになり、経理担当での転職をめざすようになったと言います。
「経理業務はまったくの未経験ということもあり、自分がどんなことができるのか?ということをきちんと示す必要があると思いました。また、少しでも自分ができることの幅を広げたいとの思いもあり、日商簿記とExcelの資格を取得したんです」
そんな安田さんと総合メディカルとの出会いは、転職エージェントからの紹介でした。
「中途で異職種からの転職ということもあり、とにかく経理の経験をどんどん積んで少しでも早く成長したいという気持ちが強かったんです。業界についてはとくに絞り込んでいない状態で総合メディカルの面接を受けたのですが、未経験であってもいろいろなことを任せてもらえそうな手応えを感じたことが大きいですね。
また、面接を進めていく中で、担当してくださった総合メディカルの人たちが親身に話を聞いてくださり、この人たちと一緒に働きたいと思ったことも、総合メディカルに入社する決め手になりました」
正直なところ、未経験での経理業務への転職活動は厳しさを感じることも少なくなかったという安田さん。そんな中、経理未経験でも活躍の場があると感じた総合メディカルへの入社は、大きな一歩となりました。
前向きに取り組み続けることで、気がつけば不安が払拭されていた
実務経験ゼロでの入社から10カ月。まったくの未経験職種へのチャレンジは、やってみたいという前向きな気持ちが大きかったとはいえ、不安に思う部分もあったと言います。
「転職活動の際にも感じたことですが、経理業務は経験が重視される仕事だと思います。資格取得するなど、自分なりに勉強してきたとはいえ、自分の知識が本当に実務に役立つのか?ちゃんと他のメンバーについていけるのか?やはり不安な気持ちがありました。だからこそ、周りの方々のサポートが本当にありがたかったですね。
先日『計算書類』という法律にのっとって作成する書類の一部を担当し、自分が作ったものを監査法人にチェックしてもらいましたが、これは自分にとって大きな経験になりました。こんな経験ができるようになったのも、日々の業務一つひとつの積み重ねであり、周りの人たちのあたたかいサポートがあったからだと実感しました」
入社当時抱えていた不安も、日々の業務に取り組んでいく中で少しずつ払拭されていったと話す、安田さん。
「経理の業務とは関係ないんですが、入社して驚いたのが、総合メディカルの『あいさつ』なんです。会社の理念というか、大前提の考え方として『ネガティブな言葉は使わない』というのが徹底されていて、だから『お疲れ様です』といわず『お元気様です』っていうんです。
メールの一文目も『お疲れ様です』ではなくて『こんにちは』。次第に慣れて、前向きな気分になれる総合メディカルならではのカルチャーだと今では思いますが、当初は衝撃でしたね」
前職ではオフィスに出社してもほとんど会話をすることがなく、要件もチャットで済ませることが多かったけれど、総合メディカルのオフィスは適度に賑やかで活気があって、周りの人たちとも気軽に会話できるのも仕事のしやすさにつながっていると言います。
「総合メディカルの経営理念の中に『わたしたちの誓い』というものがあり、これは社員がめざす生き方を表しているのですが、ここにある言葉一つひとつに社員それぞれが共感し、体現していることで、総合メディカルらしい雰囲気が作られているように思いますね」
成長できる環境だからこそ、もっと貢献できる自分でありたい
転職からもうじき1年を迎える今、未経験からの転職活動をあらためて振り返り、周りの人のサポートや環境があったからこそ、成長できたと語る安田さん。業務を通じてさまざまなことを経験させてもらったり勉強させてもらったりする機会に感謝しつつ、そこに甘んじてはいけないとも言います。
「自分自身、総合メディカルならいろんな経験や勉強をさせてもらえそうだと入社を決めたけれど、そんな環境だからこそ、自分も会社や周りの人たちに貢献していかないといけないと思うんです。たとえば、前職で培ったITの知識やExcelなど自分の強みを生かしつつ、さらに学びを深めつつ、業務に携わっていきたいですね。
入社するまでは日本基準の勉強しかしていませんでした。IFRSについては、日本基準とどういった差異があるのか、会社としてどういった対応が必要なのかなど、今も学びを深めているところです」
未経験でも活躍できる場が用意されているからこそ、一つひとつの経験を糧にしつつ、自らも積極的に学びを深めていくことで、さらなる価値を作り上げていく。自分の任された業務に真摯に向き合い、前向きに取り組んでいくことは、大きな成長につながる。たとえ未経験からのチャレンジであっても、プロフェッショナルとして活躍できる未来がある。
そんな未来を見据えながら、これからも安田さんの挑戦は続きます。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです