“お膝元”にいるからこそ、見えてくるもの──エンバウンドの日常

▲秘書の南嶋の意見を取り入れて作られたメインユニットSPRiNGS(スプリングス)のライブ衣装

各地域でトークイベントやライブ活動を重ねている『温泉むすめ』プロジェクト。一つひとつのイベントの裏側には、入念な事前の準備が行われています。そうした細やかな準備や段取りについて、常に代表の橋本の傍で動いているのが「裏方」の代表格ともいえる秘書の南嶋です。

渡辺 「今回は、いつも間近で橋本さんを支えていらっしゃる秘書の南嶋さんを交えての対談ですので、ある意味、エンバウンド社の日常も垣間見られそうですね。ちなみに、南嶋さんは日々、秘書としてどのようなお仕事をされているのでしょうか?」

南嶋 「私自身、基本的に橋本が『温泉むすめ』プロジェクトやその他に経営している数社の仕事も含め、業務が円滑に進むようにさまざまな雑務をフォローしています。また、『温泉むすめ』ではライブやイベントで使用する衣装の管理、各温泉地にお送りする等身大パネルやオリジナルグッズの発送なども担当しています」

渡辺 「さまざまなお仕事を担当されていて、まさに秘書ですね。ちなみに南嶋さんは2020年現在、エンバウンド社員歴が最長とのことですが、日々、間近で見てきた橋本さんの姿については、いかがでしょうか?」

南嶋 「わたしが入社して間もないころ、橋本は当社の代表に就任したばかりでしたので、内外ともに多忙な時期でした。もちろん今も変わらず慌ただしい日々ですが、とにかく地方を盛り上げることやファンのことを常に考えていますね」

渡辺 「逆に傍で見ていて、こういうところは直した方が良いといった点はあるのでしょうか?」

南嶋 「とくに見当たりません。ただ、一時期、頑張りすぎて入院してしまったこともありますので、健康管理はしっかりしてもらえればと思います」

渡辺 「聞いたお話では、エンバウンドで秘書の仕事をしているだけではなく、現役でグラビアアイドルの仕事もされているそうですね」

南嶋 「はい、グラビアアイドルとしても活動しています。それを承知で橋本は受け入れてくれました」

橋本 「当社グループでは、表舞台に立つ表現者の方のセカンドキャリアを広げるお手伝いをしておりまして、南嶋だけでなく、元アイドルの方や現役の歌手など、さまざまな方を柔軟に受け入れてきました」

常にそばで働いてきた南嶋だからこそ感じる橋本の姿。自身もまた、表現者という経歴を生かし温泉むすめに携わってきました。

女性だからこそわかる視点──イベント時における衣装担当など

『温泉むすめ』では、メインユニットのSPRiNGS(スプリングス)を筆頭にさまざまなユニットがライブを通して、その魅力を発揮しています。そうした中、南嶋はキャストが心おきなく演じられるように、細かな気遣いも行っています。

渡辺 「先ほど、南嶋さんは『温泉むすめ』の衣装管理も担当されているとお話されていましたが、具体的にはどのような形で取り組まれているのでしょうか?」

南嶋 「キャストのダンスレッスンの帯同からスタジオの予約、約80着ほどある『温泉むすめ』の衣装をすべて管理しています。最近では、2019年12月に行われた『温泉むすめ SPRiNGS 3rd Live〜湯夢色(ゆめいろ)バトン〜』の際、舞台裏でキャストの早着替えをハラハラしながらサポートしていました」

橋本 「衣装自体はオサレカンパニーさんが制作していますが、日常の衣装管理やイベント時の着付け、ライブ時の衣装チェックなど、南嶋が細かいところまで担当しています」

渡辺 「南嶋さんは以前、『温泉むすめ』ファンクラブのメルマガで担当されている衣装についても触れられていたかと思います」

南嶋 「はい、メルマガにも書かせていただきました。たとえばSPRiNGSの9人の衣装も同じように見えて、小物も含めそれぞれ違っています。それらを把握するだけでなく、キャストと同じ女性目線から衣装について考え、しっかり身体にフィットしているか、スカート丈と可愛らしさのバランスは取れているか、全身のシルエットは崩れていないかなど、イベント前に一度、実際に自分で試着して、その感想を橋本に伝えています」

橋本 「衣装制作においても、実際の着心地から全体のバランスを見るときに、現役でさまざまな衣装を着こなしている南嶋の意見は非常に参考になります。とくに衣装は見栄えだけでなく、軽さ、着脱のしやすさ、動きやすさなど、考えるべきポイントが多く、それらを女性目線で捉え、具体的に意見をしてくれることはとても重要です。そうしたやり取りを経て、デザインや素材が決まり、キャストに『温泉むすめ』らしい着る人に優しい衣装の提供ができています」

渡辺 「そうした細かな気遣いは、ファンの目にはなかなか届きにくいかと思いますので、大変貴重なお話です」

南嶋 「私自身、グラビアアイドルとしても活動しておりますので、一人ひとりにフィットした衣装を提供して、少しでも気持ちよくイベントやライブに参加してもらえれば嬉しいです」

ただファンのことを考えるだけではなく、女性だからこそわかるキャストへの細かい気配りもしてきた南嶋。

秘書として他にもさまざまなことをフォローしてきました。

プロジェクトの遂行をいかにフォローするか──想いをパネルに乗せて

▲全国の温泉地に送られるキャラクターの等身大パネルたち

『温泉むすめ』のキャラクターは全123体。それにともない全国各地の温泉地には等身大パネルやグッズが続々と設置されています。それは「日進月歩」のごとく、着実にその数が広がっています。

渡辺 「南嶋さんはキャラクターの等身大パネルやオリジナルグッズの発送なども担当されているとのことですが、その辺を詳しくお聞かせいただけますか?」

南嶋 「等身大パネルは業者に発注して、その後、まずは当社に送られてきます。そこからキャストさんにサインを書いていただいてから、現地へ発送します。グッズに関しても、当社から業者に発注し、こちらで受け取って検品をした後、現地へ発送しています」

渡辺 「こうした作業行程の中で、大変な点などありますでしょうか?」

南嶋 「基本的に等身大パネルは組み立て式ですが、それでも結構な大きさなので、発送の手間は掛かります。ただ、こうした作業を通じて『温泉むすめ』のキャラクターがまた一体、新たな温泉地や各旅館へ送られていると思うと、いつも嬉しい気持ちになりますね。グッズも含めて、全国の温泉地がますます元気になるきっかけになればという想いで発送をしています」

渡辺 「すてきな心掛けですね。エンバウンドさんに関わっている方は橋本さんだけでなく、今までお話をうかがったアシスタントプロデューサーの岡本さん、キャスティングの吉村さん、原作の佐藤さんも含めて全員が本気で温泉地を盛り上げようとしていることが伝わってきて、橋本組(渡辺氏が命名)の団結力と意思の強さに驚かされます。ちなみに、これまで失敗してしまったエピソードなどありますか?」

南嶋 「以前、台湾の『温泉むすめ』(尖石内湾)が現地の『新竹県温泉大使』に選ばれ、橋本始めキャストやスタッフと就任式へ出席した際、大失敗をしました。行きの飛行機の時間を間違えてしまい、あやうく全員が予定の日程までに帰れなくなるところでした。あのときは“クビ”を覚悟したほどでしたね。しかも、そんな大失敗をしても橋本は現地のスケジュールを調整すればなんとかなりますので大丈夫ですよと、いつものように優しいので、余計に自責の念に駆られました」

渡辺 「橋本さんらしい対応ですね(笑)」

グッズの発送においても温泉むすめへの想いを持って日々作業を行っています。

ときには失敗することもありましたが、橋本の優しいフォローを受けつつ、温泉むすめと歩んできました。

エンバウンド社とともに歩む──秘書が期待する、今後の『温泉むすめ』

衣装管理、等身大パネルやグッズの発送をはじめ、さまざまな業務を担当している南嶋ですが、秘書という立ち位置から見た、今後の『温泉むすめ』への期待について、率直な気持ちを語ります。

渡辺 「今までお話をうかがってきた中で、秘書として日々の仕事をこなし、衣装管理や等身大パネルの発送なども担当し、さらにご自身はグラビアアイドルとして活動しているわけですが、入社時から現在まで、『温泉むすめ』の変遷について、どのように捉えていらっしゃるでしょうか?」

南嶋 「入社して現在に至るまで、さまざまな社員と接し、新たな仲間も増え、そうした中で『温泉むすめ』プロジェクトはここまで成長してきました。私自身、橋本を中心にフォローしてきましたが、人生において得るものがたくさんあり、それは芸能活動にも良い影響を与えています。また、当社スタッフは仕事に対してやりがいを持って、かつ楽しく取り組んでいます。『温泉むすめ』の成長は、こうした関わる人たちの熱意によって広がっていることを日々実感していますね」

橋本 「南嶋も含め、スタッフ全員が『温泉むすめ』プロジェクトへの熱い想いを持って日々、個性を発揮してくれています。アフターコロナ後の『温泉むすめ』もますます展開が広がっていきますので、秘書として引き続きフォローをお願いできればと思います」

渡辺 「観光地がもとの活気に戻るには時間がかかりそうですので、『温泉むすめ』を運営されるエンバウンドの皆さんの熱い想いが地方に伝わって、さらに活性化するといいですね」

南嶋 「そうですね。傍で見ていても橋本のポリシーを持って『温泉むすめ』プロジェクトを進めている点は、贔屓目に見てすごいと思います。温泉地の方々の意思を尊重して、誰も傷つけず、損をしないように全国規模で統一感を持ってこの規模のプロジェクトを進めていくという姿勢は、時間と労力、そしてビジネスとして考えると、なかなかまねができることではないと思います。そのポリシーを守り、すべての業務が円滑に進むよう、これからも全力でフォローして行きたいと思います」

2020年も折り返しの時期となりましたが、コロナ禍の影響はまだまだあります。

これからも地方やファンの皆さんに向けて、全社員が熱い想いを持ち続け、『温泉むすめ』は次なる展開へ向かって行きます。