モノづくりが大好きで、ロボット製作に熱中した学生時代

2019年4月にソフトバンクへ入社した佐藤 綱祐は、2020年現在、先端技術推進部で働いています。

最新技術に基づく新規事業の企画提案や、技術調査・検証、実証実験の推進が主な業務です。

入社2年目ながら技術的に専門性の高い知識が必要な部署に配属された背景には、学生時代にロボット製作に携わってきた実績があります。

機械整備士として働く父の影響もあり、幼い頃からモノづくりに興味があった佐藤。高校生の頃から、ロボットやデバイスを自主製作してきました。

そして、大学4年生からはじまる研究室では、本格的にロボット製作に取り組み始めました。

特に力を入れたのが、バレーボールのスパイク練習に活用されるブロックマシンの開発でした。

佐藤 「ブロックマシンは世界最高レベルのブロックを再現できるので、全日本代表チームの練習にも使用されています。大学4年から6年間製作に関わり、メディアにも取り上げられました。トップクラスの方々に今も継続的に使ってもらうことができ、達成感がありますね」 

ロボットの製作活動に打ち込む一方で、ロボットを製作できる会社に就職したい、と思っていたわけではないと佐藤は言います。

佐藤 「ロボット作りで成果を上げたからそのままロボット製作のキャリアを積みたいとは考えていませんでした。

作ることが目的ではなく、作ったものが活用されて価値を生み出すことにモチベーションがあったんですよね。例えば良いロボットを作ったとしても、それがどこに置かれて誰が使うのか分からないとすれば、それは自分にとって魅力に感じないと思ったんですよね。

だからこそ、技術的な知見を広めながらも、事業開発や企画といったビジネスサイドに関われる仕事に将来は就きたいと考えていました」

地方創生インターンシップへの参加をきっかけに、ソフトバンクと出会う

佐藤は博士課程まで進んで技術を追い求めていたからこそ、社会で実際に起きている問題を知り興味の幅を広げたいと考え、ソフトバンクのインターンシップ「TURE-TECH」に応募しました。 

TURE-TECHは、革命を必要とする日本の現場でリアルな課題に触れるとともに、ICTを活用した課題解決の提案を自治体に行うプログラムです。

佐藤が参加した2016年の第1回では、長野県塩尻市を訪れました。市内の婚姻組数減少という課題を解決するため、2日間東京で事前研修をした後に、5日間で現地でヒアリングや市長へのプレゼンを行いました。

佐藤 「TURE-TECHにおける1番の学びは、異なるバックグラウンドや考え方を持つメンバーが多い中で話し合いを進めていくことの難しさでした。それぞれのベクトルをうまく揃えながら、チームとしての課題抽出や考察に持っていくのがすごく大変でしたね。今の仕事もそんな感じで進めているので、学生時代に経験できたのは良い機会だったと思います」 

TURE-TECHに参加して佐藤がソフトバンクに抱いた印象は、スピードが早いということでした。

佐藤 「社員の仕事にかける意気込みが、すごく伝わってきたんです。初動も早いし、完遂までスピード感がある。さらに、納得できるまでしつこいくらい徹底的に考え直せる人たちが集まっているという印象を受けました。それが、ソフトバンクという会社がここまで大きくなった理由なんだと思いましたね」

参加から数年が経ち就職活動が始まった頃、佐藤はTURE-TECHがきっかけでつながったソフトバンクのエンジニアや事業開発者など多くの社員と話す機会を得ました。そこでキャリアの相談をした結果、ソフトバンクへの入社を決意することになります。

佐藤 「私は博士課程に進学していたので、技術力は通用すると自負していた一方で、ビジネス経験はありませんでした。スピード感があって面白い事業を次々に手掛けているソフトバンクで経験を積むのはどうかと誘っていただいたんです。

実際に、TURE-TECHの参加後にソフトバンクが始めた事業には自分がやりたいこととリンクするものもあったので、入社を決意しました」 

2019年4月にソフトバンクへ入社した佐藤は、ネットワーク関係の先端技術を活用した新規事業の企画を行う部署に配属されました。その後2019年10月から、ソフトバンクやトヨタ自動車株式会社などとの共同出資会社である「MONET Technologies」(以下、MONET)に携わることになります。

TURE-TECHでの経験が生きたMONETのプロジェクト

2019年10月から2020年3月まで、佐藤はソフトバンクの中でも大きな新規事業の一つであるMONETに携わりました。 

MONETは、移動に関わる課題の解決や新しい価値の創造を目指す会社です。自動運転社会の到来に向けた基盤を構築し、移動に関わる課題を解決するため、自治体とも協力しながら事業を進めています。

MONETでは、これまで使ったことのない技術を用いた開発など、分からないことが多くありましたが、その都度勉強して、理解を深めながらプロジェクトを進めていきました。

そして佐藤は、MONETと協定を結んでいる自治体に頻繁に足を運ぶことも大切にしていたと言いす。

佐藤 「実証実験やヒアリングのためだけでなく、定例ミーティングの際もオンラインではなく、直接会いに行くことを大切にしていました。自治体の方と直接会って話す方がミーティングをスムーズに進められましたし、泥臭く何度も現場に行って話したからこそ、得られるものもあったと感じています」 

MONETでの仕事の進め方や自治体の課題抽出には、TURE-TECHの経験が生きたと佐藤は振り返ります。

佐藤 「短期間でゴールへ到達するためにメンバーに動いてもらうのは大変でしたが、常にメンバーの士気を高めながら歩むことを意識していました。

例えば、メンバーのモチベーションを高めるために、自治体が抱えている思いをそのまま伝えるようにしていましたね。最終的に何を解決するために実施しているプロジェクトなのかを丁寧に共有することで、全員のモチベーションを維持できたと思います。 

現地に足を運ぶことの大切さや、メンバーの意見をうまくまとめてゴールへ向かうことの難しさなど、振り返ればTURE-TECHでの経験が今でも生きていると思いますね」

優秀な先輩に囲まれながらチャレンジできる環境で、さらなる成長を目指す

佐藤は、孫正義の後継者育成・発掘機関であるソフトバンクアカデミアなどにも積極的に参加しています。社内外の意欲的な人材が参加するソフトバンクアカデミアには、TURE-TECHと似た理由で応募しました。

佐藤 「課題は自分が知識のある範囲内でしか出てこないと思っているので、常に知識の幅を広げていきたいと考えています。入社時にソフトバンクアカデミアの存在を知り、さまざまな領域で突出した知識やスキルを持っている人に会うことで今まで知らなかった世界が見えてくると思ったので、応募しました。 

他にも、勉強会に参加したり、Facebookでイベントの参加者とつながって幅広く情報を仕入れたりしています。業務の範囲内で思考が閉じないよう、常日頃からアンテナを張ることが重要だと考えているからこそ、意識的に交流の場を持つようにしていますね」

2020年4月から所属している部署では技術ベースの新規事業の企画を行うため、深い専門知識の他に技術の広い知識が必要です。さらに、コミュニケーション力や、企画を通すための提案力など、複合的な能力も求められます。 

現在の自分には不足している部分がまだまだあると感じる一方で、周囲に優秀な先輩が多いため、日々その先輩方から学べることはソフトバンクの魅力の一つであると言います。

佐藤 「今はとにかく全部勉強中だと考えて、先輩の真似をしながら知識をつけて、チャレンジする日々を送っています。

新事業について上長に提案する機会もたくさんあるので、積極的に手を挙げて提案するようにしています」

佐藤は今後の目標として、企画も開発もできる人材になりたいと考えています。

佐藤 「企画力ももっと高めていきたいですが、やっぱり自分で手を動かして開発したいとも思っているので、上司にその意向を伝えているところです。 

今はまだ、人生をかけて自分が熱中できるものを見つけられているわけではないので、いろいろなフェーズやレイヤーで仕事をしたいと考えています。その中で、熱中できるものを見つけていきたいですね」

常にアンテナを張り、人材交流の場を通じて思考の幅を広げながら、目の前の業務に対しても積極的にチャレンジする佐藤。

これからも貪欲に成長を求めながら、熱中できるものを探していきます。