退学から見えた「好き」への探究心。プログラミングとの出会い

▲大学時代の高岩(画面左)/ゼミで子供たちにプログラミングを教えている様子

2020年現在日本データスキルで、社会基盤や金融分野のシステム開発を担当する部署に所属する高岩。彼のエンジニアとしての始まりは、大学時代にまで遡ります。

大学でのあるきっかけ──それが、高岩にとっての大きな転換点でした。

高岩 「実は最初に入学した大学で挫折を経験して、退学を決意したんです。でも、そのときは、やめた後に何をするか考えていませんでした。退学後、自分の好きなことは何かと考えたときにパソコンやゲームが思い浮かびました。そこで、情報の勉強をしてみようと改めて大学を探し、見つけたのが産業能率大学でした」

産業能率大学に入学後、ある教授の取り組みが高岩の心を引きつけました。

高岩 「たまたま大学内に、子ども向けのプログラミングソフトを使って、子どもたちにプログラミングを教える取り組みがあることを知りました。それに興味を持って、3年生からはその教授のゼミに入りました。

子ども向けソフトなので簡単なものなのですが、イベントの企画と進行を担当して、子どもたちに何をつくってもらうか考えていました」 

ゼミでの経験や専攻分野の関係から、就職活動はIT系企業のみに絞っていた高岩。大学の説明会をきっかけに日本データスキルの選考を受けることになります。 

高岩 「説明会に来た採用担当者の方とたまたま地元が一緒で、話が盛り上がったことが印象的でした。担当者の方が話しやすい人だったので、会社の雰囲気もいいんだろうなと思いました」

こうして、日本データスキルに入社した高岩は、新人社員研修で、再びある挫折を経験します。 

高岩 「新入社員研修で『Java』をやってみたらつまずいてしまったんです。大学でプログラミングを勉強していたとはいえ、専門学校で学んできた周りの同期の方が自分よりもバリバリできていました」

しかし、そんな高岩にコツが掴めて、一気に理解が深まる瞬間が訪れます。それが、最後に演習の一環としてグループでシステムを構築したときでした。 

高岩 「最初は同期に助けてもらっていましたが、後半は自分で理解でき、自主的に動けるようになりました。

できるようになってくると面白いのと、元々そういうのが好きなこともあって、最終的に研修を楽しめました」

知識ゼロからスタートしたインフラ業務。業務の幅広さに戸惑う日々

▲入社7年目 高岩 功(たかいわ いさお)

研修終了後、「住宅サイトの開発や運用保守」、「電力関係のデータ連携システムの開発」などを経験した高岩。チームの雰囲気の良さが仕事のしやすさにつながっていたと振り返ります。

高岩 「どの現場もチームの雰囲気が良くて優しい方が多かったので、リラックスして仕事ができましたね。現場で関わった方とはプライベートでも飲みに行くほど仲良くなりました」 

その後、銀行における勘定系システムの開発に移った高岩は、IT業界のおもしろさと難しさの両面を痛感します。 

高岩 「それまでの現場で使用していた開発言語は研修で学んだ『Java』だったのですが、銀行のシステムでは開発言語がガラッと変わったんです。新しいところに行ったら、そのシステムの開発言語や業務知識を新たに覚えなければいけないので、SEに求められるスキルの幅広さを感じました」 

スキル面では苦労した一方、顧客からの信頼は着実に構築。活躍の幅を広げていきました。 

高岩 「プロジェクトがひと段落したとき、お客様から直接『別の業務ではあるが、高岩くんには引き続き作業を任せたい』と仰っていただきました。

その作業はインフラ業務寄りの作業で、当時はやったことのない分野でしたが『がんばってみます』とお返事をして、担当することになったんです。お客様に頼りにされていると感じられて嬉しかったですね」

しかし、インフラについて全く知識がなかった高岩は、勉強と並行して業務を開始。当初は困惑したと言います。 

高岩 「正直、最初は『参ったな』と思いましたね。ミドルウェアというデータベースやウェブ、アプリサーバーなどの経験がない中でエラーの原因調査をしたのですが、なかなか簡単にはいかず……。『やりながら覚えてね』と言われたものの、役に立てている実感はありませんでした」 

そんな状況でも、高岩は新しいことやわからないことは調べ、愚直に学び続けることで解決を目指しました。 

高岩 「目の前のことに必死でその他のことを学ぶ時間がないのですが、そこで一生懸命学び得た知識は無駄にはならないと思うんです。だから、目の前に現れた新しいことは理解するまで勉強しています。今も毎日新しいことを覚えているような感じですね。

『わからないことは調べ、知識の幅を広げていかないといけない』という思いで仕事をしています」

チームリーダーへの抜擢。新人時代の“苦労”が、後輩育成に生きている

▲今年度の新入社員(画面左)と高岩リーダー(画面右)

2020年現在、高岩は郵便システムのプロジェクトに、インフラチームのメンバーとして3年ほど携わっています。 

高岩 「この郵便システムプロジェクトは、クライアントが触れるアプリケーション側を担当する業務チームのほか、ネットワークやサーバー、ミドルウェア側を担当するインフラチームがあり、私は現在インフラチームに所属しています。そこで、現行システムの障害発生時の原因究明や復旧、新システムへの移行作業等を担当しています」

インフラチームの中で、高岩のチームは、社員3名、パートナー社員1名の計4名で、主に新システムへの移行作業を担当。高岩個人としては2019年から自社チームのリーダーも担い、作業の割り振り、進捗管理、後輩指導や顧客折衝など多岐にわたる業務を手掛けています。 

高岩 「リーダーを担当して苦労していることは、自分だけで淡々と作業を進められないところです。うまく仕事を振り分けなければいけないし、終わったものは確認しなければいけない。わからないことを教えることにも時間をけっこう使います。管理作業もあるので、やることは地味に多いですね」 

もともと後輩の面倒を見るのは好きなタイプで、昨年度から携わっている後輩指導を楽しんでいる高岩。後輩の面倒を見るときに気を付けていることがふたつあると言います。 

高岩 「ひとつ目は、"たとえ"を使って教えることです。自分が新人時代に先輩から教わったとき、専門的な用語がでてくるとそこから理解しなきゃいけなくて大変だったんです。だから、たとえ話で噛み砕いて教えることを意識しています。教える前の全然わからないという顔が、『わかった』という顔になったのを見ると、伝わった実感ができてほっとした気持ちになります。 

ふたつ目は、楽しく仕事ができるようにサポートをすることです。怒られてばかりだと後輩も縮こまってしまうので、楽しく仕事をしてもらえるように気を配って仕事をしています。仕事も勉強と同じで、正解にたどり着けたときは楽しいと思うんです。なので、自力で成果物の完成にたどり着けるように、考え方などのフォローしながら作業させることを心がけています」

発信力と粘り強さを武器に、リーダーシップを発揮して信頼関係を築きたい

▲第4システム本部 青山副本部長(画面左)と高岩(画面右)

リーダーとしてさまざまな役割を担っている高岩。彼が業務を進める中で意識していること──それは「自ら発信する力」です。

高岩 「業務をする上で、自分の意見をしっかり伝えるようにしています。たくさんの人がいると自分の個性や強みが埋れてしまいます。だから、自分のできるところは発言して、相手に覚えてもらおうという考えです。 

ただ、とくに自分ができることもなく、意見も言えないときもあって……。そんなときは誰の印象にも残らないのが嫌だったので、なるべく会話をするようにしていましたね。けっこう人と話すことが好きなタイプなので(笑)」

高岩はこれまでを振り返り、自身と照らし合わせて「エラーと愚直に向き合い、楽しめる人」がSEに向いていると話します。 

高岩 「業務をしていると正しく設定しているはずなのにうまく動かないことがあります。そのときに、原因を一生懸命調べて、試してやっと動いた瞬間が快感なんですよ。

まさに最近もそういうことがあり、隣のメンバーに『やった!動いたよ!』って喜びを伝えました(笑)。この仕事は、仕事に対して愚直に向き合って楽しめる人が向いていると思いますね」 

高岩はチームリーダーとして、そして「ひとりのSE」としての今後の目標をこう語ります。 

高岩 「自分が描く理想なリーダー像は『あの人の下で仕事したいと思ってもらえるようなリーダー』ですかね。信頼感は大事なので、『仕事はできるけど、あの人はなぁ……』みたいなリーダーにはなりたくないです。

また、技術面では現在やっているインフラ業務の中でもミドルウェア構築やメンテナンスに難しさとおもしろさを感じています。そのため、もっと勉強していきたいです。 さらに、お客様に評価をしてもらえれば『こういう仕事があるので、もっと来て欲しい』と言っていただけるので、お客様の信頼も得られるように頑張りたいです。

今は後輩が入ってきて人も増えてきたので、規模を大きくしていきたいですね」 

仕事に対してひたむきな姿勢で向き合い、顧客やチームメンバーと信頼関係を構築してきた高岩。日々新たな知識が求められるSEの世界で、自分たちの未来をも築き続けます。