進化・変革に取り組む特殊部隊。そしてダイレクトに事業経営に携わっていく

長きに渡り、総合商社として事業を拡大してきた三井物産。

全世界に広がる事業拠点とその情報力を活用し、さらなる価値創造と世界中の社会的課題解決に挑むため、M&Aによる積極投資なども活用しながらビジネス領域を広げています。

畠山が室長を務めるビジネスコンサルティング室では、投資先であるグループ会社の経営改善・改革の推進と、グループガバナンス上の課題を抽出してグループ全体の事業経営力強化に繋げる取り組みを行っています。 

畠山 「私たちのミッションは、『事業経営上の進化変革に向けた特殊部隊(遊撃部隊)として連結三井物産の企業価値向上に、創造性を持って貢献する』ことです。

出資先であるグループ会社の経営陣と共に、収益改善を中心とした取り組みをハンズオンで推進することを主な業務としていますが、さまざまな現場でコミュニケーションを取りながら改善を図る中で、三井物産グループ全体のグループガバナンス上の課題も多く見えてきます。

三井物産の経営という立ち位置から見ると、グループ会社の現場はどうしても距離感が遠くなりがちです。だからこそその間をつなぐ役割として、現場で何が起こっていて三井物産グループとしてコングロマリットプレミアムを創出するために何をすべきか感度高く捉え、経営にフィードバックしつつ、自らも実践しています」

また、ビジネスコンサルティング室には、もう一つ大きな役割があります。それは事業経営人材の育成と供出です。

畠山 「経営改善の取り組みを行う中で、当室メンバーがグループ会社のキーとなるポジションとして求められることが多くあります。その場合には、我々は事業経営人材としてメンバーを喜んで供出するのです。今年だけでも既に3名送り出していて、彼らは経営企画部長、CFO、社長補佐などとして活躍しています。

新卒で三井物産に入社したプロパー社員でも中途社員でも、ビジネスコンサルティング室にくるメンバーは、経営改善や企業価値向上に取り組む中で自身の力を磨き、それを現場で責任持ったポジションで実践したいと考える人が多いです。

そうした人々が連結三井物産の経営の現場に活躍の場を見出し、供出されていく、そしてまた三井物産に戻ってくる。この循環が5年、10年と続いていけば、事業経営を肌で感じ、実践する人材がグループ全体にじわじわと静脈のように広がり増えていくものと考えています」

2021年9月現在、ビジネスコンサルティング室には20名ほどのメンバーが在籍。

その中でも、コンサルティング経験があるメンバーがおよそ半分を占めています。

畠山 「私自身も戦略コンサルティングファーム出身なのですが、この部署では外部ファームとは異なり、株主として事業経営にダイレクトに携われることが魅力だと考えています。プライベートエクイティファンドのポートフォリオ部隊のように、実際に株主として中に入っていって企業価値を上げなければ存在価値がない。絵を描いて渡して終わりではダメなんです。

かつ、ネクストステップとして、これだけ多様な事業領域の現場の中で比較的若い年次でも責任ある経営の現場を任されるというケースは、世界を見渡してもそう多くないと考えています。

事業経営は、日々の改善取り組みだけではなく、世の中の社会的課題解決に向けダイナミックに事業創出を行うこともその魅力だと考えています。結果、このように自らのフィールドを広げたい人材が集まってきているのだと思います」

戦略コンサルティングファーム、大手電機メーカー、そして三井物産へ

2018年よりビジネスコンサルティング室の室長を務める畠山。

そのキャリアは、新卒で戦略コンサルティングファームに入社したところから始まりました。新規事業戦略、M&A戦略、営業戦略、コスト削減・業務効率化プロジェクトなど、9年強の間コンサルタントとして経験を積んだ後、事業会社へとキャリアチェンジをしています。

畠山 「これは全く個人的な感想なのですが、コンサルティング会社は一見ジェネラリストのイメージが強く見られがちですよね。しかし、実際のところは専門職的な要素が強いと私は感じました。経営に向き合ったとき、どこまでいっても触りきれない領域があり、このまま続けていいのだろうかと迷いました。

自身としてはドライバーズシートに座りたいという気持ちがあったので、もっと異なる武器や経験が身につけられる場でチャンレンジしたいなと。そんな矢先に、大手電機メーカーからお声がけを頂きました」

新たなキャリアに踏み出した畠山は、海外企業とのアライアンス業務や全社の資本政策で交渉のフロントに立ち続けました。そして、これまでの経験が全く通用しない世界で、挫折を味わいながらも気付きを得ます。

畠山 「私が入社後業績不振になったこともあり、普通では考えられない程、あらゆる資本政策上のイベントを経験しました。無力さを痛感することも多くありましたが、経営は総合格闘技であり、チームスポーツであることに気付かされました。

製品のプロがいて、知財のプロがいて、法務のプロがいて……。それぞれの領域のプロがチームとしてバリューを発揮する。そうした中で、自分がすべてできなくてもいい。経営とは、高いレベルで個々がプロフェッショナリティを発揮できる環境を作り、これを高次に統合させることなのだとの考えに至りました」

コンサルティング会社・事業会社での多様な経験を積み、畠山は、2016年に三井物産に入社します。同時期に大手戦略コンサルティングファームからのオファーもあったものの、コンサル業界に戻るという選択はしませんでした。

畠山 「元々いた業界に戻るならば、最初からそれなりのポジションも給与も用意してもらえます。考えなかったかと言えば嘘になりますが、三井物産という舞台で働けるのであれば、自分が思い描いているようなダイナミックな“事業”ができると感じたのです。

三井物産は保有する有形無形のアセットが多く、何より長い歴史の中で先人たちが築いた信頼があります。たとえ良いビジネスアイデアがあったとしても、活用できる技術や資産がなく、信頼がなければ、スピード感を持ってこれを実現することは困難を極めます。ユニークな資産やネットワークを保有する三井物産で、これまでの経験を役立てたいと考えたのです」

地道な努力を積み重ねた今、一番楽しく充実した時期を迎えている

入社後、畠山は当初想定していなかった社風の魅力にも触れることになります。

畠山 「トラディショナルな日本企業とも少し違うなと感じました。一言で言うなら、人がとてもオープンです。それぞれの想いを持った人がいて『こういうことがやりたい』と言うと、それに賛同する仲間が自然と集まって新しい商売ができていくような流れです。

三井物産は、『人の三井』と称されることもあるのですが、その言葉通り、社員1人1人が自由な発想を持ちながら、異なる考え方を受け入れる柔軟性を持つ組織文化があるんだなと感じました」

一方で、各人が想い想いに事業に取り組んでいる為、もっと横の繋がりが加速すれば、連結三井グループとしてのポテンシャルが最大化される余地があると感じたという畠山。今ではこの実現にも取り組んでいます。

そんな畠山が所属するビジネスコンサルティング室の立ち上げは、当初からスムーズだったというわけではありませんでした。

畠山 「私が入社する少し前の2016年4月にビジネスコンサルティング室の組織ができあがったのですが、残念ながら、まだまだ周知されていませんでした。

グループ会社から見ると『親会社がまた新しいことをやっている』くらいの感覚で、経営の本丸について腹を割って相談をしてもらえるような関係性ではありませんでした。その状況を打破するには、地道にコミュニケーションを取り、ひとつひとつの取り組みで結果を出すしかありません。

結果を繋げることができれば、クチコミがグループ会社の間であっという間に広がって、頼られる存在になる。そう信じて進み続けた結果、今ではメンバー全員が手一杯になるほど相談を頂き、その中身も会社の先行きを左右するものばかりとなっています」

一歩ずつ歩みを進める中で、徐々にグループ会社内での評判を高め、足場を作っていったビジネスコンサルティング室。今が一番楽しく充実した時期だと感じています。

畠山 「年を重ねるごとにグループ会社のネットワークが増え、生の情報に触れる機会が増えました。これまで多くのプロジェクトを経験しましたが、できることの幅や自由度が広くなった今が一番エキサイティングで責任も重く感じますね」

一流を目指して自らを極限まで高めることができる環境

畠山 「ビジネスコンサルティング室は、事業経営人材のハブであり、グループ間のハブであり続けたいと思っています。三井物産本体での事業部同士のつながりや、本体とグループ会社のつながり、そしてグループ会社同士のつながりなど、私たちとのコンタクトを通じて繋がっていくことがさらに大きな価値を生み出すと信じています」

事業経営人材としてグループ会社や事業部の現場へと羽ばたいていくメンバーが多いことから、良い意味で常に人手不足だという畠山。外部からジョインしてくれるメンバーも常に探しています。

畠山 「何か想いを持っていてコミットメントの強い方がきてくれたら嬉しいですね。どんなことでもいいので、その人の中から突き動かすようなものを持っていることが、新しいビジネスを作ることの原動力です。有形無形のリソースやアセットは潤沢に提供できるので、『三井物産を最大限利用してやろう』くらいの気概でちょうどいいのかもしれません」

三井物産では、常に自己を高め続け、個として成長していくことが重視されています。自分のグローバルのマーケットの中での位置づけを常に意識し、一流を目指すこと。視界にある最も高い山の頂を目指し、そのために、ギアをワンノッチではなくツーノッチ上げていくことが求められています。

畠山 「私自身も、そういった視座の高い人間でありたいなと常に思っています。三井物産には成長意欲が高い方が多いので、自然と切磋琢磨され、頂きを目指そうという気持ちになるのです。自らを高めたい、『挑戦と創造』をし続けたいという方は、ぜひこの環境に挑戦してみてください」

三井物産のグループ全体の企業価値向上に取り組むビジネスコンサルティング室。

常に自己研鑽し、世界標準で仕事を成し遂げていく中で、結果として個人の価値も高まっていくことになるでしょう。